昨日から今日にかけて感想をくださった皆様、返信出来ずすみません。
先程見たのですが、殆ど運対でしたので見れませんでした。これからはもう少し見る頻度増やします。
シルヴィアside
ふぅ〜……気持ちいいなぁ。それに、八幡くんの寮部屋のお風呂って木のお風呂だからか、木のいい香りもするから落ち着くんだよねぇ。
それに、このお湯からも良い匂いがする。アロマの香りかな?なんか木の香りと良く合ってる気がする。
この香りが私の心と頭の中を落ち着かせてくれる。少し前までゴチャゴチャだったから丁度いい中和剤になってくれてる。
シルヴィア「………ウルスラ。」
まさか操られているなんて思ってもなかった。だってウルスラは、体術では私よりも強い。そりゃ、私が今のスタイルで戦ってみたら分からないけど、それでも私が体術だけで勝負したら確実に負ける。
それ程の人が操られてるなんて……あの時は目の前が信じられなかった。でも、八幡くんの冷静さとあの表情ですぐに分かった。それに、八幡くんは首飾りがウルスラの意識を支配している元凶って言っていたから、アレされ外せば………
でも、ウルスラとあの仮面の人が何処を拠点にしてるかなんて分からないから、再び現れるのを待つしかないんだよなぁ。でも、もし会ったとして私の実力で対応出来る?ウルスラを傷付けずに首飾りを外せる?
八幡くんが危険過ぎるって言う程だから、私なんかじゃすぐにやられちゃう。
シルヴィア「………どうすればいいんだろう。」
やっぱりあの時が1番のチャンスだったのかな?
八幡『……シルヴィ、少しいいか?』
えっ!?八幡くん!?
シルヴィア「は、八幡くん!?ど、どうしたの!?」
八幡『あぁいや、別に入らないから安心してくれ。風呂の入り口で話すだけだ。』
それはそれでホッとしたけど、すごく残念な気が。
八幡『サラッとしか聞かなかったが、お前にとってあの女性はそんなに大事なのか?』
シルヴィア「……ウルスラの事?」
八幡『あぁ。それと、別に無理して答えなくていいからな。そうまでして聞こうとは思ってない。』
シルヴィア「じゃあどうして?」
八幡『そうだな………シルヴィを救いたいから、だな。』
………私を?
シルヴィア「………どういう意味?」
八幡『1年前、まだ俺たちが付き合う前の事だ。2回目に会った日の事、覚えてるか?《王竜星武祭》の2ヶ月前の事だ。』
2ヶ月前……確か八幡くんが連絡をくれた日だったね。私が思うような調子が出なかった時に、偶々八幡くんからお誘いがあってデートをした日。
八幡『その日の最後、シルヴィは言ってくれたよな。俺を信じたいって。』
シルヴィア「………うん、言ったね。」
八幡『俺はその言葉にすげぇ救われた。勿論それだけじゃない。自信もついたし、今までに比べるとかなり素直になれたと思ってる。』
八幡『俺はお前に救われた。だから、今度は俺がお前を救いたい。』
シルヴィア「っ!」
八幡『だからシルヴィ、良かったら俺にも教えてくれないか?あまり手掛かりはないのかもしれないが、それでも構わない。お前の知ってる事を話して欲しい。』
………そうだ、そうだった。
八幡くんは、好きな人のためなら体を張ってくれる、とても凄くて優しい人だよね。なんで忘れてたんだろう……こんなに近くに居たのに。
シルヴィア「………少し長くなってもいいかな?」
八幡『のぼせないように気をつけろよ?』
そして私は、ウルスラの事と居なくなった日からこれまでの事を話した。探し続けた5年間、探した場所、限られた期間で探すのは困難だった。証拠にこの5年間は全くと言っていい程進展がなかった。あったとすれば、ウルスラが《
八幡『………そうか、5年もか……長いな。』
シルヴィア「うん。だから見つけた時は本当に嬉しかった。やっと会えたって思った。」
八幡『………すまない。』
シルヴィア「ううん、気にしないで!八幡くんの理由も聞いたから責めてないよ。むしろそこまで私の事を考えてくれてたんだから、逆にありがとうだよ。」
シルヴィア「もしかしてなんだけど、八幡くんもウルスラを助けてくれるのに協力してくれるの?」
八幡『あぁ。さっきも言ったが、俺はお前を救いたい。それと、そのことに関してだが、朗報だ。』
シルヴィア「えっ!?朗報!?何!?」
八幡『場所ではないが、あの2人の現場を小苑さんが見ていたらしくてな、その後に取引をしたらしい。【俺たちに手を出すな。】だそうだ。』
シルヴィア「……それってどういう事?」
八幡『小苑さん、いとも簡単にウルスラを捕まえちまったらしくてな。それで解放してほしいって言ったら、取引として手を出すなと言ったそうだ。しかも、約束の中には、俺たちと出会った際にも発動するらしくてな。攻撃は一切しない、俺たちが攻撃したとしても反撃はなし、出来るのは防御か逃げるくらい。簡単に言えば防戦一方の状態に近い。』
シルヴィア「それって……」
八幡『あぁ。相手は俺たちに何も出来ない。俺たちは相手に攻撃をしてもいい。つまり、ウルスラを元に戻せる可能性がかなり高くなったって事だ。』
小苑さん……
八幡『まぁ、元に戻せるかどうかは俺たちの力量次第だが、根気よくやるしかないな。一応今のが朗報なんだが、どうだ?』
シルヴィア「……うん、すごく嬉しいよ!」
だって、ここまでしてくれるなんて………小苑さん、本当にありがとうございます!
八幡『それなら何よりだ。じゃあシルヴィ、のぼせないうちに上がれよ?』
シルヴィア「うん!」
シルヴィアsideout
小苑side
今頃八幡がシルヴィアに報告しておる頃じゃろうな。さて、儂もそろそろお暇するかのう。
???「もう行くのですか?小苑の弟子の事をもっと色々と聞きたかったのですが……」
小苑「そこまで気に入ったのかえ?八幡の事が?」
???「えぇ、とても。何しろ小苑がそこまで言う程ですから。小苑が他人の事でここまでお喋りになるのは滅多にありませんから。」
小苑「そうかのう?」
???「もう少し彼の事について教えてくれませんか?」
小苑「八幡の事なら星露やアレマにでも聞けば良いじゃろう。師である儂よりも付き合いは長いからのう。」
???「あの2人ではあまり要領を得ません。それに、戦いの事ばかりですので。」
小苑「そうじゃのう。にしても、お主もういい歳じゃろうに。何故そんなにも若々しいのじゃ?」
???「さぁ………私にも分かりかねますが?」
小苑「……まぁよい。また来る事にするが、良いかのう?」
???「歓迎しますよ。【九生龍子】は戦闘狂ばかりですから、小苑のような話し相手は貴重ですので。」
小苑「よく言うわい、お主が作ったんじゃろうが。それではの、
???「えぇ、いつでもいらしてくださいね?お待ちしてますよ、2代目。」
最後の最後でまさかの初代【万有天羅】!!
一応、オリキャラ?みたいな感じです。
え?生きてるの?って思うかもしれませんが、そこは触れないでくれるとありがたいです。