学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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※学園祭 アルルカント編①

 

 

八幡side

 

 

ガゴンッ!ガッ!ガンッ!

 

 

シルヴィア「おぉ〜。」

 

八幡「………」

 

 

朝食を摂った後、俺はシルヴィに演武の予習をしたいと頼み、自身の道場で明日やる予定の動きを見直している。今は木人椿での動きを見ている最中だ。

 

そろそろ時間も良い頃合いだから、ここで終了する予定だ。

 

 

八幡「……ふぅ。」

 

シルヴィア「凄かったよ八幡君!」

 

八幡「そうか?俺が言うのも変だが、地味だとは思わないのか?」

 

シルヴィア「確かに動きは少ないけど、それがこの拳法の特徴なんでしょ?それに、身体の軸が全くブレてなかったしね。」

 

八幡「そこまで見ていたのか……良い目をしているな。」

 

シルヴィア「私も体術は嗜んでるからね。ねぇ、私もそれやってみてもいい?」

 

八幡「……構わないが、慣れてない奴がやるとかなり痛いぞ?」

 

シルヴィア「そうなの?」

 

八幡「まっ、やってみそ。」

 

 

こういうのは、身を以て経験するのが1番だ。

 

 

シルヴィア「え~と……確か八幡君が最初にやっていた動きは……」

 

 

ガッ!

 

 

シルヴィア「いった〜い!八幡君コレ結構痛いね!よく平気な顔して続けられるねっ!?私には無理だよ~!」

 

八幡「1年前からずっと続けてるからな、俺も最初は痛かった。でも今は全然だな……慣れないと普通に痛いだけだからな。」

 

シルヴィア「だから八幡君は何度あんな風に打ち付けても平気なんだ~。うぅ~……私じゃもう無理だよぉ~!」

 

八幡「こういうのは反復してやらないと身体も順応してくれないからな。」

 

 

小苑さんの所で修行していた頃が懐かしいな。あの頃まだ途切れ途切れにしか出来てなかったからなー……今ではもうこれが普通だ。

 

 

八幡「いい時間だし、そろそろ行かないか?」

 

シルヴィア「うん!」

 

 

ーーー界龍・廊下ーーー

 

 

「行ってらっしゃいませ、尊師!そして比企谷夫人!」

 

シルヴィア「もぉ〜///まだ結婚してないから比企谷じゃないよ!」

 

八幡「シルヴィ、毎回相手にしても無駄だって。アイツ等絶対楽しんでるだけだから。」

 

シルヴィア「だって身体が反応しちゃうんだもん!」

 

八幡「そうか。さて、アルルカントに向かうか。といってもウチの学院の隣だからすぐに着くけどな。」

 

 

シオンもきっと楽しみにしてるだろうから早く行くか。

 

 

ーーー外縁移住区ーーー

 

 

ここは通り道だからな、それに街並みも少しばかり中華入ってるからか分からんが、なんか安心する。

 

 

「っ!ねぇ、あの2人!」

 

「あら!本物だわ!」

 

「あれは本当だったのね。」

 

 

 

「本物だぜ!こんな所で!」

 

「しかも腕組んでる!テレビで言っていた事は本当だったんだな!」

 

 

そしてもれなく外野からの熱い視線と、コソコソ話している声が少しだけ聞こえてくる。まぁ別に気にならないけどな。そりゃ毎日のように噂されてたら、嫌でもそれに慣れちまうってもんだ。

 

 

シルヴィア「それにしても人の目が多いねぇ。それに此処って外縁移住区なのに何で観光客が多いのかな?」

 

八幡「さぁな……此処に住みたいって奴等も少なくないと思うぞ。何せ六花だからな。憧れる奴も多いだろう。」

 

シルヴィア「私達の当たり前が、外の世界では当たり前じゃないかもしれないしね。」

 

八幡「六花に来た時と千葉に帰った時に痛感したな、それ。この地の常識を知らない奴からすれば、まんま異世界みたいな所だしな。」

 

 

そりゃそうだ。その証拠に六花外は星脈世代が少ないからな。まぁ居ないわけではないが、それでも珍しい方だ。俺の両親は非星脈世代なのに俺は何故か星脈世代になれた。ホント不思議。あの時の俺に何が起きたんだろうな?アルルカントで調べてもらえば分かるのか?

 

 

ーーーアルルカントーーー

 

 

シルヴィア「へぇ〜、此処がアルルカントなんだ〜。思ってたのより外観は普通なんだね。」

 

八幡「ん?シルヴィはアルルカントに来た事無かったのか?」

 

シルヴィア「うん、実は私も初めてなんだ。それに用事が出来る事も全く無いしね。八幡君も学園同士の密約って違反なのは知ってるでしょ?」

 

八幡「それはそうだが……まぁ確かにクインヴェールとアルルカントじゃ絡む機会も無いだろうな。さっきの事でちょっと聞きたいんだが、一体どんな外観を予想してたんだ?」

 

シルヴィア「うぅ~んとね?なんかもう、メカメカしいのかなぁ~って。」

 

八幡「流石にそれは無理あるだろ。昔のガラクタで寄せ集めて作ったわけじゃあるまいに。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡君はどんなのを想像してたの?」

 

八幡「いや、別に想像した事なんて無いんだが………」

 

シルヴィア「本当にぃ?」

 

八幡「俺はシルヴィに嘘はつかねぇよ。本当だ。」

 

シルヴィア「さっすが八幡君!嬉しい事聞いちゃったよ!」

 

八幡「シルヴィもそうだと嬉しいんだがな。」

 

シルヴィア「勿論そうだよ!私も八幡君には嘘つかないから!」

 

 

なんか急に抱き締めたくなってきたな。でもこんな人目のつく所ではしたくない。ここは我慢だな。

 

 

シルヴィア「さっ、早く中に入ろう?どんな風になってるのか気になるしね。」

 

八幡「そうだな、入るか。」

 

 

 





新年初のおまけいってみよー!

本当はあり得ない話その29

『このルートで』






オーフェリア「………どうしてもダメかしら?」

シルヴィア「ダメッ!」

オーフェリア「………」

シルヴィア「………」

オーフェリア「………グズッ」

シルヴィア「えっ!?」

オーフェリア「どうしても……ダメなの?お兄さんと一緒にお泊まり……ダメなの?」

シルヴィア「う、うぅ……」

オーフェリア「シルヴィアさん………どうしてもダメ?」

シルヴィア「………どうしても行きたいの?」

オーフェリア「うん!」

シルヴィア「………ふぅ、分かった。じゃあ今回は3人で行こうね。」

オーフェリア「わぁーい!ありがとっ、シルヴィアさん!!お兄さんと一緒にお泊り出来る〜!」

シルヴィア「もう……こんなに喜んでくれるなら、まぁいいかな。」


これもアリっすねぇ。

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