学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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※講習会直前

 

 

八幡side

 

 

学園祭最終日開催まであと30分……まだ30分ある。それなのに、此処からでも分かるくらい外は騒がしかった。俺の居る場所?今居る場所は八天門場だ。直接俺が講習をやる場所に居る。

 

因みにシルヴィは最前席に居る。もう予約済みだ。(予約制じゃないけど。)なんかもうシルヴィは俺の彼女だから特別枠でって感じで冬香さんがOKにしてくれた。本当はそういうのってダメなんだろうけどな。

 

 

シルヴィア「外の人達、凄いね。」

 

八幡「あぁ、一体何人居るんだ?昨日来たのが武術が242人で星仙術が185人。1日目の武術が194人で星仙術が158人。1日が352人で2日目が472人。初等部の奴等からは取ってないにしても、800から900人は来てるんだな。」

 

シルヴィア「500人はきっと超えるよ。この会場だけじゃ足りないよ、絶対。」

 

八幡「そうだな……まぁ俺が分身を作れば各道場で教える事も出来るからその辺りは問無い。ただ、全員を教えられるかどうかなんだよな。」

 

 

幾ら界龍が六学園で1番の規模を持っていても、限度がある。500人なら何とかなるが、900人から1,000人は無理だ。道場の数が足りない。

 

 

シルヴィア「道場以外の場所は使えないの?例えば教室とか、お庭とか……使えそうな場所は?」

 

八幡「もう星露にも聞いた。使えるだけ使っていいそうだ。持っていかれるのは俺の星辰力だけどな。だがそれにも限界がある。」

 

シルヴィア「分身ってそんなに星辰力を使うの?」

 

八幡「そうでもないが、2時間ぶっ通しで維持するとなると流石に疲れる。数によって使う量も違ってくるからな。分身の数が多ければ多い程、使う量も増えるからな。」

 

シルヴィア「そっかぁ……」

 

八幡「だから一箇所になるべく多くの客を集めたい。分身を分散させたら俺が先にバテるからな。俺も客も分散させるのは得策だとは言えない。」

 

シルヴィア「そうだよね、1人に使う星辰力だってバカにならないもんね。八幡君は普通の星脈世代よりも星辰力は多いけど、それでも2時間も使うとなるとどのくらいならいけそう?」

 

八幡「精々5〜6人だな、それ以上となると流石にキツい。」

 

 

真ん中に俺本体、東西南北に4人、後は庭にある模擬戦場に1人、娯楽施設の武芸館に1人、これで6人だな。多分この辺りが限界だろう。それ以上は2時間も耐えられないだろう。この時ばかりは無尽蔵の星辰力を持っているオーフェリアが羨ましく思える。

 

 

八幡「まぁやる順番はもう頭の中に入ってるから問題は無い。数えてもキリが無いから考えるのはもうやめだ。シルヴィは此処にするのか?」

 

シルヴィア「うん、八幡君と同じ所で講習を受けるよっ♪だって本人から直接教わった方が良いじゃん!」

 

八幡「まぁ、そうだな。俺もシルヴィには直接教えたいって思うしな………なぁ、少し様子を見に行かないか?受付の所からでもいいから。」

 

シルヴィア「そうだね、私も今の時点でどのくらい人が居るのか確認しておきたいし。」

 

八幡「シルヴィが確認する意味ってあるのか?ウチのイベントだぞ?」

 

シルヴィア「じゃあ八幡君は講習会の時に、私の隣にむさ苦しい人が来ても良いんだ?」

 

八幡「………前列は女性または背の低い奴に限定する。」

 

シルヴィア「ふふふ〜♪」

 

 

良い笑顔しやがって……

 

 

ーーー界龍校内・受付ーーー

 

 

八幡「冬香さん。」

 

冬香「あら、八幡さんにシルヴィアさん、おはようございます。どうかしましたか?」

 

八幡「少し様子を見に来ました。どうですか?カメラで見た様子では?」

 

冬香「見る限りでも昨日の比ではありませんね、行列が此処まで伸びているのは初めてです。各学園の序列上位者も参列していました。」

 

八幡「数的にはどうですか?大体でいいので。」

 

冬香「恐らく700人は居るかと……」

 

シルヴィア「うわぁ……凄い数だね。」

 

 

もう凄いねのレベルじゃない。きっと界龍史上最高の数だろうな。

 

 

冬香「どうしますか?八幡さんさえよければ参加者の方を減らしてもいいのですよ?武術を受けたい方は今、その代わり星仙術は受けられない形にすればバランスは取れると思いますよ?逆もありですが。」

 

八幡「……そうですね、その方向で行きますか。俺もこのモニター越しで見てますけど、この数を分身ありでも教えられる自信はありません。」

 

冬香「では、定員は500名までとしますね。お子様は入れなくても大丈夫ですか?」

 

八幡「はい、その辺は2日間と同じで大丈夫です。」

 

 

冬香「分かりました。では尊師、準備の方をお願いします。」

 

八幡「そんな真剣な顔で言わないでください、親しい人からそう呼ばれるのは少しくすぐったいです。」

 

冬香「ふふっ、失礼しました。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡尊師、私は?」

 

八幡「揶揄っているのが全力で伝わるから、後で俺も揶揄う。」

 

シルヴィア「えぇ~!?」

 

冬香「八幡さん、お時間が迫ってきましたので間も無く開館いたします。」

 

 

さて、遂に俺の番か。いっちょ張り切りますか!

 

 

 





本当はあり得ない話その30

『雪』







オーフェリア「わぁ〜雪だ〜!!」

八幡「おぉ〜積もったな。」

オーフェリア「あっはは!冷た〜い!」

八幡「おいおい、そんなに走ると危ないぞ?」

オーフェリア「平気だよぉ〜!へぶっ!」

八幡「お、おい!?大丈夫か?」

オーフェリア「あっははは!冷た〜い!柔らかいから痛くな〜い!」

八幡「嬉しそうだな。」

オーフェリア「えへへ〜♪」

オーフェリア「私の髪と同じ色だから親近感あるなぁ〜。今の私はスノーフェリアだよ〜!」

八幡「……転んで頭おかしくなったか?」


大寒波で雪に困った人達は、こんな子がいればほっこりする事間違い無しですね。
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