学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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騎士の【ほうれんそう】

 

 

アーネストside

 

 

パーシヴァル「………以上が本日起きた事の顛末です。その後は界龍の大学部所属の【魔将天閣】と共に界龍方面に向かいました。その後の事は追跡していないので不明です。」

 

パーシヴァル「次に葉山隼人の事ですが、やはり彼からは危険で黒い感情が見えます。やはり比企谷さんに対して軽視、侮蔑の言葉が多く含まれていました。」

 

アーネスト「分かったよ、ありがとう。それにしても、急に動き出したね。さらに言うなら、ここ最近は自分から動いている節があったからね。不自然に感じていたんだけど……パーシヴァルはどう思うかな?」

 

パーシヴァル「学園祭の準備ならクラスメイトと一緒に行くはずです。彼はクラスの中では中心人物でもありますから。ですがそのクラスメイトを連れていなかったとすると、完全にプライベートで偶然あの2人に出会った……というのが私の憶測です。」

 

 

それが妥当なところだろうね。何せ僕たちはまだ彼の事を充分によく知らない。剣が少しだけ上手いというだけで、他は成績が良いくらいだからね。もう少し情報の幅を拡げるべきかな……

 

 

パーシヴァル「………会長?」

 

アーネスト「あぁ、ゴメンよ。何だい?」

 

パーシヴァル「私はあの場で比企谷さんを呼んだ方が良かったのでしょうか?自分でも分からないのですが……」

 

アーネスト「僕はその場に居合わせていなかったから分からないけど、君がそう判断したならそれが正しいんじゃないかい?あまり考え過ぎても良案は出てこないよ。」

 

パーシヴァル「……分かりました。」

 

 

学園祭も近いからね。まぁいくら彼でも学園祭で騒ぎを起こすとは考えにくいけど……念の為に学園内での監視だけはするようにしようか。

 

 

アーネスト「パーシヴァル、学園祭の期間内だけ葉山隼人の監視を学園内限定とする。また、これは生徒会全員に言える事でもあるんだけど、決闘や乱闘が始まりそうになったら、直ちにその場を鎮めること。いいね?」

 

パーシヴァル「それは承知していますが会長。葉山隼人の監視を学内だけにしてよろしいのでしょうか?比企谷さんの方に行く可能性も高いです。警戒しておかなければ……」

 

アーネスト「一応彼のアドレスは持ってるから、それで許可を取ろうと思っててね。パーシヴァル、通信するから少しの間静かにね。」

 

パーシヴァル「かしこまりました。」

 

 

さて、早速比企谷くんに連絡しないとね。許可が取れればやる事も決まってくるからね。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

八幡『フェアクロフさん?』

 

アーネスト「やぁ比企谷くん。元気かな?」

 

八幡『元気と言われれば元気ですけど、気分は最悪です。』

 

アーネスト「ほう、それはどうしてかな?」

 

八幡『これは別にフェアクロフさんのせいってわけじゃないですけど、今日葉山とシルヴィが接触した事は知ってますか?』

 

アーネスト「あぁ、知ってるよ。それと界龍の序列4位【魔将天閣】にもだね?」

 

八幡『そこまで知ってますか………なら話は早いです。実を言うと、葉山がシルヴィに接触した事んですが……』

 

 

そこで比企谷くんはその時に起こった事を、まるで見ていたかのように丁寧に説明してくれた。

 

 

八幡『……と言う事がありました。別に謝罪して欲しくて言ったんじゃないですからね。』

 

アーネスト「そうだったのかい……いや、それはこちらの不手際でもあったね。」

 

八幡『多分ですけどガードナーもいるんですよね?気にするなとだけ言っておいてください。未来予知なんて【千見の盟主】しか出来ないんですから。』

 

 

……こんな冗談も言えるとはね。

 

 

アーネスト「分かったよ。じゃあ僕からも一言。ミスリューネハイムもおそらくそちらにいるだろうけど、済まなかったと伝えておいてくれないかな?」

 

八幡『居ないかもしれませんよ?』

 

アーネスト「うん、居たらで構わないからね。伝えておいてくれるかな?」

 

八幡『分かりました。伝えておきます。』

 

 

よし、これで本題に入れるね。

 

 

アーネスト「それから比企谷くん。学園祭の事で許可が欲しいんだけど、今少しいいかい?」

 

八幡『構いませんよ。』

 

アーネスト「実は学園祭の期間だけ葉山くんの監視を学園内だけにしたくてね。僕たち生徒会も学外まで監視する程余裕はなくてね。それで許可を取ろうと思っていたんだよ。」

 

八幡『まぁ楽しみたいのは皆同じですからね。分かりました。学外に出たら、可能な限りでいいのですぐに知らせてください。』

 

アーネスト「分かったよ。ありがとうね。」

 

八幡『それで、お話はもう終わりですか?』

 

アーネスト「うん、一応用は今の1つだけだったんだ。済まないね。」

 

八幡『いえ、そんなに忙しかったわけでもないので大丈夫です。』

 

アーネスト「それなら良かったよ。じゃあ比企谷くん、学園祭を楽しむといいよ。ミスリューネハイムを連れてね。」

 

八幡『そのつもりですよ。というよりそれしか考えてないです。』

 

アーネスト「あはは、そうかい。なら我が学園の軽食店にも来てくれる事を楽しみにしててもいいのかな?」

 

八幡『ガラードワースも考えてるので、そこはYESと答えておきましょう。』

 

アーネスト「じゃあご来店を待ってるよ。それじゃあね。」

 

八幡『わざわざ連絡、ありがとうございます。』

 

 

そして通信を切って、僕がしたかった話も同時に終わらせる事ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





タイトルの意味分かりましたかねぇ?


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