学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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なぜか今日は筆が進みました。




明日の事で

 

 

八幡side

 

 

手伝いも何もできないまま、俺はシルヴィを連れて自分の寮部屋へと戻った。だってよ、皆して俺の運んでる物取ろうとするんだぞ?最初は楽で良いかもしれんが、時が経つと自分でも何かしたいって思えてくるもんだ。

 

 

シルヴィア「元気だしなよ。皆八幡くんに無理をさせたくないんだよ。」

 

八幡「なんかよ……俺がやると時間がかかり過ぎるから、俺たち私たちに任せろ的な風に思えてきた。」

 

シルヴィア「考え過ぎだよ。八幡くんはこの学院の顔であって代表なんだから。威厳を持てって事なんじゃない?」

 

八幡「なら聞くが、シルヴィは自分の学園の生徒たちからあんな風にされた事あるか?」

 

シルヴィア「………わ、私はさ、ほら!アイドルとはいっても1人だけだし、手伝われるっていっても生徒会だけだから……」

 

八幡「ねぇんじゃねぇかよ!多分というか絶対だと思うが、六学園合わせて序列高位者でこんな扱い受けてるの俺だけだぞ!?」

 

シルヴィア「ま、まぁまぁ。皆善かれと思ってやってるんだからさ。」

 

 

俺は命令してる訳じゃない。むしろ自分で率先して準備をやろうと思ってる。でも、仕事を奪われるこの気持ちは何!?

 

 

八幡「………はぁ、考えても仕方ねぇや。シルヴィ、晩飯にするか。」

 

シルヴィア「はーい♪今日は何?」

 

八幡「ハンバーガーなんてどうだ?丁度良いパンがある。」

 

シルヴィア「具は?」

 

八幡「普通にレタスと肉とカットした玉ねぎ入れてケチャップが入ってるのと、チーズや照り焼きも出来るが?」

 

シルヴィア「大きさは?」

 

八幡「ハンバーガーショップに売ってあるのと同じくらいだ。」

 

シルヴィア「じゃあチーズと照り焼きで!」

 

 

バァン!!

 

 

星露「妾も歌姫殿と同じものが良いぞ、八幡!」

 

セシリー「あったしも〜!」

 

陽乃「八幡くん、私も手伝うから作ってくれないかな?」

 

 

こいつら……いつからそこにいたんだ?

 

 

八幡「………まぁ最近作ってなかったし部屋に不法侵入する事も無かったから作ってあげますよ。それと陽乃さん、手伝いはシルヴィがいるので大丈夫です。」

 

陽乃「もうっ!そうやって仲の良い夫婦を見せつける気なんでしょ!」

 

八幡「別にそれでもいいですけど?」

 

陽乃「わぁ……もう照れる事すらしないんだね。お姉さんちょっと悲しい。」

 

 

この人ホント何言ってんだ?シルヴィとこれだけ長くいたら嫌でも(実際には全く嫌じゃないが)耐性はつく。

 

 

八幡「それで?陽乃さんは何がいいんですか?」

 

陽乃「うぅーん……じゃあ皆と同じのでいいよ。違うのを頼んでもね。」

 

八幡「んじゃあ全員チーズと照り焼きだな。合わせて5人分か……シルヴィ、レタスを洗ってからこのパンに合うくらいに千切ってくれ。後、冷蔵庫の中にスライスチーズと玉ねぎ刻んだやつがあるから出しておいてくれ。」

 

シルヴィア「はーい!」

 

 

セシリー「八幡って準備良過ぎなーい?」

 

星露「そうじゃのう。妾は料理せんが、あれは仕込んでおいたとしか言えないのう。」

 

八幡「普通じゃないか?」

 

陽乃「私も料理はするけど、八幡くんは凄いよ。事前に玉ねぎ刻んでおくなんて。もしかして考えてたの?」

 

八幡「そんな訳ないじゃないですか。色々考えてましたよ。ハンバーグとかピーマンの肉詰めとかオニオンスープとかって色々あるでしょう?」

 

シルヴィア「うん、八幡くんがハイスペックだって事がよく分かったよ!」

 

 

………褒められてるのか?これは?

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

八幡「出来たぞー。おぉ、星露がバテてなかった。」

 

星露「失礼じゃのう。」

 

八幡「この部屋に来て大半待ちきれなくてテーブルでダウンしてた奴は?」

 

星露「………妾じゃ。」

 

 

よし、正直者にはこのハンバーガーを差し上げよう。

 

 

セシリー「でもすごいよねー。八幡が作る料理って端末で見たのよりも美味しそうになってるんだからさー。」

 

シルヴィア「あっ、それは私も分かるなー。作り方は同じなのに何でこんなにも差があるのかなぁって思う時もあるんだよね〜。」

 

セシリー「八幡、何かあるのー?」

 

八幡「何もないぞ?普通に作ってるだけだ。それ以外に何がある?」

 

陽乃「まぁ、八幡くんの答えはこうだって分かってたけどねぇ〜。」

 

 

それ以外本当に何があるんです?愛ですか?シルヴィには愛込めてるけどさ。

 

 

ーーー再び30分後ーーー

 

 

陽乃「ふぅーご馳走様八幡くん、美味しかったよ。」

 

星露「馳走になったのじゃ。」

 

セシリー「相変わらずの美味しさだったよー!」

 

シルヴィア「流石だね八幡くん。」

 

八幡「これくらいの料理ならいつでも作ってやるよ。シルヴィ限定で。」

 

星露「妾たちには作ってくれんのか!?」

 

八幡「アホ。偶にならいいが恋人の時間潰してまで作ろうとは思わん。」

 

 

これ絶対に万国共通だよな。

 

 

八幡「それよか、何しに来たんだ?まさかとは思うがタダ飯食いに来ただけじゃないだろうな?」

 

陽乃「まさか。ちゃんと話もあるよ。明日について聞きたかったんだ 。」

 

八幡「明日?武術と星仙術の講習やって終わりですよ?」

 

星露「そうじゃろうな。これは妾と統合企業財体で決めた事じゃが、コロシアムは中止する事にしたのじゃ。理由は人が集まらんのと講習会の方に客が回ってしまったからじゃ。」

 

八幡「……そうだったのか。それについては計算外だった。すまない。」

 

星露「よい。むしろそれ以上の成果を出してくれたから感謝している方じゃ。じゃがその事によってお主の危険が増したという事じゃ。」

 

八幡「……どういう事だ?」

 

陽乃「つまり、コロシアムがなくなったから君と戦いたい人が闇討ちをかけてくるかもって事。居ないとも言い切れないでしょ?」

 

 

確かに……狙われる要素は今のところ5つある。3つ纏めて言うと星導館の雪ノ下と由比ヶ浜と比企谷。1つはガラードワースの葉山。最後に俺とシルヴィの交際反対派の奴ら。最後のは星脈世代だったら決闘だな。

 

 

八幡「大体の奴らは想像つきますけど、そんなに恐ろしいですかね?まぁ警戒はしておきますけど。」

 

陽乃「君なら分かってるはずだよ?人の悪いところに敏感な君なら……」

 

 

………まぁ、そう考えている奴がいたらすぐに分かるけどな。

 

 

星露「それと八幡。お主が講習会を開いてる時じゃが、界龍の生徒は中に入る事が出来ん。お主の講習会じゃ、一番人が集まるじゃろう。じゃからお主の身はお主自身で守るのじゃ。」

 

八幡「そのくらい分かってる。」

 

シルヴィア「八幡くんなら大丈夫だよ星露。それに私もいるから。八幡くんの目の前で講習会を受けるしね。」

 

セシリー「おぉー!最強のボディガードじゃん!」

 

八幡「……まぁそれはいい。それなら俺に提案がある。暁彗と虎峰はなるべく俺の近くに配置出来るか?どうせ警備をするつもりなんだろ?」

 

陽乃「よく分かったね、流石!でもどうして?」

 

八幡「あの2人はスピードに目が慣れてる。だから何処から攻撃したかあの2人に対極の位置になってもらって監視してもらうんだよ。」

 

八幡「出来れば星露も加わって欲しいが、大人しくしていられるか不安だからやめた。」

 

星露「何じゃと!?お主そんな理由で妾を除け者にしたのかえ!?」

 

八幡「じゃあ出来るのか?俺が講習会をやっている間、大人しく監視する事って。お前も知ってるだろ?朝9時〜11時までと、昼14時〜16時の時間にやるの。この2時間ずっと監視していられるのか?」

 

星露「うっ………無理じゃ。」

 

八幡「素直でよろしい。という訳だ。監視にはこの2人と木派のスピード特化の序列入りしているのを使ってくれ。1人は……宋が良い。」

 

星露「分かったのじゃ。」

 

陽乃「……なんか逆に会議の打ち合わせをされに来たような感じになったね。」

 

セシリー「うん。八幡が私たちに指示しているような感じだったよねー。」

 

八幡「不安な部分を指摘しただけだ。それだけだろ?」

 

シルヴィア「八幡くん、だからだと思うよ。八幡くんって考えるスピード早過ぎるからさ。」

 

 

俺はあんまり自覚ないんだが、そんなに早いかね?

 

 

 

その後も会議は続いたが、特に気にするところもなかったから3人は帰り、俺たちも風呂に入って、上がった後に牛乳を飲んで、髪などを乾かしてからベットへと入って眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





最近は本当にすみませんでした。
バタバタし過ぎちゃって。


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