学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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祝!400000字突破!!
そしてお気に入り2500名突破しました!!

まさかこれだけの方がお気に入りしてくださるなんて思ってもみませんでした。これからも【学戦都市の“元”ボッチ】を宜しくお願い致します!!

では、どうぞ!




粛清

オーフェリアside

 

 

八幡との通信の後、私は【魔将天閣】の母親とコンタクトを取り、現在ホテルの最下層に向かっているところよ。

 

その途中、私はその母親に娘の愚痴を何度か聞いていたけど、特に何とも思わなかったわ。私にはよく分からなかったから。

 

でも1番下の階のB5に着く前くらいには話を止めて私の後ろで画面を小さくして隠れている。勿論余程の事がない限りはバレないわ。

 

 

オーフェリア「………」

 

 

さっき由比ヶ浜結衣の通信していたところと酷似していた場所に着いたわ。ここがそうなのね。それに背後に気配がない……正面に3人、私は甘く見られているのかしら?

 

 

オーフェリア「………出てきたらどうかしら?【魔将天閣】と八幡の妹に由比ヶ浜結衣。私は話があって来たのだけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「私たちの会話を盗み聞きするなんて、やはりレヴォルフは信用に値しない学校のようね。勉強になったわ。」

 

 

そう言って出てきたのは雪ノ下雪乃だった。その後に続いて由比ヶ浜結衣、比企谷小町だった。これで全員ね。

 

 

オーフェリア「………その口振りだと前は信用していたのかしら?」

 

雪乃「いいえ、ただ利用しただけよ。」

 

オーフェリア「………そう。」

 

 

私にとってレヴォルフは何でもないけど、利用したと言われると少し腹が立つわね。

 

 

雪乃「それで話って何かしら?」

 

オーフェリア「………八幡の事よ。貴女たちは如何してこんな事を?」

 

雪乃「貴女には関係ないわ。教える必要があるのかしら?」

 

由比ヶ浜「部外者はどっか行っててよ!私たちはヒッキーに用があるんだから!」

 

小町「そうですよ!いくら六花最強の

【孤毒の魔女】でもあのゴミィちゃんとはなんの関係もないはずです!」

 

オーフェリア「………言い方が悪かったわ。何故こんな事をしたのか説明しなさい。貴女たちに拒否権なんてないのよ?」

 

3人「!!?」

 

 

すると、オーフェリアから凄まじい程の星辰力が漏れ出した。これは警告だろう。

 

 

雪乃「………いいわ、教えてあげる。でもこれを聞いた貴女も、彼には絶対嫌悪感を抱くわ。絶対に。」

 

 

そして雪乃たちは総武高校であった出来事をオーフェリアに明かした。

 

 

 

オーフェリア(………呆れたわ。まさかこんな事で逆恨みをするなんて。貴方たちは救われた側なのに……それを無下に、八幡の優しさを無下にしたのね。八幡、貴方もそうよ。他にやり方が………いえ、それくらい追い詰められていたのね。)

 

 

由比ヶ浜「どう!こんな酷い事したヒッキーを許せる!?私たちは何にも酷い事してないのに、ヒッキーってマジサイテーだよっ!!」

 

雪乃「オーフェリアさん、納得してもらえたかしら?これが彼の正体よ。何の罪もない私たちにそれを押し付けたのよ?それを許せると思えるかしら?」

 

小町「流石の小町もこれには庇護出来ません!私は妹としてあのゴミィちゃんを更生します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………八幡、貴方は今までとんでもない苦労をしてきたのね。私もこんなに感情を抑えきれない感じになりそうなのは初めてだわ。彼女たちは貴方の事を理解していなかったわ。苦しみや怒りの篭った嘆きを。

 

 

オーフェリア「………理解出来ないわ。貴女たちは八幡を助けようとは思わなかったの?貴女たちは八幡に助けられたというのに。」

 

雪乃「助けられた?なんの冗談かしら?」

 

オーフェリア「………普通に聞けば八幡が悪いようにも聞こえるわ。でも、視点を変えて見れば、八幡は貴女たちを助けるために動いているようにも見えるわ。貴女たちが罪を被らないように。」

 

オーフェリア「………雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣、貴女たちが受けた依頼が終わった時、貴女たちの周りはどうだったかしら?」

 

由比ヶ浜「決まってるじゃん!ヒッキーの噂で持ちきりだったよ!」

 

雪乃「そうね。自業自得とも言えるわ。」

 

オーフェリア「………そう、やはり貴女たちは八幡を理解出来ていないわね。」

 

由比ヶ浜「はぁっ!?」

 

雪乃「どういうことかしら?」

 

小町「意味分かんないです!」

 

オーフェリア「………貴女たち2人の受けた依頼の責任を八幡が全て受けたからに決まってるわ。そうでなければ八幡があんな理不尽な責めを受ける事はなかったのよ?普通なら貴女たちが受けるべき責任なのよ?分かっているのかしら?」

 

 

私はいつになく饒舌になっていた。許せなかった。八幡がこんなに痛い思いをしているのに彼女たちは知らないふりをしていたのが何より許せなかった。

 

 

雪乃「今更そんな事言われても信じられないわね。あの男が私たちの代わりに?ならありがとうと言っておくべきかしらね?」

 

由比ヶ浜「やっぱりそういうところがヒッキーらしいんだよね!自分を犠牲にするところっていうのがさ!」

 

小町「まぁそこは兄の数少ない評価出来るところですかね。」

 

オーフェリア「………あまり聞きたくないけど、本気で言ってるの?」

 

3人「ええ。(うん!)(はい!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーフェリア「殺すわ。」(ゴオオオォォォォ!!)

 

 

突然、オーフェリアから尋常じゃない量の星辰力が漏れ出し、通常の何倍もの大きさに膨れ上がっていた。そしてさっきまで無表情だった顔にも怒りが滲み出ていて、目つきも変わっていた。そして何といっても異常なのが、星辰力を軽く凌駕する程の濃密な殺気だった。

 

3人もオーフェリアが怒っている事には気付き、その濃密な殺気に腰を抜かしていた。だが、何故怒っているのかは理解出来ないでいた。

 

 

オーフェリア「貴女たちは八幡をなんだと思っているの?都合の良い人形じゃないのよ?彼は私に希望をくれた恩人よ。それを上から目線で……ふざけてるのかしら?」

 

オーフェリア「それで?何か言いたい事はあるのかしら?聞いてあげるわ。」

 

 

殆ど殺気を隠さずにそう言う。雪乃は冷静を保てているが、震えは止まっていなかった。由比ヶ浜と小町は完全に呑まれていた。言葉も出ない様子だった。

 

 

雪乃「お、恩人って………ど、ど、どういう事……なのかしら?」(ガタガタ)

 

オーフェリア「それを知っても貴女には何の得もないわ。散々八幡を使った挙句、見捨てた貴女に教える価値もないわ。」

 

 

答えは非常に冷たい声で拒否の答えだった。既にオーフェリアの逆鱗に触れている時点で、この質問は何の意味も成さなかったのだ。

 

 

オーフェリア「終わりかしら?じゃあ1人ずつ八幡の受けた痛みを倍以上に返しながら殺してあげるわ。懺悔なんてさせないわよ。余計に気分が悪くなるだけだから。」

 

 

この言葉に由比ヶ浜と小町は気絶してしまった。起きている雪乃もさっきまでの2人と同じ様子で震えていた。

 

 

オーフェリア「まずは貴女かしらね、雪ノ下雪乃。」

 

雪乃「っ!!!?」(ガタガタ)

 

オーフェリア「何も言わないで頂戴。言葉を聞いただけでも虫唾が走るから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んで」

 

 

オーフェリアが煌式武装を振り下ろした。

 

だが、それは途中で止まった。オーフェリアに連絡が入ったからだ。

 

 

FROM:八幡

 

 

オーフェリア「八幡?」

 

 

オーフェリアはすぐにcallボタンを押した。

 

 

オーフェリア「どうかしたのかしら、八幡?決勝は?」

 

八幡『まだ始まってない。それよりもオーフェリア、お前今何しようとしてるんだ?』

 

オーフェリア「何故そんな事を聞くの?」

 

八幡『お前からとんでもない量の星辰力が出てる事は分かってんだよ。お前の力抑え込んでる装飾品、作ったの誰だと思ってんだよ。こういう時のために一定の星辰力超えた時には反応するようにしてあんだよ。それで?お前、今なにやってるんだ?』

 

 

そんなのもつけていたのね。でも今はどうでもいいわ。

 

 

オーフェリア「彼女たちを殺すのよ。私、こんなにも不愉快になったのは初めてよ。止めないで八幡。」

 

八幡『止めるに決まってんだろ。俺はお前に殺人をしろなんて言ったか?』

 

オーフェリア「私がしたいからやるのよ。彼女たちの勝手な言い分を聞いてて我慢が出来なくなったの。たとえ八幡でもその言葉は聞けないわ。」

 

八幡『………そうか。ならお前は自分から進んで牢屋に入りたいんだな?言っておくが警備隊の調査力は半端じゃないからな?すぐにお前だって分かるぞ。』

 

八幡『それに、お前から提示してきた条件も呑めなくなるがそれでもいいんだな?構わんのならもう知らん。俺は殺人者を肩入れする程優しくはないつもりだ。』

 

八幡『無論、殺人を自ら進んでやるような奴とは関わりたくもないからな。』

 

 

………え?嘘……よね?

 

 

オーフェリア「八幡……それって………本気……なの?」

 

八幡『あぁ、本気だ。お前といる時間は確かに好きだが、犯罪を平気でする奴と一緒にいたいとは思わん。殺したいのなら好きにしろ。その場合、俺はお前とはもう関わらん。』

 

 

 

 

 

 

 

 

………嫌。八幡と一緒にいられないなんて、そんなの……絶対に嫌っ!

 

 

するとオーフェリアから殺気が収まっていき、今にも泣きそうになっていた。

 

 

オーフェリア「………ご、ごめんなさい八幡。悪い事はもうしないわ。だから、もう知らないなんて言わないで……」

 

八幡『随分掌返しが早いな?そいつらを殺したかったんだろ?殺さないのか?』

 

オーフェリア「………貴方に会えなくなる事や、構ってもらえなくなる方がもっと辛いわ。だからお願い、そんな事を言わないで……貴方を失いたくない……」

 

 

考えただけでも胸が張り裂けそうになる。八幡は私の恩人、その人と2度と話すことすら出来なくなるなんて嫌っ!

 

 

八幡『………まぁいい、さっさと話を終わらせろ。犯罪を止めてくれたのはよかった。それだけ言っておく。』

 

 

そして八幡は通信を切った。八幡が気になるけど、今は問題を解決するのが先決ね。

 

 

オーフェリア「………雪ノ下雪乃。貴女と話したい人物を今から出すわ。」

 

オーフェリアは背を向け再び雪乃の方に向いた。オーフェリアは通信端末を雪乃の前に押し出した。そこにいたのは雪ノ下姉妹の母親だった。

 

 

雪乃「か、母さん……」

 

雪ノ下母『雪乃……貴方はとても歪んでしまったのね。陽乃の言っていた通りだわ、貴方はもう……いえ、いうべきじゃないわね。雪乃、貴女を六花から追い出しても問題はないですが、敢えて在学を許します。ですが、貴方が星導館を卒業したと同時に貴方の戸籍を雪ノ下家から除外するものとします。』

 

雪ノ下母『今回の一件、比企谷さんには多大なるご迷惑をお掛けしました。その謝罪は私と陽乃だけでします。貴方は学業に励みなさい。星導館にいる間の学費は出します。その後の事は勝手になさい。言っておきますが、比企谷さんと関わろうなどとは思わない事です。もしするのであれば、雪ノ下の総力を挙げて貴女たちを止めますので、そのつもりで、では。』

 

 

雪乃は絶句していた。母親がここまで言うとは思っていなかったのだろう。それも八幡の味方をする方向で。

 

 

オーフェリア「………本当なら貴女を今すぐ殺したいところだけど、八幡と貴方の母親に免じて見逃すわ。」

 

 

そしてオーフェリアもその場から去った。

 

残ったのは唖然としながら座り込む雪乃と、未だ気絶したままの2人だけだった。

 

 

 

 

 

 




途中からキャラブレとかあったりで訳分からなくなりましたが、何かおかしなところがありましたら、教えて下さい。


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