学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回は八幡と守護霊たちの会話です。

では、どうぞ。


微睡みの中で

 

 

八幡side

 

 

八幡「………またここか。それじゃあ奴らもいるんだよな?」

 

玄武『呼ばれて飛び出たよぉ〜。こんにちはぁ〜マンちゃ〜ん。』

 

八幡「……お前の声聞いてると、夢の中でも眠れそうな気がする。」

 

玄武『ちょっとぉ〜。それって僕の喋り方がトロいって言いたいのぉ?』

 

八幡「それ以外にあると思うか?お前の声聞いてると、本当に眠くなるんだよ。」

 

朱雀『まぁそう言うなよ旦那。これが玄ちゃんの持ち味でもあるんだからよ。』

 

八幡「朱雀……」

 

 

何?今度は一体ずつじゃないのか?

 

 

朱雀『玄ちゃんはこういう喋り方だからこそ良いんじゃねえか!』

 

玄武『おぉ〜流石ホウ(にぃに)だねぇ。分かってるねぇ〜。』

 

 

やっぱアダ名あったんだな……そして予想通りのネーミングセンスだな。

 

 

索冥『お久しぶりで御座います、八幡様。本日のライブ、お疲れ様でした。とても素晴らしい歌声でした。』

 

八幡「あ、あぁ。」

 

玄武『うんうん、確かに良いライブだったよねぇ〜。マンちゃん良い声してたよぉ〜。』

 

朱雀『さすが旦那って感じだな!俺たちを背負ってるだけはあるぜ!』

 

八幡「やめろ。というか、俺をここに呼んだのは誰なんだ?」

 

 

用もないのに呼ぶ奴がいるとも思えないからな。俺の守護霊たちはそんな奴らだ。

 

 

朱雀『あぁ、昨日話した霊力の事でだ。俺たちでも探してみたんだが、中々見つかんなくてよ。』

 

八幡「別にそれならそれでいいんだが……」

 

朱雀『だから今日の深夜に八咫さんが探してくれるって言ってたからよ、今それ待ちなんだわ。この時間帰ってくるって言ってたんだよ。』

 

八幡「それで俺を呼んだのか。」

 

索冥『突然のお呼び出し申し訳御座いません。ですが私も感じたこの霊力、ただものでは御座いません故、このような手段になってしまいした。四神と同じ神気ともなれば無視は出来なかったのです。』

 

八幡「まぁ俺は別に構わんが。」

 

 

だが、俺も少し気になってきたな。四神のこいつらと同じレベルだからな。

 

 

八咫烏『……只今参上つかまつった。』

 

朱雀『おっ!噂をすればだせ!』

 

玄武『おかえりぃ〜。』

 

索冥『八咫烏様、お疲れ様です。』

 

八幡「よぉ、八咫烏。」

 

八咫烏『主人っ!来ておられたのか。失礼した。』

 

 

最初会った時にも思ったが、やっぱ八咫烏って律儀なんだよな。

 

 

八幡「気にするな。事情はこいつらから今聞いたところだ。それでどうだった?」

 

八咫烏『うむ……拙僧がこの地区一帯の烏共の目を借りて調べさせたところ、東京都港区に感じた。それもそこら一帯が守護されているように感じた。』

 

八幡「東京都港区だな。後で調べてみる。」

 

八咫烏『それからもう1つ。烏共の中で感じたのだが、あのオーラは限りなくお主ら四神のオーラと酷似している。間違いなくお主らと同じ霊だと言える。』

 

索冥『流石は天地人の全てを見透かす目と呼ばれているだけはありますね。御見逸れしました。』

 

八幡「……なぁ朱雀。お前この前、俺の中に7体いるって言ってたが、それとは別物なのか?」

 

朱雀『いや、同一のモンだと思う。ハッキリ言えば残りの3体も俺にはよく分からない状態だったからな。』

 

 

そんなんでよく俺に言えたな。俺の中に合計で7体の霊がいるなんて。

 

 

索冥『ですが八幡様。朱雀の言っている事は事実です。私も四神の長、此処にいる朱雀と玄武は勿論の事、薄々ではありますが、残りの2人の霊力も感じております。八咫烏様の霊力も出会って覚えましたが、未だ1つの霊体だけは分からないままなのです。』

 

 

1つだけ?

 

 

八幡「八咫烏、それはお前でも分からないのか?」

 

八咫烏『拙僧の目は人と天地を見通す目。霊体までは見れぬ。今回のは、その地域全体が大きな霊力で護られていたから分かっただけに過ぎぬ。だが拙僧、そんな霊力は感じ取った事は無かったぞ。索冥殿、それは誠か?』

 

索冥『事実です。ですが、あまりにも強大な力だったので探る事は不可能でした。油断していたわけではありませんが、私が気圧されるとは思ってもみませんでした。』

 

朱雀『おいおい嘘だろ?姉貴が圧された?そんな奴がいるのかよ……』

 

玄武『ほえぇ〜メイちゃんが圧されたのぉ?その子って凄いねぇ。僕たちよりも強いメイちゃんに圧し勝つなんて。』

 

 

………四神の長である麒麟の索冥でも圧される程の奴か。そんな奴使役出来んのか?

 

まぁでも、それはまだ先の話だろうな。

 

 

八幡「今はまだいい。八咫烏、今日はすまなかったな。ゆっくり休んでくれ。」

 

八咫烏『拙僧の目が必要になったらいつでも言ってくれ。』

 

八幡「んじゃ、そろそろ帰るわ。索冥、頼んでもいいか?」

 

索冥『お任せ下さい。後、八幡さんは今、ホテルのお部屋にいるようです。どうやら話しすぎてしまったようですね。』

 

 

まじか……スタッフの皆さんごめんなさい。

 

 

索冥『お隣にシルヴィア様もぐっすり眠っておられます。では八幡様、またいつか。』

 

朱雀『また直接話そうな!』

 

玄武『ばぁいばぁ〜い!』

 

八咫烏『主人もゆっくり休むと良い。』

 

 

そして俺は元の世界に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はこんな感じで終わりました。
次はシルヴィアとのイチャイチャですかね?


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