学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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閑話からスタートと申していましたが、コラボのお誘いもあったので、まずはその話から出したいと思ったので、出しました。

終わりはなるべく早くするつもりです。

ては、どうぞ!




生肉と黒猫星のコラボレーション
突然の来訪者


 

八幡side

 

 

とある日の事、俺は目的もなく家でのんびりと静かに過ごしていた。偶にはこういう静かな時を過ごすのも悪くない。というか最近は忙し過ぎたからのんびりする暇がなかったとも言える。

 

そして視線を下に向けると、俺の膝を枕にして寝ているシルヴィがいる。こんな事前までなら恥ずかしがったりして絶対にやらなかったが、今では当たり前のように出来る。六花に来てからここ1年、嫌な事ってあんまないんじゃね?

 

 

八幡「ふぅー、紅茶でも淹れるか。」

 

 

俺はシルヴィを起こさないように膝をクッションにすり替えてからキッチンの方に向かった。

 

 

八幡「えーっと………あれ?どこいった?確か……おっ、あったあった。」

 

八幡「やっと見つか……ってない!?マジか……無くなったらすぐに補充しに行くんだけどな……そういや星武祭とかもあったから買いに行く暇なかったんだった。」

 

 

仕方ない、買いに行くか。でも、シルヴィどうすっかなぁ?気持ちよさそうに寝てるし、起こすのもなぁ。かといってそのまま行ったら後でなんか行ってきそうだし……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしよ……俺………

 

 

シルヴィア「ん……んんぅ……あれ?八幡くん何処か行くの?」

 

 

グッドタイミング!!

ナイスなタイミングだシルヴィ!!

 

 

八幡「あぁ、紅茶の葉が切れててな。買いに行こうと思ってたんだが、シルヴィも行くか?」

 

シルヴィア「うん行くっ!!」(ニコッ)

 

 

すげぇ嬉しそうに答えるな。

 

 

 

 

ーーー商業エリアーーー

 

 

「ねぇねぇアレ!!シルヴィアと比企谷八幡だよ!!」

 

「嘘〜!あっ!ホントだ〜!!」

 

「付き合ってたってやっぱり本当だったんだ!凄いラブラブ!!」

 

 

商業エリアまで来た俺たちは、今ここにいる六花の住民たちに噂されている。それもそのはず、俺たちは今変装していない。そのままの姿で出歩いているからだ。

 

関係をバラした以上は、もう隠すことなんて何もない。思う存分見せつけるだけ……なんだが、シルヴィはやたらと俺にくっついてくるのだ。それは嬉しいのだが、あまりにもくっつき過ぎではないかと思うくらい抱き着いてくる時もある。

 

 

シルヴィア「えへへ、ラブラブだって♪」

 

八幡「……まぁ、事実だからな。」

 

シルヴィア「うんっ♪」(ギュッ!)

 

 

そしてまた抱き着く。そうしたら周りから黄色い声が聞こえてくる。慣れてるわけではないが、当然に起こる事だと考えたら、気にならなくなった。

 

 

こうして黄色い声に囲まれながら、いつも行く茶葉屋に出向くのだった。

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

店員「ありがとうございましたー!」

 

 

いつも買う茶葉とたまに飲む茶葉の2つを買って外に出る。そしたら大抵さっきいた一般人や学園の生徒たちが、俺たちを遠回しに見ていた。

 

そんなに暇なのかい?

 

 

八幡「俺たちを見てるだけで何がそんなに楽しいのかねぇ?」

 

シルヴィア「まぁ凄く話題になってるからね、私たち。仕方ないよ。」

 

八幡「それは分かってるが、こうも見られてると流石にな……」

 

 

分かってるとは思うが、俺は注目されるのはあまり好きではない。というより嫌いな方だ。今でこそ少しマシになってるが、それでも嫌いな方だ。

 

 

シルヴィア「じゃあ喫茶店にでも寄ってく?」

 

八幡「アホ(テイッ!)そんなの逆効果だ。」

 

 

そう言ってから俺はシルヴィを軽くチョップした。するとシルヴィは面白そうに舌を出しながら笑っていた。

 

 

シルヴィア「冗談だよ〜。八幡くんの事を1番よく知ってるのは私なんだから♪」

 

 

八幡「全く、嬉しい事言ってくれてありがとよ!」

 

シルヴィア「キャー!」(ナデナデ)

 

 

シルヴィの頭を撫でると、今度は嬉しそうに声をあげながら、抵抗せずに俺に頭を撫でられていた。

 

 

そんな光景に周りの人たちは、羨ましそうに見ていたり、嫉妬深かそうに見ていたりと、俺たちを見ているのには変わらなかった。

 

 

ーーー外縁居住区ーーー

 

 

この辺りになると、やっぱり静かになるな。うん、やっぱりこれが一番だ。

 

 

シルヴィア「じゃあ家に帰ったら、早速紅茶飲もっか!」

 

八幡「そうだな。」

 

 

 

 

 

シルヴィア「ん?ねぇ、空に見えるあの細長いの、何かな?」

 

八幡「ん?」

 

 

シルヴィアの言う通りに空を見上げると、確かに細長く少し目の形をした何かが浮かんでいた。

 

 

八幡「……ていうかアレ、形もそうだが、中も目みたいな形したのがたくさんないか?」

 

シルヴィア「う、うん。なんか気持ち悪いよ。」

 

 

もうあんなの見るのはよそう。早く家に入るのが良いだろうな。

 

 

八幡「シルヴィ、早く家に入るぞ。」

 

シルヴィア「う、うん。そう「………………ぁぁぁ」……え?」

 

八幡「ん?どうした?」

 

シルヴィア「今、何処からか声が……」

 

八幡「声?どんな?」

 

シルヴィア「なんか八幡くんに似てた。それよりも、あの変なのからなんか降ってきてない?」

 

八幡「………あぁ、なんか降ってきて……いや、人だ!人が降ってきたぞ!!」

 

シルヴィア「え!?」

 

???『あああぁぁぁぁ!!!』

 

 

人数は4〜5人か!

 

 

八幡「微睡め、伽耶梟!」

 

 

何時もより大きめに作った巨大な梟が、降ってきた人たち全員を背に乗せて、戻ってきた。

 

 

なんとかなった……って嘘だろ?

 

 

???「あー死ぬかと思った。ゆか姉の奴、何処に飛ばすのかと思ったら、空とか聞いてねーぞ。」

 

???「仕方ないさ。ああいう人だからね。」

 

???「そうだよ。気にしていたらキリがないよ。」

 

???「えぇ、今はそういうのは気にしないでおきましょう。それよりも此処が何処なのか聞き込みましょう。」

 

???「そうだねー。そこにいる人たちにでも……って……え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「「俺?」」

 

 

目の前には俺がいた。目は腐ってるけど。

後ろにいる奴らも見覚えのある顔だった。

 

 

葉山「比企谷が……2人!?」

 

戸塚「どういう事!?」

 

雪乃「………何故?」

 

陽乃「うそ〜!?八幡くんが2人!?」

 

 

 

 

 

 

どうやらこのままでは終わりそうにないみたいだな。

 

 

 

 

 

 




話がこんがらがるかもしれないので、一応簡単な説明を。

この短編閑話ですが、blackcat☆様とのコラボによるものです。この作品に出てくるこちらのキャラは八幡とシルヴィアだけです。

そしてあっち側から出てくるのは、今出てきた八幡、葉山、戸塚、雪乃、陽乃の5人です。
なお、ここに出てくる葉山と雪乃については、アンチではありません。

説明はこんな感じです。
あまり要領得ないかもしれませんが、ご容赦を。


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