シルヴィアside
ようやく始まったね!八幡くんと一緒にデート♪今日が日本にいられる最後の日だからね、思う存分楽しまなきゃね!
シルヴィア「八幡くん、昨日言ってた通り渋谷から行く?私はそれでも良いよ?」
八幡「実は俺も東京にはあまり来た事なくてな。そこまで知ってるわけじゃないんだ。だから渋谷からでもいいか?」
シルヴィア「八幡くんと一緒なら何処でも良いよ♪」
八幡「ありがとな。」
私は八幡くんの感謝する時に浮かべる優しい笑顔が凄く好き。この顔、私だけにしてくれたら良いのになぁ。
ーーー地下鉄ーーー
ザワザワ………
シルヴィア「この時間ってやっぱり人が多いんだね。地下鉄も凄い人だよ。」
八幡「東京の朝ってこんなに凄いんだな………所謂出勤ラッシュって奴か……朝からご苦労様って言いたくなる。」
『まもなく電車が到着します。黄色い線の後ろまで下がってお待ち下さい。』
シルヴィア「六花にも電車はあるけど、こんなには多くないよね。」
八幡「殆どは歩きでも行ける距離だからな。目的地が現在地の反対側の時くらいしか使わないだろうな。」
私も乗ったのは数回程度だっけなぁ〜。お金は大事に使わないといけないからね。あっ、電車来た。
八幡「電車に乗るのは、実際久しぶりなんだよな。そんなに乗る機会もなかったから別にいいけどな。」
シルヴィア「そうなの?」
八幡「あの頃はそんなに遠出なんてしなかったからな。」
そんな会話をしながら私たちは電車に乗り、席へと座った。因みに席は私が端の方に座って八幡くんがその隣に座ったから、私の隣は八幡くんだけということになってるよ。
周りの人たちは私たちの方を見てヒソヒソしたりする人たちが大勢いた。携帯片手にすごい速さで文字打ってるけど、メールでも打ってるのかな?
ーーー渋谷ーーー
シルヴィア「此処が渋谷かぁ。なんか六花に似てるね。」
八幡「建造物が多いって点ではそうだな。商業エリアに近い方だな。」
シルヴィア「でも此処は電車の中とは比べ物にならないくらいの人の数だね。」
八幡「そうだな。しかも、遠くから俺たちの写真を撮ってる不届き者までいやがる。」
シルヴィア「すごいね八幡くん。そんな事まで分かるんだ。」
八幡「まぁ携帯のカメラこっちに向けられてたからな。まぁ別にお忍びで来てるわけじゃないから構わんが、こんな撮り方されるのは腹が立つ。」
八幡くんってやっぱり写真を撮られるのって嫌なんだな〜。
シルヴィア「まぁまぁ八幡くん、折角のデートなんだからそんな顔してちゃ勿体無いよ。楽しもうよ、ねっ!」
八幡「……そうだな。」
シルヴィア「そうこなくっちゃ!じゃあ八幡くんが言ってた専門店に行こっか!」
ーーーe☆イ○ホンーーー
シルヴィア「このお店、事前によく調べておかないと絶対見つけられないよ。」
八幡「そうだな。俺もこの中にあるとは思ってなかった。調べておいてよかったと本当に思った。」
此処の階………私の曲が流れてる。CDのシングルとかアルバムも売ってるのかな?
シルヴィア「八幡くん、此処ってCDとかも売ってるの?」
八幡「売ってるみたいだぞ。此処の反対側にCDショップがあった。見に行くか?」
シルヴィア「ううん、今は八幡くんとイヤホンかヘッドホン選びするんだもん♪」
八幡「どうもありがとう。」
シルヴィア「どういたしまして♪」
私たちがあれこれと質疑をしながら選んだ結果、八幡くんはJ○Cke○woodの【H○-M○10】っていうヘッドホンを選んだ。
八幡「良い買い物が出来た。ありがとな、シルヴィ。」
シルヴィア「このくらい何でもないよ。渋谷で買い物も済ませたけど、どうしよっか?」
八幡「別に見て回ってもいいが、見て面白そうなところって渋谷には無さそうだよな。」
シルヴィア「じゃあ浅草に行こっか!着物も少しだけ着てみたいし、昔の日本人が嗜んだ技術の結晶も見てみたいし!」
八幡「分かった。そんじゃあ浅草に行くか。」
シルヴィア「お〜!!」
いつも通りっちゃあ、いつも通りの風景かな?