学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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純星煌式武装 最後です!


純星煌式武装 後編

 

八幡side

 

 

???「はぁぁぁ〜!やあぁっっと直接君と話せるよ〜!んー♪待った甲斐があったものだよ!」

 

 

これは……俺に話しかけてきた奴でいいのか?声や性格がそうだからそうとしか言えないが。

 

 

八幡「えーと、お前は2週間前と今、俺に話しかけた奴でいいのか?」

 

???「うん!そうだよ!いや〜、あの時はビビッ!と来たね!あれだけの星辰力を出すんだもん!僕ビックリしたよ!」

 

八幡「あの時あそこにいたのか?」

 

???「ううん。凄い力を感じただけで、僕はずーっと此処にいるよ。誰も僕に見合う人がいなくてさー。ちょっと力出しただけで、すぐ駄目になっちゃうんだもん!つまんない!」

 

八幡「……それはお前が凄過ぎるだけなんじゃないか?」

 

???「あぁ!そーいう解釈も出来るね!そっかぁ♪僕が凄いんだぁー♪」

 

 

……物凄い上機嫌だな。あれか?感情を隠せないタイプなのか?何にしても、こいつの口振りからしてさっきの純星煌式武装だって事には間違いなさそうだ。

 

 

八幡「俺は比企谷八幡だ。この前の修行のことは感謝する。それでお前は何だ?」

 

???「そういえば自己紹介してなかったね!初めまして!僕は刀型の純星煌式武装【祢々切丸(ねねきりまる)】だよ!よろしくね!ハッチ!」

 

八幡「ハ、ハッチ?」

 

祢々切丸「八幡だからハッチ!」

 

八幡「そ、そうか……」

 

祢々切丸「それでさハッチ!正直僕の事どう思ってる?」

 

八幡「……え?」

 

祢々切丸「だから、僕の事どう思ってるのかって聞いてるの。友達?道具?武器?奴隷?それともただの喋る刀?」

 

八幡「いや、俺まだお前を持つって決まってないんだが……」

 

祢々切丸「そんなのはいいから!持った時の仮定でいいから答えて!」

 

 

多分下手な事言ったら俺も廃人になっちまうんだろうな。持った時の仮定の話だろ?普通の物だったら道具なんだが、意思を持ってんなら別だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「…………相棒………だな。」

 

祢々切丸「相棒?」

 

八幡「あぁ。普通なら道具って言うんだろうが、お前らは意思ってもんがあるんだろ?良いこともありゃ、嫌なこともある。人間と同じだ。」

 

八幡「俺だって良いことがありゃ、嬉しいし喜ぶ。嫌なことがありゃ、悲しいしイライラする。」

 

八幡「ならよ、お前にもそういうのあんだろ?道具とかそんな風に思わねぇよ。それに武器は己の半身って言うだろ?だったら、俺の身体の半分守ってんのはお前らなんだからよ。」

 

八幡「だから、その………相棒だよ。」

 

祢々切丸「…………」

 

 

あれ?なんか反応無いな。まさかやらかした?説教じみたこと言っちまったからか?だとしたら俺廃人ルートまっしぐらだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祢々切丸「(相棒)…相棒……相棒!」ズイッ!

 

八幡「うおっ!?ど、どうした?」

 

 

突然、祢々切丸は顔を近づけてさっき言った相棒を連呼していた。何?どったの?

 

 

祢々切丸「いいよそれ!相棒…相棒かぁ♪うん!凄くいい響きだね!僕はハッチの相棒かぁ〜♪嬉しいなぁ〜♪」パアァ!

 

 

……どうやらお気に召したようだ。

 

 

祢々切丸「そう言う事なら、ハッチ!是非僕を使ってよ!ハッチになら僕、使われても良いよ!」

 

八幡「い、いいのか?俺みたいな奴に使われて……」

 

祢々切丸「ハッチだからだよ!それに、みたいっなんてこと言わないの!ハッチは僕を認めさせた凄い人なんだから!ついでに言うけど、僕を手懐けた人なんていないんだからね!」

 

八幡「……おい待て、それじゃあ俺が初の適合者って事なのか?」

 

祢々切丸「そうだよ!これからよろしくねハッチ!僕のことは祢々(ねね)でいいよ!」

 

祢々「あっ!そうだ!1つ言い忘れてたけど、純星煌式武装に【代償】がいるのは知ってるよね?」

 

八幡「あ、あぁ知ってる。」

 

祢々「言っちゃあ何だけど、僕の代償は分かってないんだ。」

 

八幡「……は?分かってない?」

 

祢々「強いて言うなら、満足させる事かな?僕長い間此処に閉じ込められてたからね。だから満足させて欲しいの!」

 

八幡「それ絶対お前の願望だよな?要するに自分でも分からないから、まずは試してみろって言いたいわけか?」

 

祢々「ぶっちゃけるとね。まぁ、使ってたら分かってくるよ、多分。」

 

八幡「ま、それもそうか。」

 

祢々「じゃあ、そろそろ現実(あっち)に戻りなよ。長いこと私の空間(こっち)にいたんだから。」

 

八幡「そうだな。じゃあ、これからも頼む祢々。」

 

祢々「うん!じゃあねハッチ!」ブンブンッ!

 

 

チャリーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「っ!」

 

 

またあの鈴の音を聞くと、現実に戻っていた。手には、祢々切丸が握られてた。

 

 

陽乃「比企谷くん聞こえる!?返事して!比企谷くん!」

 

星露「小僧!起きぬか!」

 

 

後ろを向くと雪ノ下さんと星露が俺を呼んでいた。

 

 

八幡「えと、どうかしました?」

 

陽乃「どうかしましたっじゃないよ!純星煌式武装持ったと思ったら、急に何も言わなくなるんだから!心配したんだよ!?」

 

星露「そうじゃぞ!全く余計なしんぱ『会長!』なんじゃ!今それどころでーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究員『て、適合率100%です!!コンディションオールグリーン!こんなの、は、初めて見ました!』

 

陽乃「………え?」

 

星露「………嘘じゃ。」

 

2人「一体何があったの(じゃ)!?」

 

八幡「いや、ちょっと話してたら、なんか意気投合しちゃいまして。」

 

2人「納得出来ないわよ(わい)!!」

 

 

こうして俺は最後の最後で純星煌式武装に認められました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祢々『よろしくね!ハッチ!』ニコッ!

 

 




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