学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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あまりコメントが無かったので、前書きで書かせて頂きます。

八幡が会見で出した指輪の宝石部分ですが、花は赤い菊を使っています。普通の菊の花言葉は【高貴】【高潔】【高尚】ですが、赤には別の言葉があります。

それは【真実の愛】【あなたを愛しています】という愛情がテーマなので、八幡が心からシルヴィアの事を想っているのが分かりますね。




再び家(界龍)へ

 

 

八幡side

 

 

シルヴィア「ふふふっ♪上手くいったね!八幡くんの脱出作戦っ!」

 

八幡「そうだな。正直上手く行ってよかった。」

 

ペトラ「その能力、分けてもらいたいわね。面倒な取材からも逃げるために。」

 

八幡「それは無理ですよ。これは俺特有の能力なんですから。」

 

ペトラ「分かってるわよ。」

 

 

しかし、見事に見つからずに通り抜けてったよな。あんな風に大勢の人の前で誰にも見つからずに通り抜けたのって初めてだ。

 

 

シルヴィア「そ、それでさ八幡くん。さっきの指輪って……///」

 

八幡「ん?あぁ、アレか。この前オーフェリアと出かけた時に花屋で作ったんだよ。手ぶらで帰るのもアレだと思ってな。」

 

シルヴィア「ゆ、指のサイズとか計ったの?」

 

八幡「いや?だって計ってたらバレるだろ。勘で作った。はめてみたいのか?」

 

シルヴィア「う、うん///」

 

 

そう言ったシルヴィのために、俺は裾から指輪ケースを取り出して、中身を出した。

 

 

ペトラ「どうせなら八幡くんがはめてみたらどう?その方がシルヴィアも嬉しいでしょ?」

 

シルヴィア「ちょっ!? ぺぺぺ、ペトラさん!?」

 

八幡「俺はいいですけど、シルヴィ次第ですね。」

 

シルヴィア「い、良いの?」

 

八幡「シルヴィが許してくれるのならな。」

 

シルヴィア「じ、じゃあお願いします///」

 

 

俺は少し緊張しながらも、シルヴィの薬指に指輪をはめた。

 

 

サイズもピッタリだった。

 

まさかちょうどとは……

 

 

シルヴィア「…………」

 

八幡「ま、まさかちょうどだなんてな……」

 

ペトラ「そ、そうね。こんな偶然もあるのね。」

 

シルヴィア「……へ。」

 

ペトラ「……シルヴィア?」

 

シルヴィア「えへへ〜♪八幡くんからの指輪///婚約のために……えへへ///」

 

 

シルヴィが………

 

 

シルヴィア「ねぇ八幡くん。私今、凄く幸せな気分だよ。」

 

八幡「そうか……何よりだ。」

 

シルヴィア「この指輪……『結婚してくれ』って事で良いんだよね?」

 

八幡「俺としてはそのつもりだ。まぁ、本番は本物を用意するけどな。」

 

シルヴィア「うん……今はこれで良いよ。八幡くんの愛が伝わってくるから。」(ギュッ)

 

 

なんていうか……良い意味で壊れたって言うべきなのか?腕にも抱き着いてきたし。

 

 

ペトラ「あらあら、シルヴィアったら。」

 

 

後、ペトラさんも生温かい目で見ないで下さい。

 

 

ーーー界龍第七学院前ーーー

 

 

八幡「着きましたね。じゃあ俺は「八幡くん、少しいいかしら?」……はい?」

 

ペトラ「シルヴィアから聞いているのだけど、貴方料理が出来るらしいわね。」

 

八幡「?えぇ、人並みに。」

 

ペトラ「よければ作ってもらえないかしら?勿論食費は私が払うから。」

 

八幡「普通のご飯でよろしければいいですよ。後、別に費用なんていりませんよ。ここで食べていきます?」

 

ペトラ「えぇ。」

 

シルヴィア「私も!八幡くんの料理食べたい!」

 

八幡「分かった。じゃあ車はここまででいいですね。降りて俺の部屋まで案内します。」

 

 

そして俺たちは車から降りて界龍の入り口まで行った。

 

 

門番「尊師、お疲れ様です!!」

 

八幡「あぁ、この2人は俺の客人だ。気にしないでくれ。」

 

門番「お客人……尊師のご恋人では?」

 

八幡「まぁ、そうなんだが……もう1人いるからな。」

 

門番「分かりました。」

 

八幡「じゃあ入校書作るので、少し待っててください。」

 

ペトラ「八幡くんって本当にそんな呼ばれ方してたのね。」

 

八幡「俺は師匠って柄じゃないんですけどね。この呼び方で妥協してもらってます。っと、出来た。それじゃ、行きますか。」

 

 

ーーー界龍校内ーーー

 

 

女子生徒「「尊師、お疲れ様です!」」

 

 

 

男子生徒「「「お疲れ様です!!」」」

 

 

ペトラ「……凄いわね、貴方の慕われっぷりは。」

 

八幡「ただ師匠として崇めていたいだけでしょう。俺がいなくなればこんなの無くなりますよ。」

 

シルヴィア「そうかな?私は無くならないと思うけど?」

 

八幡「まぁなんでもいいけどな。」

 

 

 

 

 

冬香「あら?八幡さん、帰っていたのですね。それに……後ろの方々はクインヴェール女学園の【戦律の魔女】シルヴィア・リューネハイムさんに、理事長のペトラ・キヴィレフト様ですね?」

 

シルヴィア「へぇ〜よく知ってるね!」

 

ペトラ「私の事まで……貴方は?」

 

冬香「あっ、自分の名も名乗らず申し訳ございません。私、当校の高等部3年所属の梅小路冬香と申します。」

 

シルヴィア「もしかして序列5位の【神呪の魔女】?」

 

冬香「はい、その通りでございます。この度の会見、お疲れ様でした。ところで、どうしてこちらに?」

 

八幡「俺のご飯を食べてみたいとペトラさんからの要望があったので。」

 

冬香「そうでしたか。それはお邪魔をしてしまいましたね。八幡さんの作る御品はとても美味ですので、期待しても心配ありませんので、では。」

 

 

あの人、やっぱり界龍ってタイプじゃないよな。

 

 

ペトラ「随分と礼儀正しい子ね。」

 

八幡「まぁ、この界龍冒頭の十二人(ページワン)の中でも数少ない常識人ですよ。」

 

ペトラ「どういう事?」

 

八幡「それは言わないでおきます。俺としては恥ずかしいので。」

 

 

シルヴィア(八幡くん……きっと星露の事を言ってるんだね。)

 

 

ーーー八幡の部屋前ーーー

 

 

八幡「……着きました。此処が俺の部屋です。」

 

八幡「中に1人いますけど、それでもいいですか?」

 

シルヴィア「誰がいるの?」

 

八幡「2代目【万有天羅】。」

 

2人「………え?」

 

八幡「ん?何ですか?」

 

ペトラ「この中にあの史上初の三冠制覇(グランドスラム)を成し遂げた汪小苑がいるの?」

 

八幡「えぇ、そうですけど?」

 

シルヴィア「……八幡くん、浮気?」

 

八幡「な訳ねぇだろ。偶々来てたんだよ。横浜に住んでんだけど、刺激が少ないんだと。」

 

八幡「んじゃ、入りますか。」

 

 

よしっ!久々に本気出せそうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎峰「あっ、八幡!お帰りなさい。すみません、お邪魔してます。」

 

セシリー「あー、八幡ー!やっと帰ってきたー!早くご飯作ってー!」

 

陽乃「お帰り八幡くん!そんなにお姉さんが恋しかったのかなぁ?ご飯一緒に作って食べよー!」

 

星露「おぉ!!帰ってきたか!八幡よ!早速飯を作るのじゃ!!」

 

小苑「ズズーッ……ふぅ、済まぬな八幡よ。こやつらここに居たいと聞かぬものでな。入れてしもうた。」

 

 

隠したくて仕方なかった事実が目の前で起きていた。

 

 

虎峰はまだ良いだろう。多分小苑さんに許可を取ってるはずだ。食卓にもお茶しか置いてない。

 

だが問題はこの3人だ。こいつらまたか……さて、今度はどうしてくれようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





甘々からの………なんて言うんでしょう?

よく分からんです。

でもカオスっぽいのは確かですね。

次回どうなるやら……


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