八幡side
皆さんどうも、比企谷八幡です。俺は今、界龍の工作機関【龍生九子】の工作員の1人、アレマさんに稽古をつけてもらっている。稽古をつけるっと言っても、アレマさん曰く『肉体はもう出来上がっている。』との事だ。
ならば俺は星仙術の使い方や扱い方だと思っていたが、そうじゃないみたいだ。アレマさんが気にしていたのは、祢々切丸だった。星仙術も含まれているみたいだが、メインは祢々切丸だと断言した。
………え?何で知り合いかって?そりゃオメェ……何だ、色々あったんだよ。
ん?知りたい?何でそんな事ばっか気にするかなぁ。まぁ確かに画面の向こうの皆さんは知らない事だよな。出来るだけ簡潔な回想シーン入るからしっかり見とけよ。ほいじゃ、どーぞ。
ーーー回想・黄辰殿ーーー
遡る事二週間前………
それは、俺が武先輩から決闘を受ける前の事である。
ギイィィ〜
アレマ【やぁやぁ星露ちゃん。元気にしてたかい?】
星露「お主か。まぁ、ボチボチといったところかのう。」
アレマ【おやおやおや?そこにいる男の子は誰かな?】
星露「おぉ、主には言っておらなんだな。転入生の比企谷八幡じゃ。汪小苑の紹介で入ってきてのう。」
アレマ【おっ!汪さんが?珍しい事もあったモンだね。】
アレマ【初めましてだね、八幡ちゃん!あたいはアレマ・セイヤーン。界龍の元序列1位さ。まぁ、よろしく頼むよ。】
八幡「は、はぁ……比企谷です。よろしくお願いします。」
アレマ【うんうん、よろしく。じゃあ、というわけで、準備はいい?】
八幡「……………はい?」
アレマ【ジャンケン………ポンッ!】
アレマ グー
八幡 パー
星露「ほほー、主の負けじゃ。アレマ。」
アレマ【あれあれ、負けちったよ。あたいの負けだ。】
アレマ【君の勝ちだから、何でも言う事を聞くよ。あっ、情事はダメだぜ?】
八幡「………あの、意味が分からないんですけど。」
アレマ【ん?これはあたいなりの流儀さ。】
アレマ【さ、どんな事を命じるんだい?何でもいいんだぜ?】
八幡「……じゃあ次会った時、稽古つけてもらえません?」
アレマ【ん?予想外の答えだな。それまたどうしてだい?】
八幡「急に命令できるって言われても思いつかなかったんで。」
アレマ【へぇ……その約束は守るぜ。たまに此処に来るし、こっちにも来なよ。歓迎するぜ。】
アレマ【それじゃ星露ちゃん、八幡ちゃん。また会おうな。】
ーーー回想終了ーーー
少し長過ぎたかな?こうして俺はその時の約束通り、アレマさんに稽古つけてもらってるわけだ。
そして今は、その祢々切丸と対話している。けどこれといって何もないし、してない。そんな感じだ。
祢々『んー、ホントに何もないんだけどなー。構ってくれるのは嬉しいけど、そもそも、こんな事して意味あるの?』
八幡『俺だって何か分かってたらこんな事してねぇよ。分かんねぇんだよな。今更お前と話す必要ある?夜になったら対話してるから問題ないと思うんだがな………』
八幡『なぁ?ひょっとするとだけど、お前何か俺に隠してたりしてない?』
祢々『それって僕を信用してないって事だよね?』
八幡『そういうわけじゃないが、アレマさんの口ぶりからしてな。(喉元に呪符あるから喋れないけど)』
祢々『別に何もないんだけどなー。』
八幡『……そうか。とりあえず、一旦
祢々『うん!また来てねー!アデュー!』
チャリーン
八幡「……ん」パチッ
アレマ【うん?起きたのかい?】
八幡「えぇ、話はしてきました。ですが、これといって何も。」
アレマ【まぁじっくりいこうぜ。なんせ祢々切丸ってのは、意識を刀の方に持ってかなきゃいけねぇらしいからな。そうでもしねぇと話なんて出来ないからね。】
祢々『勘違いしてもらっちゃ困るなー。』
アレマ【Σ(゚д゚lll)ッ!!】
祢々『そんなにビックリする事ないじゃないか。八幡とはこのくらい日常茶飯事だよ。僕は八幡の【相棒】だからね!』
相棒の部分を強調しながら祢々は喋ってきた。納刀しながら。
八幡「お前、意外と趣味悪いぞ。分かってて黙ってやがったな。」
祢々『へへーん!僕っちはイタズラも好きなのさ!』
アレマ【その状態でも話せたとはね、驚きだよ。】
祢々『んにゃ、八幡だけだよ。初めての適合者だからね。ついでに僕の事を話しておこうと思ってね。』
八幡「お前の?」
祢々『うん。僕には2つの伝説があってね。まずは、【祢々切丸】から話そうか。』
祢々『昔々、日光の鳴虫山に一匹の妖怪がいました。その妖怪は人々に悪さを働いていて、その人達を凄く悩ませていたんだ。でも妖怪だからね、退治しようなんて人はいなかったんだよ。その妖怪の名は何と……八幡!!』
八幡「おい。」
祢々『冗談だよー。妖怪の名は祢々虫。【ねーねー】って鳴くからなんだって。それでね、そんな晩の事、日光の二荒山神社に御神刀の一振りが、カタカタ…って勝手に動いたんだよ!』
アレマ【ほう、あんたかい?】
祢々『その通り!全長3.4m、刀身2.2m、重さ22.5kgの化け物刀だよ!人間じゃあ持てても、絶対扱えないよ。』
祢々『そして鞘から抜け出すと、一直線に祢々虫の方に飛んで追いかけたんだよ。そして退治。祢々虫を退治した刀だから【祢々切丸】って名前がついたのさ。まぁ、妖怪を切った刀だからね。妖刀とも呼ばれているよ。』
八幡「もしかして……お前って刀の状態でウルム=マナダイトを使われたのか?」
祢々『まぁね。核は刀身だからね!折れたらそこで試合終了!』
祢々『それじゃあ次、いってみよー!次の僕は名前が違うんだ。』
2人「?」
祢々『【鵺切丸】っていうんだ。』
急にごめんなさい!
こんな内容になってしまって。