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玄武『良いな良いなぁ〜。僕もそんな風にされたいなぁ〜。』
朱雀『おい玄ちゃん、今そんな事を言ったら起きちまうぜ?静かにしてやれよ。』
玄武『ごめんねぇ〜。でもマンちゃんが気持ちよさそうだったからついねぇ〜。』
八幡たちが寝ている最中、守護霊たちは動きが少しだけ活発になる。その理由としては、悪霊や荒魂の類などに取り憑かれないように主を守るためである。
索冥『ですが、玄武の言う通りでもありますね。シルヴィア様の家同様に、お互いとても気持ち良さそうに寝ておられますね。』
玄武『あぁ〜メイちゃんだぁ〜。おはよぉ〜。』
朱雀『おはようには早いが、取り敢えずはグッドモーニングだな、索冥の姉貴っ!』
夜中でもしっかりと挨拶を交わしていた。だがそれも当たり前の事。索冥は四神の中央を守護しているともいわれている麒麟でもあるのだ。
四神の長ともいわれている。
索冥『それよりも、どうですか?』
朱雀『あぁ。船から降りた時はかなり近かったんだが、段々離れていった。多分東京のどこかかもな。』
索冥『東京……昔でいう江戸ですね。心当たりや手掛かりは何かありますか?』
朱雀『あったら苦労はしねぇよ。大体手掛かりは俺たちクラスの神気だけなんだからよ。まぁ索冥の姉貴程の霊気は無かったけどよ。』
玄武『そうだねぇ〜。僕もそれなりに探ってはみたけどぉ〜、メイちゃん程の霊力ではなかったと思うよぉ〜。』
索冥『私未満貴方たち四神と同格レベルですか……考えて普通に浮かぶとすれば、青龍と白虎ですが、同格の存在はまだ他にもいます。
玄武『そうだよねぇ〜。僕もホウ
四神の神獣2匹とその長が話を進めているが、船で感じた神気の手掛かりは掴めないでいた。
八咫烏『……どうしたのだ?主人の前で騒がしいぞ。』
朱雀『あぁ八咫さん。起こして悪かったな、実はよ……』
朱雀と索冥が事の事情を説明した。尚、玄武には説明をさせなかった。理由は分かりますよね?
八咫烏『……成る程、主らと同格の神気、霊力か。ならばそれを辿ればよかろう?』
索冥『無理を言わないで下さい、八咫烏様。私たちにはそのような能力はございません。精々感じ取れるのがやっとなのでございます。』
八咫烏『ふむ……ならば拙僧が探せば問題は無いのだな?』
朱雀『いやいや、幾ら八咫さんでもそりゃ無理だろ。』
八咫烏『拙僧やの三つ目は、人、天、地の全てを見通す目だ。その神気や霊力を辿るくらい造作もない事だ。』
自信に溢れた声でそう答える八咫烏。
索冥『っ!その事を忘れていました。八咫烏様、霊気の捜索をお願いしてもよろしいでしょうか?』
八咫烏『承知した。』
朱雀『ふぅー、なんか疲れたな。こうして話すのも初めてだからか?』
索冥『気にする事はありません。もうじき朝です。八幡様やシルヴィア様が起きる時間帯にもなります。私たちはこの時間帯でしか上手く動けませんから。』
玄武『それもそうだねぇ〜。』
八咫烏『神気と霊力の方は拙僧に任せろ。良い報告をするよう精進する。』
そして守護霊たちは朝5時を迎えると会話しなくなった。
本当はあり得ない話その22
『待ちわびてる?』
オーフェリア「……………」
オーフェリア「………」
オーフェリア「………こんな感じでいいのかしら?」
オーフェリア「………ペンライトを振った事なんて無いから、分からないわ。」
オーフェリア「………八幡のライブだからテレビ越しに見ようと思ったのだけど、何故かペンライトを買ってしまったわ。」
オーフェリア「………でも何でかしら?不思議と待ち遠しくなってきたわね。」
オーフェリア「………八幡、ライブ頑張って。」