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「ねぇ、比企谷さんの講習会まだかなぁ!?」
「落ち着きなよ〜まだ門も開いてないんだから〜。」
「でも楽しみだよね〜!」
「ね〜!」
「比企谷八幡って武術とか剣術とかすげぇけど、星仙術って凄いのか?」
「さぁ?まぁこうやって開催してるって事は凄いんじゃねぇの?」
「お手並み拝見ってとこだな。」
「比企谷様の輝く場面、しっかりと目に焼き付けて帰りましょう!」
「はい!満遍なく目に焼き付けます!」
「その意気です!目指すは………何でしょう?」
界龍の門前には、六花の学園に在籍している魔術師や魔女どころか星脈世代でもない普通の人も並んでいた。
その数200人だった。
受付さえもまだな状況でこれだけの数が門の前で待っていた。
冬香「午前でも思っていた事ですが、凄い数ですね……八幡さんの技をそれ程までに見たいという方が多いようですね。」
星露「まぁ当然といえば当然じゃがのう。あやつは人を魅入らせるような動きをする、それは儂も感じるからのう。」
陽乃「星露で分かるのなら他の人に分からないわけ無いよね。にしても本当、凄い数だね~。私と暁彗が講習をやった時はこんなに並んでなかったよ?最終的に全員集まったけどさ。」
虎峰「師姉、それだけ八幡が世間に認められているという事でしょう。大師兄との戦いに《鳳凰星武祭》優勝ですから、その力を疑う人なんてまず居ないでしょう。」
陽乃「それもそっか!何て言っても八幡君だしね~!何ならもう八幡君だから仕方ないって感じちゃうもんね~!」
暁彗「………………比企谷八幡の実力ならば、この観衆の数も納得は出来る。」
界龍を見渡せる場所では、全員ではないものの、界龍の【冒頭の十二人】が集まっていた。
冬香「ですが八幡さんがどんなやり方をするのかも気になりますね。」
陽乃「八幡君って陰陽術も星仙術もどっちも使えるのに戦いではあんまり使わないからね。」
星露「八幡の事じゃ、何かしらの策はあるじゃろう。そこは八幡の腕次第じゃな。」
ーーー界龍・八天門場ーーー
シルヴィア「ねぇねぇ、椅子はこの位置でも大丈夫かな?」
「は、はい!大丈夫です!」
シルヴィア「じゃあ此処に置くからね~!」
「あ、ありがとうございます!」
オーフェリア「………テーブルは椅子の真ん中でいいかしら?」
「は、はい。大丈夫です……」
オーフェリア「………分かったわ。」
八幡「じゃあ俺は「尊師はごゆっくりしていてください!」……女2人に動かせておいて俺だけ動かないとか流石に無いだろ、ダメだろそれは……なら俺は2人のを手伝いを手伝う。それくらいならいいだろ?」
「………まぁ、それくらいでしたら。」
八幡「よし決まりだ。じゃあ行ってくるわ。」
………八幡は未だ満足に動けずにいた。周りの生徒が目を光らせているからか、八幡が行動しようとしてもすぐに遮られてしまうのだ。だが2人の手助けという形で動く事が漸く叶っていた。それでも界龍の生徒達からは少しばかり不満そうな顔をされていた。
八幡「シルヴィ、テーブル持ち手伝うぞ。」
シルヴィア「あっ、ありがとう!」
八幡「オーフェリア、一気に持ったら危ないぞ。半分持つ。」
オーフェリア「………助かるわ、八幡。」
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八幡side
……なんかやっと動けたって気がする。俺というより他の男もそうだと思うが、女に仕事をさせておいて男の自分は何もしないっていうのは嫌だ。
八幡「ふぅ……これで設置は終了だな。悪かったな、手伝わせちまって。」
シルヴィア「いいよいいよ、私達だって好きでやったんだし。」
オーフェリア「………この場で何もしないまま居るのも、暇だったものね。」
暇だったってだけで手伝ってくれる人もそう居ないと思うが………まぁそこは2人の心が寛大だからって事にしておこう。
八幡「まだ門は開かないからゆっくりしてくれ。今何か飲み物を持ってくる。何がいい?」
シルヴィア「じゃあオレンジジュースをお願い。」
オーフェリア「………あったらりんごジュースをお願いするわ。」
八幡「あいよ。」
八幡sideout
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シルヴィア「なんかこういう風に話すのも初めてかな?」
オーフェリア「………そうね、話すといっても八幡を挟みながらだったわね。」
シルヴィア「八幡君抜きで話す事かぁ………あんまりお話する事って無いね。」
オーフェリア「………そうね。」
2人の接点といえば《王竜星武祭》のファイナリストと八幡絡みだけ。2人きりになるとそこまで話す事が無いのだろう。
オーフェリア「………じゃあ、八幡が来るまで八幡の話でもしてましょう。」
シルヴィア「おぉ、八幡君の話なら弾むね!うん、そうしよう!因みにだけど、八幡君の話となると、私長いからね?」
オーフェリア「………奇遇ね、私も八幡の事なら長く語れるわ。」
シルヴィア「ふぅん……じゃあ、語ろうか!」
オーフェリア「………えぇ、そうしましょう。」
この2人の会話は八幡が帰って来てからも続いていて、全く話の終わりが見えなかったらしい。