学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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昨日は投稿出来ずすみません。
今回も2人メインですが、界龍のメンバーも出て来ます。

では、どうぞ。


講習会直前

 

シルヴィアside

 

 

全くもう……オーフェリアさん、絶対八幡くんと会う時間減らす気無いよ!だって私に目を合わせてくれないんだもん。合わせようとしたら目を違う方に向けるし、また合わせようとしたら顔ごと逸らすしで……なんだかんだで少し楽しんでた私もいたけどさ!

 

でも、もう少し自重をお願いたいところ。あくまでも八幡くんは私の彼氏なんだから!

 

っと、こんな事思ってる間に着いちゃったね。確か此処が界龍の冒頭の十二人専用の部屋だよね。

 

ふふっ、八幡君の席に座ろーっと♪

 

 

シルヴィア「星露、着いたから開けて〜。」

 

星露『おぉ、来たかえ?今開けるでな、入るが良い。』

 

 

星露がそう言うと、目の前の扉からカチャッて音がした。自動じゃなくて手動なんだ……まぁ界龍らしいのかな?

 

 

シルヴィア「お邪魔しまーす。」

 

オーフェリア「………失礼するわ。」

 

 

目の前には界龍の冒頭の十二人が半分くらいいた。でも虎峰くんが居なかった。彼真面目そうだから入ると思ってたんだけどな。

 

 

星露「歌姫殿は分かっとったが、もう1人はお主か……」

 

オーフェリア「………何か不満でもあるのかしら?」

 

星露「そうではないが、六花園会議を思い出してのう……」

 

オーフェリア「………悪いとは思ってないわ。」

 

星露「お主、とんでもない悪じゃのう。そこは嘘でも謝罪して欲しかったのじゃ。」

 

暁彗「………………師父、【戦律の魔女】は存じ上げていますが、【孤毒の魔女】を入れてもよろしいのですか?」

 

星露「お主も分かっておるんじゃろ?こやつがこれだけ近くにおっても毒の瘴気は出ておらん。八幡がなんとかしたのじゃろう。ならば問題無いであろう?」

 

暁彗「………………失礼致しました。」

 

セシリー「でもさー意外。八幡って意外と女誑しなんだねー。まさかレヴォルフの【孤毒の魔女】まで手懐けていたなんてねー。」

 

沈雲「セシリー師姉、それは流石にないと思いますが……」

 

沈華「比企谷に女性を誑かす能力はあったとしても、実行できる暇があったとは思えません。」

 

冬香「ですが、意外なお客様ではありますね。まさか【孤毒の魔女】とは。」

 

陽乃「まぁ八幡くんはカッコいいしね。この六学園の冒頭の十二人の女の子に手を出していてもおかしくはないかもよ〜?」

 

シルヴィア「……どうして私の方を見て言うんですか?」

 

陽乃「いやいや〜、シルヴィアちゃんもうかうかしていられないぞ〜?」

 

シルヴィア「……八幡くんに陽乃さんの分のご飯は用意しないであげてって言っておきます。」

 

陽乃「ちょっと待って!?冗談だったのにそんな本気な声でそんなこと言わないで!!冗談だからっ!!」

 

 

私には八幡くんっていう武器があるんだからあまりからかわないでくださいね!

 

 

星露「むぅ、これからは歌姫殿にも優しくせねばな……」

 

 

星露、私で八幡くんのご飯が決まるわけじゃないからね?

 

 

冬香「お2人共どうぞお掛け下さい。」

 

シルヴィア「あっ、すみません。」

 

オーフェリア「………」

 

シルヴィア「あっ、そうだ陽乃さん、1つ聞きたいんですが、いいですか?」

 

オーフェリア「………【万有天羅】、少し質問するわ。」

 

「「八幡くん(八幡)の席は何処ですか?(何処かしら?)」」

 

「「………え?」」

 

 

あ、あれ?今なんかオーフェリアさんと同じ質問してたのかな?

 

 

陽乃「え、えぇ〜とぉ……2人で座るのかな?」

 

シルヴィア「い、いえ違いますよ!私が座るんです!」

 

オーフェリア「違うわ、私が座るの。」

 

 

オーフェリアさんが食いついた!?しかも即答で!?

 

 

星露「じゃが、八幡は殆ど此処には来んぞ?来る意味がないとも言っておったからのう。」

 

オーフェリア「それでもいいわ、教えて。」

 

シルヴィア「ちょっと!?」

 

 

なんか必死過ぎない!?どれだけ八幡くんの席がいいの!?

 

 

星露「妾の右の席じゃ。お主らの方からは1番奥の左の席じゃな。」

 

オーフェリア「………」(テクテク)

 

 

ガシッ!!

 

 

シルヴィア「オーフェリアさん?」(ニコニコ)

 

オーフェリア「………離して頂戴、【戦律の魔女】。私には行かなきゃならない所があるの。」

 

シルヴィア「奇遇だね〜私もなんだ。でもそこは私が先に行きたいから道を譲ってくれないかな?」(ニコニコ)

 

オーフェリア「………」(テクテク)

 

オーフェリア「………【戦律の魔女】、これじゃ前に進めないわ。」

 

シルヴィア「行かせないからね?私が先に行くんだから。」

 

オーフェリア「………っ!」

 

シルヴィア「な〜に?騙そうとしてもダメなんだからね?」

 

オーフェリア「………八幡?講習会の準備は済んだの?」

 

シルヴィア「え!?八幡くん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「……………あっ。」

 

 

ま、まさか………

 

 

私はゆっくりと後ろの八幡君の席のある方に目を向けた。そこには八幡くんの席に少しだけドヤ顔をしながら座っているオーフェリアさんがいた。

 

 

シルヴィア「だ、騙された……」(ガクッ)

 

オーフェリア「………」(ムフー)

 

星露「何をやっとるんじゃ、お主らは………」

 

 

うぅ〜……八幡くんの席ぃ〜………

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

オーフェリアさんに八幡くんの席を取られちゃったけど、界龍の序列4位【神呪の魔女】に席を譲ってもらったから私はオーフェリアさんの隣にいる。あっ、勿論【神呪の魔女】も座ってるからね?

 

 

星露「さて、そろそろ八幡の講習会が始まるが、どうじゃお主らとしては?楽しみなのではないか?」

 

シルヴィア「楽しみではあるけど、近場では見れないからね。そこが残念かな。」

 

オーフェリア「………私も出来るなら近くで見たかったわ。でも贅沢は言わないわ。」

 

星露「大人の意見じゃな。本音はどうなのじゃ?」

 

シルヴィア「欲を言うのなら、八幡くんの隣辺りで見たかった。」

 

オーフェリア「………一緒に技を披露するのもアリね。」

 

セシリー「あー!ならあたしも八幡と一緒にやってみたいなー!八幡はなんでもアリだけど、あたしは雷ー!」

 

暁彗「………………比企谷八幡と共に披露すれば、学ぶものも多いだろう。」

 

冬香「実験体になるのもいいかもしれませんね。八幡さんなら加減を知っていると思うので、安心出来ますから。」

 

陽乃「私なら八幡くんにちょっかいをかけるかな〜。その方が面白そうだし。」

 

 

色んな答えがあったなぁ。でもやっぱり八幡くんのやる事は見ていたいなぁ。

 

 

陽乃「あっ、そんなこんな言いながらも、そろそろ始まるみたいだよ。」

 

オーフェリア「………楽しみだわ。」

 

シルヴィア「どんな技を披露するのかな?楽しみだなぁ。」

 

 

八幡くん、色んな技を見せてね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎峰「すみません!遅くなりまし………シルヴィアさあぁぁぁぁん!!!?」

 

 

………虎峰くん、どこ行ってたのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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