シルヴィアside
学園でやるライブだから人数はあまり集まらないけど、それでも全力でやるのが私流。皆を満足させてあげたいからね。それに今日は………八幡くんが初めて私のライブを観てくれる日。そんな大切な日に失敗なんて出来ない。
生徒「シルヴィアさん、気合入ってますね!」
シルヴィア「え?そ、そう?」
生徒「私でも分かりますよ。いつもより顔が強張ってましたから。」
本当に!?それはちょっと予想外だったなぁ。緊張してたのかな?
生徒「彼氏さんが観てるから、ですよね?界龍の序列2位でしたよね?」
シルヴィア「うん。」
生徒「私が言っても説得力ないかもしれませんけど、その彼氏さんなら『良い曲だった。』って言ってくれると思いますよ。だって学生の中では間違いなくあの人がシルヴィアさんの曲を直に聞いているんですから。」
それもそうだ。私自身クインヴェールで歌う事はあっても、他の子たちの前とかではあまり歌わない。ううん、歌った事ないかな。
じゃあ私がライブとか関係無しで普通に歌うのを見てもらった人って八幡くん?
シルヴィア「………そうだね。うん、ありがとう。なんか良い感じに緊張もほぐれたよ。」
生徒「それは良かったです!それにもうすぐ本番だったのでちょうど良かったです!」
よしっ!舞台裏まで行こっと!
ーーー舞台裏ーーー
シルヴィア「おぉ〜満席だねぇ。」
生徒「そんな事を呑気に言わないでくださいよ。まぁシルヴィアさんからしてみれば当たり前なことかもしれませんけど、私からしてみれば異常な光景なんですから。」
シルヴィア「あはは!それもそうだね。此処が埋まる事なんてペトラさんのお話以外ではあまり無いからね。」
生徒「やっぱり余裕ですね。こんな事なら私の言葉はいらなかったですかね?」
シルヴィア「ううん、そんな事ないよ。あれだけでも緊張は取れたし、リラックスも出来てる。正直助かったよ。」
そうでなかったら今頃は、ガチガチではないけど、緊張しながら歌ってただろうしね。
シルヴィア「さて、じゃあ行ってくるよ。皆が帰っちゃわない内にね。」
生徒「多分誰も帰らないと思いますよ?」
まぁ1人は残ってるよね、確実に♪
シルヴィアsideout
八幡side
ペトラ「出て来たわね。」
八幡「ですね。」
シルヴィの登場により、会場は一気に盛り上がった。そんなシルヴィはゆっくりと歩きながら、真ん中の方へと向かっていた。
シルヴィア「皆〜!今日は来てくれてありがとう!ライブの方は楽しんでもらえたかな?」
ワァァァァ!!!!!
シルヴィア「ありがとぉ〜!そして僭越ながら、このライブの最後を担当させてもらう事になりました、シルヴィア・リューネハイムです!」
シルヴィア「それでは早速歌います!君と私の純粋な理想!叫ぶのは願いと祈り!聴いてください!『Break Beat Bark』!」
音楽が流れ出し、シルヴィも足を左右にテンポ良く揺らしていた。
シルヴィア「♪〜♪〜」
シルヴィア「♪〜♪〜」
八幡「この曲はペトラさんが選曲したんですか?」
ペトラ「いいえ、シルヴィアよ。どうして?」
八幡「いえ、特に意味はありません。」
ペトラ「貴方にしては深みのない質問をするのね。」
八幡「俺だって単純で中身のない質問くらいはしますよ。」
むしろその方が多い。
シルヴィア「♪〜♪〜♪〜」
シルヴィア「♪〜♪〜♪〜」
歌詞からしてゲームなのか?色々とゲームっぽいワードが出てくるな。
八幡「面白い歌詞ですね。」
ペトラ「そうね。シルヴィアがこういうのが好きだとは思えないけど、チョイスは悪くないわね。最近はアップな曲を歌ってなかったからかしら、シルヴィアのテンションが高く見えるわ。」
八幡「実際高いんでしょう。でなきゃ『HeartBeat』なんて歌詞がつく曲を選ぶはずがないですからね。」
俺も音楽関係を少しだけ勉強したから分かった事なんだが、『HeartBeat』の意味は心臓の鼓動を意味する。意味はもう1つあるが、それは難し過ぎて分からん。アルルカントなら分かるだろう。
シルヴィア「♪〜♪〜」
シルヴィア「♪〜♪〜」
ペトラ「……良い感じね。」
八幡「えぇ、ノってますね。なんか歌の感じもシルヴィに合ってるような気もしますし。」
ーーー1分後ーーー
シルヴィア「♪〜♪〜」
シルヴィは無事に歌い切り、曲のBGMが終わるまでステップを刻んでいた。
ワァァァァァ!!!!!
シルヴィア「ふぅ〜歌い切ったぁ〜!皆どうだったかな?楽しんでもらえたかな?だとしたら最高に良いライブになったと思います!クインヴェールのライブはこれで終わりだけど、学園祭は最終日の明日までちゃんとやるから、是非出店の方も回ってね!今日は本当にありがとう!」
パチパチパチパチッ!!
ペトラ「……成功みたいね。観客の皆も満足そうな顔をしているわ。」
八幡「流石は元トップアイドルですね。良い目をしていますね。」
ペトラ「これくらい出来なきゃプロなんて出来ないもの。」
八幡「違いありませんね。俺はなるつもりないので、このままでも大丈夫ですよね?」
ペトラ「本来なら身につけて欲しいところだけど……そうね、貴方は私たちにお手伝いしているようなものだからこれ以上求めるのは酷ね。」
八幡「そういう意味で言った訳じゃないので大丈夫ですよ。」
ペトラ「そう?じゃあ安心だわ。」
さて、俺もシルヴィのところに行かなくちゃな。
途中まで良かったのですが、中間辺りから全く頭に内容が浮かんでこなかったのでこんな中途半端に。
すみませんがこれで勘弁してください。
あと明日(というよりも今日)の投稿はお休みします。多分何も思いつかないと思うので。