セシリー&紗夜side
セシリー「さーてー!八幡に助けられた分は、君を倒す事で償わせてもらうよー!」
バチバチバチッ!
セシリーの右脚を中心に全身に雷を纏った。
紗夜「……なら、私も本気で行く。41式煌型粒子双砲ヴァルデンホルト。」
紗夜が煌式武装を展開すると、背中には複数の機翼に腕には大型の粒子砲を装備して早々に、先端部分から粒子を極限にまで圧縮した粒子砲をセシリーに向けて構えた。
紗夜「バースト。」
2つの粒子砲がセシリーに向けられた。
セシリー「……光雷、はぁっ!」
セシリーの全身に纏わりついていた雷が脚へと集中して、脚が光っているように錯覚する程の眩い光を放っていた。セシリーはその脚を迫り来る粒子砲にめがけて蹴りを放った。
たが、もう一方の粒子砲は放って置かれたまま……そのままセシリーの元へと直撃する5Mの所まで来ていた。
セシリー(陽姐の技、借りるからねー!)
セシリー「風流し!」
セシリーはもう片方の脚に星辰力を溜めて、手を床につけて両脚を回転させた。すると、2つの粒子砲はセシリーの脚についていくかのように誘導されていた。
紗夜「あの技……」
紗夜も思い出したようだった。去年の星武祭で陽乃に粒子砲を受け流された技だという事に。
セシリー「うおりゃあー!!」
受け流して自身の武器としたセシリーは、粒子砲を紗夜に向けて蹴り上げた。しかも最初に蹴りを放った方の粒子砲は青色に黄色が混ざっていた。
紗夜「っ!これはマズい。」
紗夜は両腕で身体をガードするかのようにクロスさせた。
だが、紗夜は気付けなかった。1つの粒子砲はまだしも、もう1つの粒子砲は雷によって強化されているという事を。
しかもその2つが同時に直撃したため、紗夜は大きく壁の方へと勢い良く吹っ飛ばされてしまった。
セシリー「ふぅー、陽姐にこの技を教わっておいてよかったよー。これがなかったら間違いなくここでやられていたかもねー。」
少しすると、紗夜が壁から出てきたが、身体が雷で痺れているのか、崩れるように仰向けになって倒れていた。
紗夜「う、うぅ……」
セシリー「動けない相手にトドメを刺すのは気が引けちゃうけど、痺れが取れて動かれても困るからねー。」
綺凛「紗夜先輩っ!!」
虎峰「行かせません!」
綺凛「くっ!」
綾斗「紗夜っ!」
暁彗「……………卿の相手は私だ。」
綾斗「っ!」
近くにいた綾斗と綺凛が救助に行こうとするが、それぞれの相手をしている2人がそれを阻止する。
セシリー「こんな形でごめんねー。」
セシリーは踵で紗夜の校章を砕いた。
梁瀬『沙々宮紗夜、校章破壊!!チーム・エンフィールドこれで4人になってしまいましたー!!さぁ、5対4でどのような戦いを繰り広げるのでしょうか!?』
チャム『でも、帝龍は1対1の陣形にしてるから、セシリー選手がそのまま動かないって可能性もあるっス。』
セシリー(解説の言う通りだよー。私の役目はこれで終わり。1対1の戦いが終われば、後は待つだけだからねー。警戒しつつのんびりと待ちますかー。)
セシリー「………身体大丈夫ー?」
紗夜「……身体はまだビリビリ。」
セシリー「………膝貸してあげよっかー?」
紗夜「………頼む。」
セシリー(まぁ、だよねー。)
セシリー&紗夜sideout
虎峰&綺凛side
綺凛「紗夜先輩……」
虎峰「仲間の心配をするのは構いませんが、僕の相手を忘れないでくださいね。」
綺凛「……分かってます。ただ、1つだけ疑問に思った事があります。あの2人の試合が終わった時です。」
虎峰「……奇遇ですね。僕もです。」
2人「何で膝枕して(されて)るんでしょうかね?」
セシリーのパワーアップにより紗夜との試合が終了!
次は誰と誰との試合にしようか?