学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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鳳凰星武祭最終回です!
まだ何かやってないよ!と思うかもしれませんが、それは閑話で出しますのでご安心下さい!

では、どうぞ!


俺の思い、私の願い

シルヴィアside

 

 

♪〜八幡くん早く帰ってこないかな〜。もう会いたくてしょうがないよ♪

 

早くおめでとうって言ってあげたい!表彰式では目で伝える事しか出来なかった(充分伝わってました)けど、今度は口から直接言いたいしね。

 

あぁ〜、待ち遠しいなぁ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「ただいま。」

 

 

あっ!!帰って来た!!

 

 

そう思いながら私は、小走りで玄関の方まで行った。そこには、私の最愛の彼氏、八幡くんが立っていた。

 

 

シルヴィア「八幡くん!おかえり♪」(ダキッ!)

 

八幡「あぁ、ただいま。」(キュッ)

 

 

私が抱き着くと、八幡くんは軽く抱き締め返してくれる。この瞬間が何よりの祝福。好きな人と一緒にいられる時っていうのは、本当に幸せな気分になれるからね。

 

 

八幡「悪い、飯は界龍で食って来ちまった。祝勝会があったもんでな。」

 

シルヴィア「そうだろうと思って今日は私も学園の方で済ませてきたから大丈夫だよ。どうだった?」

 

八幡「そうだな……新鮮だった。俺はここまで慕われるような存在になれたんだなって実感出来た。」

 

シルヴィア「八幡くんは自分を過小評価し過ぎだよ。今の界龍があるのは、間違いなく八幡くんの影響だよ。そうでなきゃ尊師なんて呼び名は付けられないよ。」

 

 

これは私の本心。八幡くんはもっと自分を大きく見せるべきだと思う。だって強くて優しくてカッコいいんだもん///

 

 

八幡「俺としては普通だと思うんだが……それでも低いのか?」

 

シルヴィア「前に比べたら卑屈は言わなくなってるけど、やっぱり八幡くん自身にはもっと自信を持って欲しいよ。」

 

八幡「………分かった、そうする。」

 

シルヴィア「うん♪……じゃあリビングに行こっ!今日は凄くおめでたい日なんだから!!」

 

 

八幡くんが星武祭優勝だからね!!

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

シルヴィア「改めて、八幡くん!《鳳凰星武祭》優勝、本当におめでとう!!」

 

八幡「ありがとな。優勝したって実感はあんま湧かねぇけど、シルヴィと同じ台に立てたって事は分かる。」

 

シルヴィア「ふふっ、何で私基準?」

 

八幡「内容は違うとはいえ、星武祭優勝っていう意味では同じだろ?そこに彼女がいたら、俺としては意識しちまうんだよ。」

 

シルヴィア「もしかして、私に相応しい男になりたいとか思ってた?」

 

八幡「………まぁ、そうだな///」

 

シルヴィア「えへへ///嬉しいなぁ♪」

 

 

こんな感じでこの先も過ごせていけたら良いな………嬉しい事があったら笑い合ったりして、嫌な事があったら慰め合ったりして、そんな普通の、極ありきたりでもいいから幸せに過ごせていけたら良いな。

 

 

八幡「……シルヴィ。」

 

シルヴィア「ん?なーに?」

 

八幡「………やっぱ俺、お前以外には考えられないと思ってる。」

 

シルヴィア「え?何が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………結婚/////」

 

 

え?ええぇぇぇぇぇ!!!??/////

 

 

シルヴィア「どどどどどうしたの!?急にそんな事!!?/////」

 

八幡「………改めて思ったんだよ。俺にはシルヴィが何よりも大切だってな。去年の10月のデートの日のベンチでの事、俺はあの言葉がまだ焼き付いている。それにこれはシルヴィだけじゃないが、俺を初対面であんな風に話してくれる人はそういない。」

 

八幡「あの時の俺はまだ人を……特に女なんて信じられなかった。分かるだろ?俺の過去を知ってるお前なら。」

 

 

忘れるわけない。あんなに辛そうに話してた八幡くんの顔を。内容も酷かった。

 

 

八幡「それなのにだ。俺はシルヴィのあの言葉を聞いた途端、本当に救われた気がした。いや、実際救われた。あの日からなのかもな、俺の……生き方が始まったのは。まだその頃は分からなかったが、王竜星武祭の夜に付き合って、これまで色んな事を2人でしてきた。何もかもが幸せだった。だから思ったんだよ。付き合ってからもこんな風に過ごせたなら、もし結婚したらどれだけ幸せなんだろうなーって。」

 

 

そんな風に考えてたんだ。でも、私もさっき少しだけ似たようなの考えてたなぁ。

 

 

シルヴィア「………私もね、時々考えるの。もし、八幡くんと結婚したらどんな風に過ごすのかなぁって。そしたらね、なんか簡単に想像出来ちゃったんだ。八幡くんと私が楽しげで幸せそうに笑い合っているのが。」

 

シルヴィア「だから、八幡くんのプロポーズはもう全て受け入れるよ。嬉しい事も辛い事も全部。」

 

 

だって……愛してるんだから。

 

 

八幡「………そうか。それを聞いてスゲー安心したし、満足した。」

 

シルヴィア「うん♪……あっ!そうだ八幡くん!」

 

八幡「ん?何だ?」

 

シルヴィア「八幡くんさ、《獅鷲星武祭》にも出るって言ってたでしょ?その時のお願い事って私が働いてみたいお店に合わせてくれるんだったよね?」

 

八幡「あぁ、そのつもりだ。まぁ、表面上は俺の願いってことにしておくがな。それがどうした?」

 

シルヴィア「あのね!私飲食店をやってみたいの!八幡くんが店長で、私が副店長!スタッフとかはその時でもいいから、私そんな感じのお店でやっていきたいなーって思ったんだ。どうかな?」

 

八幡「俺はいいぞ。というよりも、此処に来てから将来どうしようかとか考えてなかったからな。俺もそれでいい。」

 

シルヴィア「2人でお店を切り盛りしていくの!なんか鴛鴦(おしどり)夫婦みたいで良いよね!」

 

八幡「そうだな。」

 

シルヴィア「でもいいの?私のためにお願いを1つ無駄にするようなものだよ?」

 

八幡「安心しろ。お前の夢を叶えるのが、俺の夢でもある。」

 

 

 

 

ズキューン!

 

 

 

 

 

シルヴィア「そ、そっか///……うん、ありがとう八幡くん/////」

 

 

今の……凄く心にときめいちゃった。【私の夢を叶えるのが、俺の夢でもある。】っか……カッコいい/////

 

 

八幡「けど、結婚はまだ先だ。今はこの時間を楽しもうぜ。」

 

シルヴィア「う、うん!そうだね。」

 

 

 

私も、今というこの時を幸せに過ごしたいよ。君と一緒にね!八幡くん!

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?2人の将来を見据えた真剣かつラブラブなお話は?

なんか妙に饒舌な僕ですが、あまり気にしないでくださいね?

では、次は閑話で会いましょう!


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