そして短いです。では、どうぞ!
八幡side
八幡「シルヴィ、少し話があるんだが……今大丈夫か?」
シルヴィア「いいけど……どうしたの?何かあったの?」
八幡「まぁ……そうとも言えるな。」
シルヴィア「……分かった。大丈夫だから話して。」
そして俺は、鳳凰星武祭で起きた3人の起こした事を話した。
シルヴィア「………そうだったんだ。裏でそんな事が……でも、何で私に言ってくれなかったの?」
八幡「言った方が良いって最初は思った。言うつもりでもいた。だが、決勝当日に俺たちの関係を世間に見せるって言ったから、当然動く奴らは動く。その中にはマスコミも入ってるから、会場に入れば俺たちの事を聞かれるのは必定だろ?その圧ってのは結構なモンだろ?だから俺は余計なプレッシャーや、必要以上な負担をかけたくないと思ったから、言わなかった。」
シルヴィア「………」
これは紛れも無い本心だ。言わなかった事に後悔はない。
シルヴィア「………そこまで考えてくれてたのは嬉しいよ。でも、もっと早く言って欲しかったよ。こんなに先延ばしにする必要があったの?」
最もな疑問だな。
八幡「その事も説明する。」
そして俺は、オーフェリアが俺の頼みを聞いてくれるのに対しての条件の事を話した。
この事を話したら、流石のシルヴィも驚いていた。それもそうだ。人の彼氏を1日中独り占めするのだから。
八幡「………っていうわけだ。俺もバカげてるって思ってる。だが、オーフェリアは俺の代わりにそこまでやってくれたんだ。俺に出来る事なら何でもやるって思ってたな、その時は。」
シルヴィア「……その条件が、1日デートなんだね?」
八幡「それがそうなのかは分からんが、オーフェリアはそう思ってるだろうな。」
シルヴィア「………」
八幡「俺も彼女を持っていながら何やってんだって思ってる。お前の心を傷つけてるのも分かってる。」
八幡「だが俺はシルヴィだけだ!俺の中の1番はシルヴィだし、それはこの先ずっと変わらない。だから今回だけは、オーフェリアとの外出を認めてくれ……頼む!」
シルヴィア「………もう、そこまで真摯に頼まれたら断れないよ。」
八幡「っ!」
シルヴィア「うん、いいよ。オーフェリアさんならいいかな。」
八幡「……ありがとう、シルヴィ。」
シルヴィア「いいよ。八幡くんが私の事1番って言ってくれたから。それに、オーフェリアさんの気持ちもわかるよ。」
八幡「え?」
シルヴィア「もしそこに私が居たとしたら、殺すまではいかないとしても、相当怒ってると思うし。」
シルヴィア「オーフェリアさんが私の代わりに怒ってくれたから、そのご褒美に八幡くんを1日貸してあげることにするよ。」
この時、俺は思った。
あの場所にいたのが、オーフェリアで本当に良かったと。
本当はあり得ない話その17
『彼女の進路』
先生「比企谷はいるかー?」
……………
先生「なんだいないのか……どうしたもんか……おっ!そうだランドルーフェン、少し頼まれてくれないか?」
オーフェリア「お兄さんをパシリにしようとした先生の言う事、聞きたくないです。」
先生「え?パ、パシリ?そんなつもりじゃないんだけど……」
オーフェリア「だってお兄さん、意味も無く教師に呼ばれたりしないです。お兄さんは優秀なんですから。」
先生「いや、それは俺たちも分かってる。俺が比企谷を呼んだのは、お前の事でだ。」
オーフェリア「………私?」
先生「あぁ。進路希望調査を見たが、1から3まで全て比企谷関係だが、あれは何だ?」
オーフェリア「え?何と言われても……あれが私の希望ですから。」
先生「こうなるから比企谷を呼びに来たんだ。」
オーフェリア「な〜んだ、そうだったんですか!」
先生「いや、お前の問題なんだからもう少し気にして欲しいんだが……」
先生「因みに彼女の進路希望は……」
1.お兄さんと一緒の大学!
2.お兄さんと一緒に働く!
3.お兄さんと一緒に住む!
先生「こんな感じだ……比企谷と一緒にいないと気が済まないのか、あいつは?」