学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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皆さん!今日はこの作品が初めて投稿された日です!自分にとっては1年とは言わずとも、ほぼ毎日投稿できたんだなぁと思いました。

完結目指してこれからも頑張ります!




子の成長

 

小苑side

 

 

八幡「……とまぁ、俺が殺気を出した理由はそういう訳なんですよ。」

 

 

今しがた八幡から一昨日の真実を聞いたが、その葉山という男は余程死にたいようじゃのう。まさか儂が1から育てた自慢の弟子を愚弄するとはのう……どうしてくれようかのう?

 

 

八幡「言っておきますけど、手は出さないでくださいね?これは俺たちの問題であって小苑さんが口を出すような事じゃないんですから。」

 

小苑「八幡よ、これは1年前の暁彗との決闘でも言うた事じゃが、弟子をバカにされて怒らぬ師などおらぬぞ。お主は儂に弟子を愚弄されたままでおれと言うのか?」

 

八幡「俺だってそんなに甘くないですよ。時が来てないだけです。幾ら貴方でも六花の掟を無視すれば、六花から永久追放もあり得るんですからね?」

 

 

それくらい分かっておるわ。

 

 

小苑「ならばどうするのじゃ?言っておくが儂は気が長い方ではないぞ?チビやアレマを牽制したりはしておるが、儂の中にも戦いたいという意思がある時はあるのじゃ。」

 

八幡「……一番近くて《獅鷲星武祭(グリプス)》遠くて《王竜星武祭(リンドブルス)》ですね。それまで待ってください。ガラードワースは決闘禁止なので。」

 

小苑「……まぁ良かろう。お主の殺気で腰を抜かすんじゃ、大した男ではないのであろう?」

 

シルヴィア「はい!ガラードワース序列57位を得意げに言ってましたから!八幡くんが虎威を出した時、私とオーフェリアさんは足が震えてたんですけど、葉山くんは足どころか全体震えてて、声だって全く聞こえなかったんですから!」

 

オーフェリア「………【戦律の魔女】の言っている事は本当の事よ。」

 

八幡「それに小苑さん、これくらいの問題は貴女の力を借りるまでもありません。俺自身で解決しますよ。」

 

 

………頼もしくなったものじゃのう。

 

 

小苑「ならお主に任せるぞい。言っておくがその時になったら手加減するでないぞ。」

 

八幡「する訳ないじゃないですか。あんな奴10秒で充分ですよ。」

 

小苑「うむ……よし、ならば飯を食べようではないか。八幡よ、器具と具材を借りるぞ?」

 

八幡「え?小苑さんが作るんですか?」

 

小苑「他に誰かおるのじゃ?お主らは講習会で疲れておるじゃろう。休めるときに休んでおくのじゃ。」

 

シルヴィア「でも私は武術の方に出たので、午後の講習会は無いから手伝えます。」

 

オーフェリア「………私もよ。」

 

小苑「よいわ、ゆっくりしておれ。それに、久しぶりに儂の料理の味が恋しくなってきたのではないか?」

 

八幡「……まぁかれこれ2年食べてませんからね。」

 

小苑「そういう事じゃ。娘たちよ、無粋な真似はせん事じゃ。」

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

小苑「出来たぞい。」

 

八幡「流石中華は上手いですね。」

 

小苑「得意じゃからのう。」

 

シルヴィア「美味しそうですね!」

 

オーフェリア「………食欲をそそるわ。」

 

小苑「構わず食すが良い。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡くん、お願いします!」

 

八幡「分かってるよ。せーの……」

 

 

「「「いただきます。」」」

 

 

礼儀が正しいんじゃな。

 

 

シルヴィア「ん〜!美味しい!」

 

オーフェリア「………何処か懐かしい味がするわ。」

 

小苑「ほっほっほ、それなら好きなだけ食べるがよい。まだ作ってあるからのう。して八幡はどうじゃ?」

 

八幡「………美味いです。」

 

小苑「………そうか。」

 

 

………思い出すのう、儂と八幡が初めて会った日の事を。

 

あの時は弱々しく、内気で影のような陰湿な感じじゃった。

 

じゃが今は違う。性格こそあまり変わってはおらぬが、弱々しい所など一切見えんし、影を己の陰とし、霊を己の陽としておる。身体からは陰と陽の力が溢れておる。

 

 

感慨深いものじゃのう。

子の成長がここまで嬉しく感じるとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今日は短めですが、おまけ話にして報告があります。

仕事の関係で明日の2日と明後日3日は投稿出来ません。ご理解の方、よろしくお願いします。

では、次の投稿は4日に出来ると思うので、その時にお会いしましょう!では!


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