学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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皆さん、昨日はすみませんでした!

昼からの仕事だったのですが、執筆の方が追いつかず、投稿出来ませんでした。

本当にすみません。




学園祭 ガラードワース編①

 

八幡side

 

 

レヴォルフから出た後はシルヴィも変装の方を解いて、ありのままで出歩いている。そして俺は数多くの視線の釘付けになっていた。

 

その理由は俺の左右にいる2人の存在だろう。片や世界の歌姫で王竜星武祭の優勝者で、片や歴代最強の魔女とも名高く前回の王竜星武祭の優勝者が俺を挟みながら腕に抱き着いているからだろう。

 

全くではないが、人の視線には気にしなくなったものの、これは俺じゃなくても少し居心地悪いよな。いや、俺は別に侍らしている訳じゃないからな?片方はそうだけど。(シルヴィの方だからな。)

 

 

八幡「……なぁ、そろそろ離れてくれないか?周りの視線が洒落にならんのだが?」

 

シルヴィア「だってさオーフェリアさん!八幡くんの腕を放してあげなよ!」

 

オーフェリア「………嫌よ、八幡の手は暖かいもの。私は冷え症(嘘)だから八幡の手に触れていると、とても暖かいの。貴女こそ離れたらどうかしら、【戦律の魔女】?」

 

シルヴィア「何で?私は八幡くんの彼女だもん。離れる理由がある?君は八幡くんの友達でしょ?なら彼女を優先すべきじゃないかな?」

 

オーフェリア「………私は八幡の所有物よ。友達のように見えているのは仕方ないけれど。それにレヴォルフは少し寒かったから八幡を温める必要があるでしょ?」

 

シルヴィア「それも私に任せてくれれば大丈夫だよ。」

 

オーフェリア「………当校の会長として、責任は果たさないといけないとは思わないかしら?」

 

2人「………」(バチバチ)

 

 

………ねぇ、凄く居辛いんだけど。俺を板挟みにしながら口論するのやめて!しかも笑顔だから可愛いと怖いが混じってるから!

 

 

オーフェリア「………このままじゃ埒があかないわ。間を取ってこのままにしましょう。その方が何方の不満も解消されるわ。」

 

シルヴィア「そうだね。八幡君には悪いけど、ガラードワースに着くまではこのままにしてもらおっか。良いかな?」

 

八幡「……分かった。もうそれで良い。」

 

 

もうどうでも良いから早くガラードワースに行きたい。絶対視線は無くならないと思うが、此処よりかはマシになるだろう。

 

 

ーーー聖ガラードワース学園ーーー

 

 

オーフェリア「………やっぱりレヴォルフとは真逆ね。」

 

八幡「そりゃ学園名に現れているからな。ガラードワースは『聖』で、レヴォルフは『黒』だからな。」

 

シルヴィア「でも、どっちも近づき難いイメージあるよね。レヴォルフは不良だし、ガラードワースは厳しそうだし。」

 

八幡「んじゃ昼食食べられそうなとこ探すか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり名門といったところか、他学園の生徒や観光客も多くいる。その中でも多いのが、ヨーロッパ地方の人だろうか。六花でも見ない顔ぶれだった。

 

にしても平和なもんだな。決闘禁制にしているだけあって争いの種になりそうな予感すらない。フェアクロフさんの技量でもあるんだろうな。

 

 

ーーー某クラス前ーーー

 

 

八幡「はぁ……腕は解放してもらっても視線は消えなかったな。」

 

シルヴィア「そりゃ八幡くんは有名人だもん。まぁ私たちもだけど。」

 

八幡「自覚あったんならああいうのやめてくれよ。俺マジで居心地悪かったんだからな?」

 

シルヴィア「えー、だって八幡くんあったかいんだもん♪ねっ、オーフェリアさん?」

 

オーフェリア「………そうね。八幡が暖かいからいけないのよ。」

 

八幡「俺のせいにするなよ。そしたら何か?俺が冷たくなればいいのか?」

 

シルヴィア「そうなったとしても私は八幡くんに抱き着いて暖めてあげる♪」

 

オーフェリア「………私もそうするわ。」

 

 

俺に逃げ場ねぇじゃねぇか。この子たちってばいつからこんなに積極的になっちゃったの?八幡分からない。

 

 

八幡「取り敢えず入らないか?」

 

シルヴィア「そうだね。いつまでも此処にいたら邪魔になっちゃうしね。」

 

オーフェリア「………」

 

 

扉の前に立つと自動で扉が開き、中に入る事が出来た。便利ねぇ。

 

 

生徒1「いらっしゃいまー……えっ!!?」

 

 

もうこのやり取りも慣れっこです。だが、いい加減飽きてくる。

 

 

八幡「………はぁ、3人だ。」

 

生徒「っ!し、失礼しました!どうぞこちらへ!」

 

 

 

 

生徒1「メニューが決まりましたらお呼び下さい!」

 

シルヴィア「何処に行っても同じ反応だね。」

 

オーフェリア「………毎回こうなのかしら?貴方たちがお店に入ると。」

 

シルヴィア「うん。1度行った所に2度行った事はまだないけど、同じ反応されると思うな〜。」

 

八幡「最初は面白いと思ってたが、最近は当たり前になってきたからな、なんか飽きた。」

 

オーフェリア「………私はそんな対応された事は無いわね。というよりも、違う意味で驚かれた対応なら何度もあるわ。」

 

八幡「言わなくていいからな?大体予想つくから。」

 

 

恐怖、怯え、その他マイナスの感情だろうな。世間ではまだ恐ろしい魔女っていうのが普通だからな。オーフェリアの素を知っているのは、俺とシルヴィくらいだからな。

 

 

そんな事を思いながらも注文を済ませて食べ物が来るまで雑談をしながら待っている。

 

 

八幡「なぁ、ガラードワースには剣術披露もやってるらしいから、昼食食べ終わったら見に行かないか?」

 

オーフェリア「………そういえば【聖騎士】がそんな事を会議で言っていたわね。」

 

シルヴィア「面白そうだし行ってみようよ!ついでに八幡くんもやってみれば?」

 

八幡「俺は最終日の講習会で充分だ。」

 

オーフェリア「………私は八幡の強さをよく知らないのだけど、序列2位なのだから強いのでしょうね。八幡の学院で前の序列2位は【覇軍星君】だったのでしょう?」

 

八幡「あぁ、オーフェリアも流石に他学園の冒頭の十二人くらいは知ってるか。」

 

オーフェリア「………そこまで無知ではないわ。でも八幡がどれくらい強いのかも興味があるわね。」

 

八幡「まさかとは思うが、お前と戦えなんて言われても俺はお断りだからな?」

 

オーフェリア「………そんな事言わないわ。貴方の学院の序列1位と戦ってくれればいいわ。」

 

八幡「なぁ?それって俺に死ねって言いたいんだよな?俺でもあのチビは相手にしたくないんだが?」

 

オーフェリア「………冗談よ。」

 

 

君の冗談は全く冗談に聞こえないの。

 

 

シルヴィア「でも、確かに興味はあるよね。八幡くんがどのくらい強いのかも。ねぇ、お試しで星露と戦ってみてよ〜。」

 

八幡「お前までそんな事言うのか?」

 

 

唯一の味方まで敵に回っちゃったの?お願いだからこっち側にいてくれよ。

 

 

生徒1「お、お待たせしました!」

 

 

3人分の料理が同時に運ばれて来た。にしても種類が違うのにいっぺんに持ってこれるって凄いな。

 

 

ちなみに頼んだ料理は全員サンドイッチだ。俺がハムレタスサンド、シルヴィがタマゴサンド、オーフェリアがカツサンドだった。ちなみにサンドイッチは3つあるから全員で3つの味を楽しめるってわけだ。

 

 

シルヴィア「わおっ!美味しそう♪」

 

オーフェリア「………そうね。」

 

八幡「んじゃあ早速……ん?」

 

 

 

 

このサンドイッチ………変だぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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