学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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ライブまでの話が多過ぎるとのコメントを頂いたので、もうライブの準備まで持ってきました。




ライブの準備

 

 

八幡side

 

 

『照明はバッチリだ!後は曲に合わせるだけだ!』

 

『こっちも花吹雪の準備はOKです!』

 

『要望にあった左側ステージに少し空きを作っておきました!』

 

『こっちもステージに影を作るセッティングは終わりました!』

 

 

………前も見た事あったけど、やっぱ慌ただしいな。

 

 

シルヴィア「八幡くん、そんなに外ばっかり気にしてたら歌う時になったら声出なくなっちゃうよ?」

 

八幡「別に気にしてはいないが、どうも落ち着かなくてな。俺もなんかしたくなるんだよ。」

 

シルヴィア「八幡くんって変なところでお節介だよね。」

 

 

なんでだよ……手伝いたいって思いがあるだけいいだろ。

 

 

コンコンッ

 

 

シルヴィア「はーい。」

 

スタッフ「失礼します。比企谷くん、衣装持って来たよ。ライブの時はこれを着てくれればいいから。それじゃ。」

 

 

忙しいんだろうな、入ったと思ったらすぐに行っちまった……お礼を言う暇も無かったな。

 

 

見た目は普通な感じだな。ていうか靴もあるのか……いや、ブーツか。

 

 

来た衣装は、黒の襟付きジャケットに薄い水色のシャツ、青いジーンズに赤紫のブーツといった感じだった。そしてアクセサリーには、腰につけるタイプのチェーンに十字の首飾りがある。

 

 

これ、俺が着て似合うか?

流石に似合わないと思うんだが。

 

 

シルヴィア「八幡くん、着替えたら?今の内に着替えておいた方がゆっくり出来るよ。」(キラキラ)

 

八幡「じゃあその目は何だ?」

 

シルヴィア「目?何の事?」(キラキラ)

 

 

前のライブと一緒で『早く着替えて私に見せて!』とでも言っているような顔をしている。

 

 

八幡「分かったよ。んじゃ着替えるから試着室行ってくるわ。」

 

シルヴィア「うん!待ってるね♪」(ニコッ)

 

 

無駄に良い笑顔だな……可愛いから許すけど。

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

八幡「戻ったぞー。」

 

シルヴィア「はーい!おぉ〜やっぱり似合うよ〜!」

 

八幡「そうか?俺には少しチャラい感じにしか思えないんだが……」

 

シルヴィア「ライブやるんだからそんな感じでも大丈夫だよ!」

 

八幡「ならいいんだけどな。」

 

 

『シルヴィアちゃーん、比企谷くーん!本番前の会議やるから集まって下さーい!』

 

 

シルヴィア「はーい!じゃあ行こっ、八幡くん!」

 

八幡「あぁ。」

 

 

ーーー会議室ーーー

 

 

ペトラ「じゃあ早速、本番前の打ち合わせをするわ。」

 

ペトラ「歌う順は八幡くん、シルヴィア、そしてデュエットの順で把握してるわね?」

 

八幡「はい、大丈夫です。」

 

シルヴィア「何を歌うのかもバッチリ覚えてます。」

 

ペトラ「上々ね。それと八幡くん、左側のステージに空きは作っておいたけど、何に使うの?」

 

八幡「それは本番になってからのお楽しみです。先に言ったらつまらないでしょう?」

 

ペトラ「それもそうね。じゃあ楽しみにしてるわ。後、照明や遮断装置の方は?」

 

スタッフ「設置して3回動作確認しましたが、大丈夫でした。」

 

ペトラ「よろしい。他に何かあるかしら?」

 

「「「…………」」」

 

ペトラ「分かったわ。じゃあ最後に私から八幡くんに。会場に入ったら気をつけなさいね。もしかしたら貴方の事を妬んでる人もいるかもしれないから。」

 

八幡「分かってますよ。その時は仕返しするので。」

 

ペトラ「この前みたいに受けないの?別に受けろとは言わないけど。」

 

八幡「あれは俺が出てすみませんという意味もあって受けただけですよ。でも今回は公式での公開ですからね。文句をつける奴がいるのなら、俺の手で退場させてやりますよ。歌を聴かせる暇もなく。」

 

ペトラ「暴力はダメよ。」

 

八幡「するわけないじゃないですか。俺の影でライブ中は大人しくしてもらうだけですよ。ライブが終わったら解放します。」

 

ペトラ「分かったわ、じゃあもう1つ。ドッキリをするって聞いたけど、何をするの?」

 

八幡「俺の能力を知っている人なら、簡単に分かりますよ。」

 

ペトラ「……じゃあモニターで確認するわね。私からは以上よ。皆、今日も成功させるわよ。」

 

「「「はいっ!!」」

 

ペトラ「じゃあ所定位置につきなさい!本番10分前よ!」

 

 

ーーー舞台裏ーーー

 

 

シルヴィア「ふぅ〜、この前はたった1000人くらいだったけど、今回は四捨五入したら10000人だから少し緊張するなぁ〜。」

 

八幡「メッセは最大で9000人入れるからな、もう観客席は人で一杯だろうな。」

 

シルヴィア「それと八幡くん、ドッキリのターゲットはどうするの?まさかとは思うけど、元の高校の人にはやらないよね?」

 

八幡「やるわけないだろ。んな事やってみろ、俺も調子でなくなるわ。ていうか、何でそんな事聞くんだ?」

 

シルヴィア「さっきモニターで入口の方を見てたらいたの、城廻さんが。」

 

 

………あの人、また当たったのか。すげぇ運良いな。普段の行いが良いからだろうか?そしてほんわか空気隠さずにマイナスイオン出しまくりだからか?

 

 

八幡「安心しろ、城廻先輩とは会わない。握手会に来ない限りはな。」

 

シルヴィア「………そうだね。」

 

スタッフ「もうすぐ本番だよ、2人共っ!準備はいいかな?」

 

シルヴィア「あっ、はい!いつでも出られます!」

 

八幡「じゃあ俺は行きますね。少しターゲットを絞りたいので。」

 

 

さて、ライブ前にいっちょやりますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡の衣装は、『ツキウタ』睦月始の2012〜14年の私服を使ってます。

髪は『SAO』キリトの少し短いバージョンだと思って下さい。


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