学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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他にタイトルが思いつかなかったです。




似た者同士

 

 

八幡(六花)side

 

 

しかし一面向日葵畑だな………こうも広がってると、これしかないように見えちまうな。でも、此処に来たって事は、誰かはいるんだろうな。……もしかしてさっき言ってた風見幽香って人か?

 

 

八咫烏『主人よ、前方より気配が。だがこの気配……人ではない。(あやかし)の類に似ている。』

 

 

妖……つまり妖怪か。

 

 

八幡(六花)「なぁこっちの俺。前の方から妖怪が近づいてきてるみたいだが、退治しなくてもいいのか?」

 

シルヴィア「え?よーかい?何それ?」

 

 

あー、シルヴィアは日本人じゃないから分からないか。

 

 

八幡(六花)「簡単に言うとお化けだ。西洋に例えると、吸血鬼とかデュラハンとかだな。その方が分かりやすいだろ?」

 

シルヴィア「うん、大体分かったよ。」

 

八幡(六花)「それで、どうなんだ?」

 

八幡(東方)「大丈夫だ。今来るのは、此処の主だから。」

 

 

すると、向日葵畑から1人の女性が出てきた。その女性は傘をさしていた。服装は赤のチェック柄スカートに白ブラウス、その上に同じ柄のベストを着ていた。

 

顔を覗かせると、緑色の肩にかからない程度の短髪で紅い瞳で少しミステリアスな雰囲気を纏っていた。

 

 

???「八幡……帰ってきたの……八幡が2人?片方は目が……」

 

 

この下りも慣れたな。

 

 

八幡(東方)「あぁ。あっちの方は異世界から来た俺だよ、幽姉。」

 

幽姉「……そう。自己紹介するわね。私は風見幽香。八幡の彼女よ。よろしく。」

 

八幡(六花)「勘違いされそうな言い方だな。まぁいい。異世界から来た比企谷八幡だ。」

 

シルヴィア「同じくその世界から来ました、シルヴィア・リューネハイムです。」

 

 

にしても、不思議なもんだな。この人がこの世界の俺の彼女とはな……

 

 

シルヴィア「なんか変な感じだね。本人同士の前に別の彼女がいるって。」

 

幽香「そうね。でも、私と貴方の八幡は違うわ。そうでしょ?」

 

シルヴィア「そうだね。外見も同じで中身が似ていても、何処か違うところがあるからね。」

 

 

なんだかんだで意気投合してるなあの2人。

 

 

葉山「なんだか出遅れた気分だよ。此処にいる男では戸塚と俺が彼女いないわけだしね。」

 

戸塚「そうだね。でも4人を見てると、本当にお似合いに見えるよ。」

 

八幡(六花)「ありがとな。それに、俺はシルヴィを手放すつもりはないけどな、一生。というより永遠に。」

 

シルヴィア「えへへ///私もだよ///」

 

八幡(東方)「……まぁ、俺もそのつもりだ。幽姉が嫌でなければだが。」

 

幽香「……嫌じゃないわよ///」

 

 

改めて言うと恥ずかしいな。こういう事は2人きりの時に言うか。

 

 

雪乃「私たちもいるのに、惚気はやめてほしいわね。」

 

陽乃「そうだぞー。お姉さんなんか面白くなーい。つまんなーい。」

 

 

あ、すいません。

 

 

幽香「ところで、貴方たちの世界はどんなところなのかしら?気になるわ。」

 

八幡(六花)「そうだな……」

 

 

そして、俺とシルヴィは六花について大体の説明をした。俺たちの事(星脈世代の事)や、建造物の事など、色々と話をした。

 

 

陽乃「改めて聞くと、やっぱり文化の違いを感じるよねー。」

 

シルヴィア「まぁ特別私たちの世界が伸びてるってわけじゃないけどね。あんな建造物があるのは六花だけだよ。」

 

葉山「それでも差は大きいね。」

 

八幡(東方)「あぁ。色んな奴に見せてやりてぇな。まぁ無理だけど。」

 

幽香「バトルエンターテイメント……そっちの八幡は強いのかしら?」

 

シルヴィア「すごく強いよ!!こっちの世界で現役学生の男子の中では最強なんだから!!」

 

八幡(六花)「おいシルヴィ。」

 

 

俺まだ最強じゃないからね?まだフェアクロフさんいるからね?

 

 

幽香「……気になるわね。」

 

幽香以外「え?」

 

幽香「そっちの八幡とこっちの八幡、どっちが強いのか気になるわ。」

 

 

え?嘘だろ?まさか戦って欲しいなんて言わないよな?

 

 

幽香「………よければ戦ってもらえないかしら?」

 

 

ほら来たよ。戦えっつっても、今の俺祢々切丸持ってないし!呪符も持ってないし!使えるのは詠春拳と魔術師の能力に憑霊だけなんだけど!?

 

 

シルヴィア「あっ、それ私も!」

 

 

シルヴィ、君だけは味方だと思っていたのに!

 

 

葉山「諦めた方がいいんじゃないか?多分どっちも聞かないと思うよ?」

 

八幡「「……そうだな。」」

 

 

こうして俺たち(八幡2人)は、最愛の彼女により、勝負する事になってしまったのであった。

 


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