学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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喫茶店へ

 

 

シルヴィアside

 

 

着物屋さんの要望で写真を撮った後、着替えて今着た着物を購入しようとしたら、『よろしければ、そのままご観光を楽しまれては如何ですか?』と言われだけど、流石に動きにくいからその提案は断った。

 

それに何気なく過ごしていたけど、時間が過ぎるのはあまりにも早い。さっきまでまだ10時くらいだったのに、今は11時半なの。

 

 

楽しい時間があっという間ってなんか寂しいね。もっと長く楽しんでいたいのになぁ………

 

 

シルヴィア「もう11時半かぁ……なんかあっという間だね。」

 

八幡「色んな事やってたが、確かに時間が短く感じたな。もうこんな時間か……シルヴィは腹の空き具合とかはどうだ?」

 

シルヴィア「食べ歩きとかしたからね。そんなにお腹は空いてないけど、甘い物が食べたくなったなぁ。」

 

八幡「甘い物か……おっ、この近くに洋菓子の喫茶店があるみたいだ。そこはどうだ?」

 

シルヴィア「良いねぇ!じゃあそこに行こうか!」

 

 

ーーーアン○ェラスーーー

 

 

八幡「此処みたいだ。」

 

シルヴィア「へぇ〜オシャレな外観だね。私こういう雰囲気好きだなぁ。」

 

八幡「中もオシャレだったら良いな。早速入るか。」

 

シルヴィア「うん!」

 

 

私の予想では、クラシカルな感じの内装かな。

 

八幡くんが扉を開けて中に入ると、横の方に洋菓子がケースの中に並ばれていて、そこから食べたい物を選んで、飲み物も頼む形式かな?

 

 

店員「……………」

 

 

でも店員さんは、口を開けてこっちを見たまんま動いていなかった。おーい、もしも〜し。聞こえてますかぁ〜?返事をして下さ〜い。うぅ〜ん反応無いなぁ。

 

 

まぁ今はケースの中のスイーツと飲み物を選ぼっと!でも、飲み物の種類結構あるなぁ。

 

 

八幡「品揃え結構豊富だな。どれにするか迷っちまうな。」

 

シルヴィア「飲み物も色んなのがあるよ。コーヒーに紅茶、ジュースやココアにお酒まであるよ。」

 

八幡「そんなにあるのか……まぁ流石に朝から酒はないな。」

 

 

私もビックリだよ……さて、どれにしようかな〜。

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

シルヴィア「八幡くん決まった?私は決まったけど……」

 

八幡「ちょうど良いタイミング良いな。俺もちょうど決まった。」

 

 

わおっ!グッドタイミングだね!

 

 

八幡「じゃあ注文するか。すみません。」

 

店員「……………」

 

 

………まだ口開いてる。結構時間経ったのになぁ。この人、息しているのかな?

 

 

八幡「………すみません!」

 

店員「ふぁっ!?あっ、は、はい!ご注文でしょうか!?」

 

八幡「はい。えーと、ココアを1つ。それからショコラと苺ショートを1つずつで。」

 

店員「ココアとショコラと苺ショートですね。お次のお客様は?」

 

シルヴィア「レモンティーとアン○ェラスの白黒を1つずつお願いします。」

 

店員「レモンティーとアン○ェラスの黒白を1つずつですね。以上でよろしいでしょうか?」

 

2人「はい。」

 

店員「ありがとうございます。6点でお会計が2,830円になります。」

 

 

さて、お財布は〜……

 

 

八幡「はい、これで。」

 

 

八幡くんが何の躊躇もせずにお財布から3000円と30円を出していた。

 

 

店員「3030円お預かりします。200円のお返しです。お飲み物はすぐに出来ますので、少々お待ちください。」

 

 

店員さんの言った通り、飲み物はすぐに出来た。私たちは好きな席を探して見つけた後、ようやく一息つけた。

 

 

シルヴィア「ありがとう八幡くん。お金返すからレシート見せて。」

 

八幡「このくらい俺にさせろ。別に金には困ってないからな。彼女に代金をケチる程、俺の領分は小さくないからな。」

 

シルヴィア「で、でも……」

 

八幡「なら、ヘッドホン選びのお礼って事でどうだ?それならいいだろ?」

 

 

………もう、八幡くんは本当に変なところで頑固なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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