今回は開会式だけですので、短いです。
では、どうぞ。
八幡side
今日の六花、というよりも全世界がこの六花のシリウスドームに注目している筈だ。何故なら、今日が《獅鷲星武祭》の開幕日だからだ。去年の《鳳凰星武祭》と同じで全世界が注目する大会の1つだ。
さて、俺達《星武祭》に出場する奴等は全員控え室に居るのだが、これから開会式がある為、今は各学園の校章のマークが施されている扉から入場して運営委員長のめんどくさい言葉を聞き流す必要がある。校長先生の話と同じだが、立ちながら聞く為にめんどくささが増している。
んで今は控え室の中で色々と打ち合わせ中なのだが………
八幡「でよ、並び順どうすんだ?年齢順?それとも入学順?」
虎峰「何を言ってるんですか?そんなの最初から決まってますよ、序列順に決まってるじゃないですか。リーダーで序列が1番上である八幡が先頭なのは自然だと思います。」
セシリー「確かにねー。ここは八幡が先頭じゃなきゃ不自然だよねー。っていうかそれって絶対分かってて聞いてるよねー。っていうか八幡以外の誰かが先頭になるのはんたーいっ。」
陽乃「私も八幡君が先頭にさんせ~い!だって威厳も風格もケタ違いだし~!」
暁彗「……………私も比企谷八幡に賛成だ。強い者が頭を張る、通常の考え方だ。」
八幡「満場一致じゃねぇか……どうせ俺の票は取り入れてもらえないと思ってるから争う気なんて最初から無いけどよ。」
この答えってさ、皆先頭をやりたくないってだけなんじゃないか?だって皆同じような答えだぞ?
八幡「まぁ別に良いけどよ、去年の《鳳凰星武祭》もそう言われて先頭だったし。まぁ制服の色の違いでメッチャ見られるけど。」
陽乃「そこはほら、八幡君が特別だって意味だよ!君は最初から特別だったしね!」
八幡「そんな特別マジでいらねぇ、今からでも返上したいくらいだ。」
ーーーシリウスドームーーー
うへぇ……メッチャ集まってるな。まぁ去年見てるから知ってるけど、どうしてこうも集まるのかね?ただの開会式だぞ、まぁ実力者を1度に見られる機会なんてそうそう無いからかもしれないな。
にしても、選手の方はどれも見た事のある顔だな。アイツもコイツも序列上位の奴等だ。まぁ中には知らん奴も居るが、それでもほぼ知ってる連中だ。知ってるとは言っても、画面の中だけでの話だけどな。
葉山「………」ギロッ…
にしても……すげぇ目で睨んでやがるな、葉山の奴。けど全く怖くねぇ。序列10位に上がったってのにどうしてだろう?全く凄みを感じないというか……アレだ、小っちゃい柴犬が頑張って威嚇してるみたいな?いいや、この例えはダメだ、小っちゃい柴犬が可哀想だ。
セシリー「気持ち悪っ、何あの金髪ー……もし当たったらあのくそ気持ち悪い顔面に蹴り入れてやるんだから。」ボソッ
陽乃「セシリー、その時は私も混ぜてね。私もアイツの金髪燃やし尽くしてスキンヘッドにするから。」ボソッ
セシリー「あっ良いねー陽姐っ!じゃああたしはそのまま骨格が変わるまで蹴り続けるからよろしくー♪」ボソッ
陽乃「うん、その時は頼んだよ~♪」ボソッ
虎峰「………大師兄、2人の会話が怖いのですが。」ボソッ
暁彗「………………」
虎峰「は、八幡……」ボソッ
八幡「俺に振るなよ、知らねぇよそんな事。」ボソッ
陽乃「八幡君、もしあのチームと戦う時が来たら、あの先頭の金髪は私のだからね?」ボソッ
セシリー「それ以外はあたしのー。」ボソッ
八幡「……因みにそれどういう意味?」ボソッ
陽乃「焼き尽くすっ♪」ボソッ
セシリー「全身骨格改造計画ー♪」ボソッ
おい、仮にも開会式の時に物騒な事言ってんじゃねぇよ。っていうか陽乃さんは分かるが、セシリーは葉山になんの恨みがあるんだ?面識あったか?無いのであれば、どうしてあんなにも言い方に棘あるんだ?棘どころか茨みたいな感じだったけど。
マディアス「諸君、おはよう。星武祭運営委員長のマディアス・メサだ。」
マディアス「さて、今年も漸くこの大会を迎える事が出来たと言えよう。去年の《鳳凰星武祭》に続き、今年も無事に《獅鷲星武祭》を始められた事に、先ずは心からの感謝を伝えたい。」
マディアス「今回の星武祭は去年の《鳳凰星武祭》のようなレギューレション変更は無いものの、より過激でより白熱な試合展開になると私は思っている。今回採用したグループトーナメント戦は3グループに分かれて各チームとそれぞれ決闘し、1位だったチームが本戦へと進める権利を得る。」
マディアス「因みに2位だったチームにも本戦への出場権が得られる。それは2位を取った3チーム内の戦いで1位を取る事。そうすれば本戦の出場権を獲得する事が出来る。」
マディアス「2位だからといってチャンスが無くなったとは考えず、最後まで諦めないで戦って欲しい。」
マディアス「そして私は今回の星武祭でも、より素晴らしい戦いが見られる事を期待している。」
運営委員長が手を広げてそう言い終わると、観客から盛大な拍手が巻き起こった。
まぁなんにせよ、漸く《獅鷲星武祭》だな。