今回はオーフェリアがメインの話です!
では、どうぞ!
オーフェリアside
………私が自由の身になってから2ヶ月が経った。殺風景だった部屋も、今ではユリスのおかげで少し華やかになったわ。花主体の部屋なのだけど、そんなにたくさんあるわけではないわ。でも、私の夢でもあったわ。
1度、花に囲まれて暮らしてみたいと思った事があったわ。
………六花共通のテストが終わって少し羽を伸ばそうと思っていたのだけど、思えば私自身あまり趣味というものが無い。花を触る事、見る事、お世話をする事なら毎日やっているけど、他にやる事なんて考えた事も無かったわ。
………何をしようかしら?またユリスと2人で出掛けようかしら?この前以来会ってないからそれもありね。
………会ってないといえば、八幡にもあの日以来会ってなかったわね。
オーフェリア「………あの日も楽しかったわ。また過ごしてみたいわ。」
………そういえばあの日の昼食の時、八幡がいつか料理を作ってやるとか言っていたわね。今日は可能かしら?
………連絡を入れてみましょう。
pipipi…pipipi…
八幡『よう、オーフェリア。』
オーフェリア「………こんにちは、八幡。」
八幡『どうしたんだ急に?」
オーフェリア「………八幡、《鳳凰星武祭》の後の出かけた時の約束、覚えてるかしら?」
八幡『約束?……あぁ、確か料理を作るって話だったか?』
オーフェリア「………えぇ。今日は休日でやる事も無かったからちょうど良いと思ったから。八幡の都合は空いてるかしら?」
八幡『あぁ、俺も暇を持て余していたところだ。俺も構わないぞ。何処がいい?お前の寮に行け……ないか、女子寮だもんな。』
オーフェリア「………私は別に構わないわ。」
八幡『俺が構うんだよ。じゃあ俺の寮の部屋に来い。その方が調味料もあるしな。どうだ?』
………彼の部屋………1度行っても損は無いわね。
オーフェリア「………分かったわ。じゃあ今から貴方の学院に向かうから校門で待ってて。界龍で私と普通に話せるのは貴方だけなんだから。」
八幡『それもそうだな。分かった、俺も校門の前で待ってる。なんか食べたいものとかあるか?』
オーフェリア「………ちょうど良いから中華でお願いするわ。中華料理って食べた事が無いから気になるわ。」
八幡『分かった。じゃあ待ってるな。』
………そして八幡は通信を切った………何故かしらね。八幡と話していると、自然と笑みがこぼれるわ。
………こうしてる暇は無かったわね。他学園に行くから、私も制服で行かないと行けないわね。
ーーー界龍第七学院校門前ーーー
オーフェリア「………六花の中で最大規模の学園なのは知ってたけど、こんな風になってるのね。レヴォルフと違って面白いわね。」
………さて、八幡は何処にいるのかしら?
門番1「尊師!一体誰をお待ちになられているのですか?客人でしたら私達がお通ししますので、尊師は部屋でお待ちを!」
八幡「いや、お前ら絶対疑うから。誰もアイツが此処に来るなんて思わないから。」
門番2「では、一体誰なのですか?」
オーフェリア「………私よ。」
門番1「え?」
門番2「な、何故【孤毒の魔女】が此処にっ!?」
八幡「お前らさっき言っただろ、俺の客人だ。」
門番1「エ、【孤毒の魔女】がですか?」
八幡「他に誰か居るか?」
門番1「い、いえ……」
八幡「んじゃ行くか。あぁ、一応パスポート作っておくから。いつでも来られるように。」
オーフェリア「………ありがとう。」
………八幡の料理、楽しみだわ。
ーーー八幡の部屋ーーー
八幡「まぁ普通の部屋だが、適当に掛けてくれ。」
オーフェリア「………お邪魔するわ。そういえば今日は【戦律の魔女】とは一緒じゃないのね。」
八幡「俺達にだって別々の日くらいある。シルヴィは次のライブの打ち合わせだと。六花から離れるらしいからな、寂しくなる。」
………そういうデメリットもあったわね。彼女は世界的なアイドルだものね。
八幡「まぁ、年末には帰って来るって行ってたから、この前みたいな長期にはならないと思うが。」
オーフェリア「………この前って?」
八幡「欧州ツアーの時だ。あの時は3ヶ月間居なかった。結構辛いもんなんだな。」
オーフェリア「………そうなの?私にはよく分からないわ。」
八幡「誰か居ないのか?この人に少しでも会ってないと不安になるっていう人は。」
……………居たわ、目の前に。
オーフェリア「………ごめんなさい、目の前に居たわ。貴方には会ってないと不安になるわ。」
八幡「それはそれで嬉しいが、なんか照れ臭いな。」
………本音を口にする時って存外恥ずかしいものなのね。それに、いい匂いもしてきたわ。
オーフェリア「………良い匂いね。」
八幡「もうすぐ出来るからな。炒飯と唐揚げとサラダを作った。」
………1つの作業で3つの料理を作れるのね。
ーーー5分後ーーー
八幡「出来たぞオーフェリア。中華で俺の部屋にある具材で出来る料理はこれくらいだった。済まんな。」
オーフェリア「………問題無いわ。私からお願いしたのだから文句なんて言わないわよ。」
それにしても、美味しそうだわ。八幡はこんなに料理上手だったのね。
八幡「まぁ見た目は問題無いようだな。味はどうだ?」
オーフェリア「………じゃあ、頂くわ。」
………私はスプーンで炒飯をすくい、自分の口の中へと運んだ。口の中には、程良い加減で味付けされたお米によく火を通された具材、この味は焼肉のたれかしら?
オーフェリア「………美味しいわ。」
八幡「ふぅ〜、その一言で力が抜けた。」
何度でも手を伸ばしたくなるような味ね。とても美味しいわ。
ーーー30分後ーーー
オーフェリア「………ご馳走様。とても美味しかったわ。」
八幡「それは良かった。」
オーフェリア「………八幡があの日に料理がしたくなったと言ったのも頷けるわ。こんなに料理が上手だったのね。」
八幡「俺の趣味でもあるからな。ただ、少し控えめにしようと思ってるんだ。」
オーフェリア「………何故?こんなに美味しいのに。」
八幡「だからだ。この学院には食い意地張った奴が3人も居てな。そのせいで毎日この部屋が賑やかになっちまうんだよ。はぁ……少しは自重して欲しいもんだ。」
オーフェリア「………今日は?」
八幡「………来ない事を祈る。」
オーフェリア「………今度は私が貴方に料理を作るわ。簡単なものしか作れないけど。」
八幡「いや、それでもありがたい。」
………結論からいうと、八幡の料理は美味しいから周りの人達も魅了してしまうという事ね。
ふむ……まぁこんな感じですな。