後、前回忘れていたのですが、シルヴィアが八幡にコーディネートした服は、『東京レイヴンズ』の阿刀冬児の服装です。
では、どうぞ!
シルヴィアside
八幡君が通っていた学校……普通の学校ってどんな感じなんだろう?私はずっとクインヴェールだったからクインヴェールが普通だからなぁ。
八幡「この道も懐かしいな……」
シルヴィア「え?八幡君この道が通学路だったの?」
八幡「あぁ。もう通る事は無いと思っていたが、また通れるとはな。」
シルヴィア「八幡君………」
八幡「別に嫌で言ったわけじゃないからな?道や景色だけは俺にとっての癒しみたいなモンだったからな。後マッ缶も。」
シルヴィア「マッ缶?」
八幡「総武高に行ったら飲ませてやるよ。まだあるといいんだがな……」
心なしか、八幡君が懐かしんでいるように見える。多分、まだ八幡君が星脈世代に目覚めてない時だよね。
シルヴィア「抵抗無いの?八幡君が……その……」
八幡「今更だ。多分掌返しで接してくんだろ、そんな連中だよ。誰だって自分が大事だからな。けど、そうだったとしてもあまり責めるなよ。どっちにしても、俺がやった事に変わりはないからな。」
シルヴィア「………うん。」
もう……本当に君は………そんな優しい君はもっと好きになっちゃうよ///
婆「おやおや、新婚さんかい?」
シルヴィア「え?」
婆「この辺りじゃ見かけない顔だからねぇ。随分仲が良いんだねぇ。新婚さんだからだねぇ?」
シルヴィア「あ、いえ……私達は……///」
婆「ほほほ、旦那さんに幸せにしてもらいなさいね。」
そう言ってから、お婆さんは行ってしまった。し、新婚さんって///
八幡「……今の俺達ってそう見えるのか?///」
シルヴィア「そ、そういう事なのかな?/////」
2人「………///」
ど、どうしよう……気不味くなっちゃった。で、でも嬉しい///
シルヴィア「は、八幡君、学校行こ?」
八幡「あ、あぁ……そうだな。」
そして私達は、八幡君の通学路を楽しむ事も忘れて、総武高へと向かった。
ーーー総武高校ーーー
八幡「………此処だ。」
シルヴィア「……此処が、八幡君の六花に来る前に居た学校なんだ……」
へぇ〜こんな感じなんだ。日本の学校ってこんな感じなのかな?
八幡「とりあえず入ってもいいか許可取ろう。俺はもうこの学校の生徒じゃないから、申請しないとな。」
シルヴィア「そうだね。それよりも八幡君、何処から回ろっか?」
八幡「シルヴィの行ってみたいところでいいぞ。」
シルヴィア「じゃあ案内宜しくね!」
八幡「おう。」
そして八幡君は職員用入り口のインターホンを鳴らした。
職員『はい、こちら総武高等学校〇〇でございます。』
八幡「すみません。校内を見学させてもらいたいんですが、今って大丈夫でしょうか?」
職員『見学……ですか?申し訳ありませんが、只今授業日数の関係でこの秋休みも授業中でして、見学の方はちょっと……』
八幡「え?授業中なんですか?………どうする?」
シルヴィア「う~ん、残念だけど諦めるしかないね。」
八幡「そうだな。分かりました、ご迷惑をお掛けしました。」
ちょっと残念だけど、授業中なら仕方ないよね。
職員『いえ、こちらこそ申し訳ございません。あの、宜しければお名前をお伺いしてもよろしいですか?次に来ていただく際には優先して校内見学を許可しますので。』
八幡「はい。俺…あ、いえ、自分は比企谷八幡です。そしてもう1人がシルヴィア・リューネハイムです。」
『ガタガタッ!!』
………え?
職員『もももも、申し訳ありませんが、少々お待ちください!!』
……………………
シルヴィア「どういう事?」
八幡「さぁ?」
そして1分くらいしたら、通路から女の教師が急いでこっちへ向かって来た。
職員「ど、どうぞ!お入りください!」
八幡「は、はぁ……」
シルヴィア「お邪魔します……」
私達もそうだけど、目の前に居る先生の方はそれ以上にガチガチになっちゃってる。
職員「校長先生、只今お連れしました。」
校長『入れてください。』
職員「はい。」
そう答えると、先生が校長室前のドアを開けて私達に入るように促してくれた。
2人「失礼します。」
校長「ようこそおいで下さいました、総武高校校長の茅ヶ崎と申します。」
優しそうな初老のお爺さんだった。
シルヴィア「初めまして。水上都市六花クインヴェール女学園高等部2年、シルヴィア・リューネハイムです。」
八幡「界龍第七学院高等部2年、比企谷八幡です。」
茅ヶ崎「ゆっくり見学したいところでしょうが、まずはこの老いぼれとお話をさせては下さいませんか?特に……君とね。」
校長先生は八幡君の方を見つめた。きっと1年前の事だよね……
八幡「はい、俺は構いません。シルヴィもいいか?」
シルヴィア「うん、大丈夫。」
茅ヶ崎「お疲れでしょうし、まずはお掛けください。」
校長先生は座るように私達を誘導して、自らがお茶を淹れていた。淹れ終わると私達の前にお茶を出して、同じくお茶を正面に置くと私達の前に座った。
茅ヶ崎「界龍第七学院……でしたかな?そちらでは上手くやれているのですか?」
八幡「えぇ、問題なく過ごせています。」
茅ヶ崎「そうですか……安心しました。」
八幡「僕が言うのも何ですが、学校の方は落ち着きましたか?六花に転校した奴等に聞きました。相当酷かったと。」
茅ヶ崎「えぇ……今は平穏な日々を送れています。あの日々が嘘だったかのように。忘れてはいないんでしょうが、学生にとっては1年
八幡「それが自然ですよ。今の僕にとっても、その事はもう記憶として保存してますからね。」
茅ヶ崎「………本当に、何故君みたいな優秀な生徒があんな目に遭わなくてはいけなかったのか。そしてそれに気付けなかった私達教師陣は何をしていたのやら……」
校長先生は授業とか出られないから仕方ないけど、凄く辛そうな顔してる。
茅ヶ崎「比企谷君。改めて、総武高校を代表して貴殿に謝罪申し上げます。この度の…いえ、1年前の騒動、私達教師一同が何も対策をしなかった事、並びに誹謗中傷を止められなかった事を謝罪致します。本当に申し訳ございませんでした。」
八幡「ちょっ……」
校長先生はソファから立ち上がると、正座になって額を床につけた。所謂土下座だった。
八幡「……やめて下さい、貴方がそんな事する必要はありません。寧ろ分からなくて当然ですよ。隠れてやっていたんですから。」
茅ヶ崎「本当に君は優しいんですね………私がこの事を知ったのは君が転校してからすぐの職員会議でした。私には何が起きていたのかさっぱりでした。何せ突然だったもので。」
八幡「それもそうでしょう、俺も突然でしたから。自分の力が目覚めたのは。」
茅ヶ崎「平塚先生から君のノートを受け取った時、私は酷く激怒したものです。あんなに怒ったのは、私がまだ一教師の時以来でしょう。『こんな状態になるまで生徒を放っておいたのか!?』と言いましたが、平塚先生の表情を見てすぐに分かりました。彼女が1番責任を感じているのだと。」
八幡「………」
茅ヶ崎「平塚先生は暫く授業が身に入っていませんでしたよ。余程の事だと自分でも理解していたんでしょうね。授業や指導においても熱心な彼女が、あれ程分かりやすく授業効率が下がっていたのですから。」
シルヴィア「その、八幡君と平塚先生はどんな関係なんですか?」
茅ヶ崎「………私からは教師と生徒としか言えません。」
まぁ……そうだよね。
茅ヶ崎「比企谷君、今日は是非平塚先生に会ってもらいたい。きっと彼女も喜ぶでしょう。」
八幡「そのつもりです。半年とはいえ、俺にとっては1人しかいない恩師ですから。」
茅ヶ崎「それを聞いたらもっと喜ぶでしょう。貴女は比企谷君と恋人の関係でしたね?」
シルヴィア「はい。私も八幡君と交際して、もうすぐ1年になります。」
茅ヶ崎「そうですか……貴女と比企谷君はとても仲が良いように見えます。それこそ、本当に心から繋がっているように。」
シルヴィア「………」
茅ヶ崎「年寄の勘というものです。リューネハイムさん。私が言うのも変ですが、この学校では不幸だった比企谷君を幸せに出来るのは、比企谷君の学院の生徒や他にも居ると思いますが、1番は貴女です。どうか、私達が与えられなかった分の万倍もの幸せを彼に注いであげてください。無責任ではありますが、お願いしてもよろしいでしょうか?」
そんな事、もう決まってるよ。
シルヴィア「………私はもう心に決めています。彼を生涯の夫にすると。私の幸せは彼の幸せであり、彼の幸せは私の幸せでもあります。私の一生をかけて彼を幸せにしてみせます。」
茅ヶ崎「………そうですか。比企谷君、良い子を彼女に持ちましたね。」
八幡「………はい。」
授業終わりかな?鐘が鳴り始めた。
茅ヶ崎「ちょうど良いタイミングで鳴りましたね。比企谷さん、リューネハイムさん、老いぼれの話に付き合ってくださりありがとうございます。学校見学の事ですが、好きに回ってください。私から教師陣に伝えておきます。」
2人「ありがとうございます。」
茅ヶ崎「話が出来て本当に良かったです。何だか心のつかえが取れた気がします。」
その時の校長先生は、本当に憑き物が取れたかのような顔をしていた。
見学の前にちょっとしたお話を入れちゃいました。
なんかすみません。