学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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意味は………まぁ分かって頂けたら嬉しいです。




2人の助っ人

 

八幡side

 

 

場もようやく落ち着いてきたところで、俺たちは今回の会議へと話を進めていた。内容は勿論、今年の学園祭の事でだ。

 

 

去年はクインヴェールが凄かったが、今年もクインヴェールとウチの学院の界龍が凄い事になるだろう。理由としては、界龍が鳳凰星武祭で準決勝を独占した事と、俺とシルヴィの関係でだ。

 

あんなに騒ぎになったんだ。星武祭を除けば1番六花外から客が来るイベントだ。こんな機会を逃す奴はいないだろう。

 

 

アーネスト「さて、個々の学園が希望している出店の仕方だけど、何かあるかな?僕たちガラードワースは例年通りに、サンドイッチやトーストに洋菓子と紅茶を合わせた経営を中心に、学園内で剣術披露をしたいと思っている。」

 

クローディア「私の学園も例年通り、出店をする予定です。こういう時くらいは戦う事を忘れて楽しんで欲しいので。」

 

左近「僕のところは、派閥に分かれて研究の発表などをしたいと思っています。後は、一般人でも簡単に製作出来て、安全な煌式武装の作成教室をしようと考えています。」

 

星露「ほほう、画期的じゃなぁ。」

 

アーネスト「確かにアルルカント・アカデミーの強みは煌式武装についての知識の豊富さだからね。興味を持ってくれる人々は多いだろう。他の3人はどうかな?」

 

シルヴィア「私も去年と同じかな。これといって変える理由もないしね。」

 

オーフェリア「………私も変えるつもりはないわ。強いて言うなら、言う事を聞かない生徒を学院の方で謹慎させるくらいね。」

 

星露「妾も特にないのう。」

 

八幡「店をやろうとは思わないのか?」

 

星露「考えたのじゃが、ノるとも思えんしのう。それに、界龍で料理上手といったら、お主か陽乃、虎峰くらいしか思いつかんからのう。」

 

 

もっといると思うけどな。お前が知らないだけで。

 

 

アーネスト「折角此処にいるんだ。比企谷くんは何かないのかい?」

 

八幡「………俺ならコロシアムだけじゃなくて、武術の簡単講習とかですかね。界龍にはそれくらいしか見せる部分がないですからね。」

 

八幡「後は界龍が使っている武装の展示または体験の使用ですね。純星煌式武装は危な過ぎますから無理ですけど。」

 

星露「なるほどのぅ。コロシアム以外にもやり方は様々じゃのう。」

 

八幡「むしろ俺は何でこんな事思いつかなかったのか、疑問に思うがな。それよかオーフェリア、レヴォルフは本当にカジノしかやらんのか?」

 

オーフェリア「………えぇ、そのつもりだけど、どういう意味かしら?」

 

八幡「いや、お前らのところで料理出来るやつ集めて軽食でもやればいいんじゃないかと思ってな。結構いるだろ?料理出来る奴。」

 

オーフェリア「………私は八幡とユリスとしか関わりがないから他者のプライバシーは分からないわ。そもそも、料理の出来る人がレヴォルフにいるとは思えないのだけど。」

 

八幡「あー、出来ればこれはオフレコで頼むな。実はこの前、歓楽街に行って飯食った時があるんだが、偶々入ったその店、お前んとこの序列12位が経営してた店だったぞ。」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

 

全員呆けた顔をしたまま、俺の方を見ていた。

 

 

オーフェリア「………それは本当なの?」

 

八幡「あぁ。確か【螺旋の魔術師(セプテントリオ)】だったか?そいつとその舎弟の奴らがやってたぞ。味も中々だった。顔は少しアレだが、レヴォルフだから大丈夫だろうし、敬語で話す奴だから接待向きだろうからな。」

 

「「「「「「………」」」」」」

 

 

いや、俺も初めはそんなリアクションだったから。

 

 

オーフェリア「………分かったわ。少し考えてみるわね。」

 

八幡「あぁ。後はウルサイス姉妹の妹の方も料理上手だぞ。お前んとこには生徒会に入ってるあの緑髪の奴と序列5位の【反鏡の魔女(バト・ホル)】がいるだろ?そいつらにも声掛けてみたらどうだ?」

 

オーフェリア「………わかったわ。」

 

 

ふぅ……長々と説明すると少し疲れるな。

 

 

八幡「ていうか何見てんだよ?」

 

シルヴィア「八幡くんってさ、レヴォルフを更生させる気なの?」

 

八幡「は?何で?」

 

シルヴィア「だって今の会話を聞くとそうにしか聞こえないよ!」

 

 

そ、そうなの?全くそんなつもりなかったんだけどな。偶々思いついたから言ってみただけなんだけど………

 

 

アーネスト「ま、まぁこれで各学園の希望は聞けたから良しとするよ。今日の会議は以上だよ。それと、学園祭の期間は羽目を外す生徒が多いからね。くれぐれも問題を起こさないように注意をしておいてほしい。」

 

 

そして今月の六花園会議が終了した。

 

 

シルヴィア「やっと終わったぁ〜!ねっ、八幡くん!これから何処かに出掛けない?デートしようよ♪」

 

八幡「生徒会長の仕事はどうした?」

 

シルヴィア「するよ?デートの後に!」

 

 

仕事よりも俺とのデート優先なのね。

 

 

オーフェリア「………【戦律の魔女】。」

 

シルヴィア「ん?何?オーフェリアさん。あっ、言っておくけど、一緒に行くのはダメだからね!」

 

オーフェリア「………そうじゃないわ。貴女にこれを渡そうと思っていただけよ。」

 

シルヴィア「?」

 

 

オーフェリアがシルヴィに渡したのは2枚のチケットだった。

 

なになに?○○○カフェ主催ッ!!

カップル限定!恋人と一緒にこれに挑め!特大サイズのパフェ!

 

成功すれば記念品プレゼント!失敗しても写真撮影があります!

 

 

シルヴィア「………」(キラキラ)

 

オーフェリア「………欲しいかしら?」

 

シルヴィア「うん!欲しい!」(キラキラ)

 

オーフェリア「………なら貴女にあげるわ。私にはそんな相手いないもの。八幡と行っても良かったのだけど、ニュースに取り上げられるのは嫌だから。」

 

シルヴィア「ありがとうオーフェリアさん♪」(テ ブンブン)

 

オーフェリア「………どういたしまして///」

 

 

シルヴィ、オーフェリアと握手するのは良いけど、手を振り過ぎだ。

 

 

シルヴィア「………」(ワクワク キラキラ)

 

 

なんとも期待のこもった目をしている。

 

 

八幡「……分かった。どうせこの後は何もないしな。行くか。」

 

シルヴィア「うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





いやぁ……中々良い感じにシメられたとおもいます。


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