学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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タイトルは思いつかなかったので、これにしました!




今日のスケジュール

 

 

八幡side

 

 

学園祭2日目。今日はシルヴィのライブを観る予定だ。シルヴィが気を利かせたのか分からんが、1人だけしか入れないVIP席をペトラさんに頼んで用意してもらったとの事だ。なぜ一生徒の俺に許可が下りたのか全く分からん。

 

シルヴィがライブをするまでには、ガールズロックバンド『ルサールカ』が演奏をするそうだ。これに関しては興味無いから別に見ようとは思ってない。考えてみ?俺がロックバンドに興味持つと思う?

 

今日はそんな大切な日だというのに、当の本人はというと………

 

 

シルヴィア「♡〜」

 

 

ご覧の通り、爆睡中です。しかも俺の腕をガッチリと掴みながら。いや、別に困ってる訳じゃないからいいんだよ?いいんだけどさ、今日は君のライブなのよ?自分で起きようよ。今7時だよ?

 

 

シルヴィア「んん〜♪」

 

八幡「………起きる気配が全くしない。」

 

 

このまま放置してたら何時に起きんだろう?真面目に計測したいな。

 

でも、今日はライブがあるから起こさなきゃな。俺も少し動きの見直ししたいし。

 

 

八幡「シルヴィ、起きろ。もう7時だぞ。」

 

シルヴィア「八幡くんあったか……幸せ〜♪」

 

八幡「何言っとんじゃお前は。」

 

 

歌のリハとか色々あるから、こうなったらアレで起こすか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「あはははは!ははは!や、やめて八幡くん!く、くすぐったい!あははは!」

 

八幡「起きてくれたかー?」

 

 

その方法は即ち、くすぐりである。俺の場合、脇腹をただつついてるだけだけどな。

 

 

シルヴィア「はぁーはぁー……ふぅ、やっと落ち着いた。酷いよ八幡くん!急にくすぐるなんて!」

 

八幡「今の時間見てもそう言えるのか?」

 

シルヴィア「え?」

 

 

シルヴィが時計を見て固まった10秒後に俺の方を再び見て、

 

 

シルヴィア「ありがとう、八幡くん♪」

 

 

とても良い笑顔でそう言ってくれた。多分これ以上寝てたらマズかったんだろうな。

 

 

八幡「よし。起きたところで朝食にするぞ。簡単なものにするけど、良いか?」

 

シルヴィア「お手伝いします!」

 

八幡「それじゃあ頼む。」

 

シルヴィア「お任せあれっ♪」

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

数十分で作ったのは、コンソメスープとホットサンド(中身はベーコンとチーズ)とサラダの3つだ。因みにドレッシングは俺のオリジナルを使っている。作り方?秘密です。

 

 

にしても、最近は星露たちが来なくなったから平和に食事が出来る。俺がシルヴィの家に帰ってるっていうのもあるけどな。

 

だが、星露と陽乃さんは俺がいるの知ってるはずなのに朝になっても来ない。シルヴィの事気遣ってるのか?だったらありがたいが……

 

 

シルヴィア「はい、あーん♪」

 

八幡「あむっ……うん、美味い。」

 

シルヴィア「ふふふ♪ねぇ、今日はどうしよっか?ライブが始まる前と終わった後!」

 

八幡「前なんだよな……何していいか分からん。アルルカント行くか?行っても何も無いと思うが、どうする?」

 

シルヴィア「何かあるかな……あっ、そうだ!シオンくんを見て貰えば良いんじゃない!?シオンくんって身体の大部分が機械でしょ?それを見てもらったら?」

 

八幡「……成る程な。確かにそれは良いな。シオンも喜ぶだろう。どうだシオン、行ってみるか?」

 

 

そして八幡のホルダーから1枚の呪符が出て来て煙が出てくると、そこからは130cmじょうたいのシオンが出て来た。

 

 

シオン「俺の為に時間を割いてもいいのか?それよりも2人楽しんだ方が良いんじゃ……」

 

シルヴィア「いいのいいの!午前はやる事ないんだから!それにさ、回れるなら全学園回ってみたいから丁度いいよ!ね?」

 

八幡「そうだな。シオンはもう自我を持ってるから、武器関連だな。《思想派(メセトラ)》筆頭の所に行くか。他に行く所なんて無いしな。」

 

シオン「ありがとう八兄、シルヴィア姉も。アルルカント、楽しみにしてる。」

 

 

そしてシオンはまた呪符に戻って、俺のホルダーへと戻っていった。

 

 

シルヴィア「よしっ!午前決まり!午後はどうしよう?」

 

八幡「そのままクインヴェールでブラつかないか?普段は男子禁制にされてるから、少し中の校風とか気になってたんだよ。」

 

シルヴィア「………八幡くん?まさかとは思うけど、他の女の子に目移りとかしないよね?」

 

八幡「はぁ?する訳ないだろ。何でシルヴィが居るのに他の女を見なくちゃいけないんだ?」

 

シルヴィア「だ、だって……私の他にも可愛い子は沢山いるから……」

 

八幡「俺はシルヴィしか見てねぇし、これからもそのつもりだ。他の奴なんて恋愛対象に入ってねぇよ。そもそも、もう入らん。」

 

八幡「お前だけで充分過ぎる。お釣りが大量に貰えるくらいにな。」

 

シルヴィア「………うん/////」

 

 

第一俺の事を上っ面だけしか知らん奴にどうやって惚れろってんだ?可愛いは無理がある。しかもそういったらシルヴィの方が絶対可愛いだろ。

 

 

八幡「そういやシルヴィは学園の方にいなくてもいいのか?」

 

シルヴィア「それがね、副会長が気を遣ってくれて『学園祭は【夢幻月影】さんと過ごして下さい。仕事は私がやっておきますので。】って言ってくれたんだよね。嬉しかったな〜!」

 

八幡「サボりじゃなくて安心した。そしたら俺も手伝ってるところだった。」

 

シルヴィア「仕事をサボるような事はしないよ!私はこう見えても真面目なんだから!」

 

八幡「うん、知ってる。ライブでいっつも見てたから。」

 

シルヴィア「もう♪さすが八幡くん!」

 

 

なんかされると思ったら喜ばれるとはな……予想外だったが、良しとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





突然、天啓が舞い降りたんです!シオンという天啓が!


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