学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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戦闘モノって表現難しいですね。
まだ戦ってないんですけども。


3章 覇軍と月影
序列2位 覇軍星君


八幡side

 

 

俺が祢々と出会ってから1ヶ月が過ぎ、この学院にも慣れてきた。虎峰とセシリーとの武術鍛錬、黎兄妹の星仙術の応用、雪ノ下さんとの繊細な星辰力の使い方を習慣的にやっていた。

 

俺個人では、祢々切丸を使って刀剣術の型や舞を中心にやっている。こいつの代償だが、どうやら俺の星辰力を吸い取ることにより、力を増すみたいだ。要は星辰力の吸収。吸血鬼みたいだな。

 

勿論、休みもとっている。俺の場合、どっちの派閥にも入ってないから相変わらず引っ張りだこ状態なのは変わらない。

 

そして現在、学校のある朝なのだが、

 

 

八幡「………」

 

セシリー「あっははは!比企谷面白ーい。また沈華にやられたのー?」

 

虎峰「沈華、もうやめたらどうです?」

 

沈華「仕方ないではありませんか、趙師兄。どうしてもやりたくなってしまうのです。私も抑えようとはしているのですが……」

 

沈雲「いやー、いつも妹がすまないね。比企谷くん。」

 

八幡「お前絶対思ってないだろ。」ジト-

 

虎峰「それはそうと、八幡は周囲に溶け込むのが早いのですね。1ヶ月は経ってますが、最初から此処にいたような感じになってしまいます。」

 

八幡「そうか?いつも通りだと思うが、なにか違うか?」

 

沈雲「趙師兄の言う通り、比企谷くんは自分の思っている以上に自分を見せていると思うよ。」

 

セシリー「あたしも最初会った頃に比べると、意外と話しやすいかなー。それに、あの時は本当にすごかったしねー。」ウンウン

 

八幡「うっ……やめてくれ。そん時のことは忘れたい。きっと俺はどうかしてたんだ。」

 

セシリー「もう1回やってくれないかなー?比企谷が私の事をお姉「だからやめてくれ!」えー?いいじゃーん、可愛かったのにー。」

 

八幡「マジでやめてくれ。他の奴等に見られなかっただけ良かった。」

 

虎峰「ま、まぁよかったではないですか。誰にも見られなくて。」

 

八幡「俺があんなあられもない風になったのは誰のせいだと思ってるんだ?」

 

虎峰「それは……」プイッ

 

沈華「まぁ落ち着きなさいよ。私だって信じないわよ。腐った目が突然治ったなんて言われても、見せつけられても。」

 

虎峰「そ、そうですよ!あっ、そろそろ先生が来ますよ。席に戻りましょう!」

 

八幡「逃げたな。」

 

セシリー「逃げたねー。」

 

沈雲「逃げましたね。」

 

沈華「逃げましたわね。」

 

虎峰「に、逃げてません!」

 

 

こんな日々が毎日続いている。総武ではなかったことだ。総武(あっち)ではあり得ないことが、界龍(こっち)では出来てる。

 

俺は、今までにないくらい充実している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「………………あれが、比企谷八幡か。」

 

 

ーーー昼休みーーー

 

 

虎峰「さぁ八幡!武術のことを教えて下さい!昼の楽しみなのです!」

 

沈雲「お言葉ですが趙師兄、今回は僕達に譲っては頂けないでしょうか?」

 

沈華「彼には星仙術について色々と教えておきたいことがあります故。」

 

虎峰「きょ、今日もですか!?お2人は僕の楽しみを邪魔しないと気が済まないのですか!?」

 

八幡「はぁ………今日もか。」

 

セシリー「まーた始まったねー。」

 

 

昼休みの時間は決まってこの5人で食堂で飯を食べる。たまに鍛錬の話になるのだが、いつも武術と星仙術どちらの話になるかで分かれるのだ。

 

 

セシリー「まー、どーせすぐに終わるし、問題ないかー。あっ、食べさせてあげよっか〜?」

 

八幡「……頼むから俺をからかわないでくれ。お前といた時間があんまないのに異常に濃過ぎるんだよ。」

 

 

すると閉まっていた食堂の扉が開いた。

 

 

???「すみません。比企谷八幡さんは此方にはいらっしゃいますか?」

 

 

2人の男女がいた。

 

女の方は、言葉遣いが丁寧な人だった。見た目と雰囲気的に界龍には似合わなそうな人だ。

 

男の方は、未だに口を開かないが、纏っている雰囲気がケタ違いだ。ここにいる誰よりも圧倒的に強い。そんな感じをビリビリ感じさせる程の威圧感だった。

 

 

虎峰「だ、大師兄っ!!」

 

 

虎峰がそう言うと礼の作法をとっていた。辺りを見回すと、全員やっていた。

 

あれ?やってないの俺だけ?しかも大師兄って………まさか星露とこの1番弟子か?

 

 

???「それで、此方にはいらっしゃいますか?」

 

八幡「あ、はい。」ガタッ

 

???「貴方が比企谷さんですね。申し遅れました。私、当校高等部2年の梅小路冬香と申します。当校の序列4位です。以後お見知り置きを。」

 

 

序列4位ってめちゃくちゃ強えーじゃねえか。その人が俺に何の用だ?

 

 

冬香「私はただの付き添いですので、後ろに控えますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

???「………武暁彗(ウー・シャオフェイ)だ。」

 

八幡「……はぁ、比企谷八幡です。」

 

暁彗「………」

 

八幡「………」

 

暁彗「……………」

 

八幡「………あの、何か?」

 

暁彗「…………………………」

 

 

え?何この沈黙は?この人何にも喋ってくれないんだけど?真顔でこっち見てるまんまなんですけど?銀○の斎藤○さん以上に何も喋らないよ。Zすら言わないよ。

 

 

暁彗「………………決闘(デュエル)。」

 

八幡「………え?」

 

暁彗「………………今月中旬に行う公式序列戦…………相手はいるか?」

 

八幡「い、いえ……いませんが……」

 

暁彗「………………ならば私とやらぬか?」

 

全員(八幡、冬香以外)「っ!!!」

 

 

皆驚いてるが何故だ?この人梅小路先輩より強いのか?

 

 

虎峰「お、お言葉ですが、それは本気でしょうか?大師兄。」

 

暁彗「………………無論だ。」

 

セシリー「ですがー大師兄。しかも自ら挑むなんて、らしくないですよー?」

 

八幡「なぁ?武先輩ってそんなにスゲー人なのか?確かに威圧感は感じるが………」

 

セシリー「比企谷ー、それマジー?」

 

八幡「ん?あぁ。」

 

セシリー「まー、比企谷だし在名祭祀書(ネームド・カルツ)に興味ないのは少し頷けるかなー。」

 

 

何だろう、軽く貶された感じがした。

 

 

虎峰「そんな呑気なことを言ってる場合ですか!?八幡っ!よく聞いておいてください!このお方は武暁彗。【覇軍星君】の二つ名を持つこの学院の序列2位です!つまり師父を抜いて表すと、この学院最強のお方なんです!!」クワッ!!

 

暁彗「……………………」

 

 

 

 

 

つまり俺は、この学校最強に決闘を挑まれたわけですね?すごーい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の罰ゲーム?

 

 


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