学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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予選最終試合④

 

 

虎峰&綺凛side

 

 

虎峰「………同じ事を考えていたようですね。」

 

綺凛「あの光景を見れば誰しもそう思います。」

 

虎峰「そうですね。あちらの2人は大丈夫そうですので、そろそろよろしいですか?」

 

綺凛「はい。」

 

 

綺凛(この人のスピード、凄まじいものでした。足腰の強さが特に強くなければあのような爆発的な瞬発力は生まれません。私も速さには自信はありますが、正直あれを見せられては自分が止まって見えてしまいます。)

 

虎峰(八幡から剣術を使う方の対処は教えられましたが、その初めての相手が星導館の【疾風迅雷】とは厄介ですね。早々に決着をつけなくてはいけませんね。でも……)

 

 

綺凛「参りますっ!やあぁぁぁぁ!!」

 

虎峰「金剛たる鉄身もって災悪を防がん。急急如律令」

 

 

虎峰は剛鉄符を2枚取り出して唱えると、腕は鉛色と化して綺凛の剣戟を捌いたり受け流したりしていた。刀身が身体に触れていないという事は、虎峰は綺凛の動きが見えているのだろう。

 

虎峰もそのままやられているだけでなく反撃。受け止める刀が1本である為、受けながら攻撃が出来るのだが、綺凛も虎峰の攻撃を上手く躱していた。

 

 

この状態が続き、膠着状態になっていた。

 

 

暁彗&綾斗side

 

 

綾斗「天霧辰明流中伝・十昆薊(とびあざみ)!」

 

暁彗「……………フッ!」

 

綾斗「くっ!」

 

 

一方で綾斗と暁彗の戦いは、完全に綾斗が押されていた。負傷してはいないものの、暁彗の力になす術が無い状態だった。

 

 

綾斗(くっ……皆のおかげで姉さんの封印を1つ解除出来たのに、まだこんなに強い人がいたなんて……比企谷さんといい、界龍はとんでもないよ。識の境地でこの人の動きは分かるけど、次に来る攻撃が速過ぎて躱すのがギリギリになる………比企谷さんはこんな凄い人に勝ったんだね………)

 

 

暁彗「……………試合中に考え事とは。」

 

綾斗「あ、いえ……比企谷さんの事を考えてて。よく貴方に勝てたものだと……」

 

暁彗「……………そうだな。比企谷八幡の事を軽視していたわけではなかった。だが、試合の終わる少し前、勝利を確信していた私の驕りだったのだろう。あの時から私は負けていた。」

 

暁彗「今も比企谷八幡に追いつく為に鍛錬を積んでいるが、私よりも遥かに成長している。私も武器術を学んだ方が良いのだろうか?」

 

 

綾斗(………貴方が武器を装備してしまったら、勝てる自信がもっと無くなります。)

 

 

暁彗「……………長くなってしまったな。始めるとしよう。」

 

綾斗「えぇ。」

 

 

どちらも構えを取り直し、いつでも攻撃、防御に対応出来るようにしていた。

 

綾斗はいつでも踏み出せるような姿勢で構えていた………のだが、

 

 

綾斗「フッ!!」

 

 

綾斗が後ろの方へと飛び出していった。

 

 

綾斗「綺凛ちゃん!!」

 

暁彗「………」

 

 

暁彗(……………仲間を助ける為に目前の敵を放るか……それなら私も追いかけぬわけにはいかない。)

 

 

暁彗も綾斗と同じ方向へと駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎峰「っ!【叢雲】っ!?」

 

綾斗「天霧辰明流中伝・夜紋塵(やもんじん)!!」

 

 

綾斗は走りながら体を捻らせ、剣を振るってきた。虎峰は間一髪のところで受け流したが、まだ綺凛が居た。

 

 

綺凛「やあぁぁぁ!!」

 

暁彗「眩め 封 閉ざせ 急急如律令」

 

綺凛「っ!?か、身体が……」

 

 

斬りかかろうとした綺凛だっだが、暁彗の機転により虎峰は難を逃れた。

 

 

虎峰「……助かりました、大師兄。」

 

暁彗「……………いや、私も卿に押し付けてしまった、済まない。」

 

虎峰「い、いえそんな!勿体無いお言葉です!」

 

 

 

綾斗「綺凛ちゃん、大丈夫かい?」

 

綺凛「は、はい。すみません、校章切れませんでした。」

 

綾斗「気にする事は無いよ。2対2にはなったけど、キツいのには変わらないね。」

 

 

 

虎峰「仕掛けて来ないのですか?なら、先手必勝です!」

 

 

虎峰は持ち前のスピードで綾斗の方へと向かった。

 

 

綾斗「はっ!しまっぐぁ!!」

 

 

虎峰の飛び蹴りを腹部へと直撃されてしまい、壁に激突した。虎峰はそのまま綺凛にも攻めていった。

 

 

綺凛「くっ!」

 

虎峰「まだ行きます!」

 

 

虎峰の奇襲攻撃が余程効いたのか、綺凛の動きが悪くなっていた。綾斗の方は暁彗が向かっていた。

 

 

綾斗「ぐっ!……まさか飛び蹴りがここまで痛いなんてね……」

 

暁彗「……………続けられるか?」

 

綾斗「続けなくちゃいけないですからね。」

 

暁彗「……………そうであるな。」

 

 

今の綾斗は【黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)】を持っていない。虎峰の飛び蹴りにより何処かへ飛ばされてしまったのだ。故に体術だけで暁彗を凌がなければならなくなった。

 

 

綾斗「天霧辰名流組討術・壬卦槌(みかづち)!」

 

暁彗「っ!……ムンッ!」

 

 

綾斗は暁彗に星辰力を込めた拳を打ち込もうとしたが、その技を逆手に取られ、カウンターを受けてしまった。

 

 

綾斗「ぐっ……うぅ……」

 

暁彗「……………あまり動けぬ相手に手を出したくはないが、これも戦い。済まないが決めさせてもらう。」

 

 

綾斗「くっ………」

 

 

綾斗が暁彗によってトドメを刺されそうになっていた。チーム・エンフィールドの主戦力ともいえる綾斗がやられてしまえば、チームの士気は大きく下がるだろう。

 

 

暁彗「……………良い戦いだった、【叢雲】。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺凛「刀藤流剣術・嘴食(はしば)み!!」

 

暁彗「っ!?」

 

 

横の方から綺凛が投げた日本刀が暁彗を襲った。当然の事ながら、暁彗はその刀を受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その刀は校章を2つに切って落としていた。

 

 

綺凛も綾斗を助ける為に剣を投げ、隙を作ってしまい、虎峰によって校章を砕かれた。

 

 

 

梁瀬『刀藤綺凛、武暁彗、校章破壊!!この激しい戦いの中刀藤選手、見事に【覇軍星君】を破りました!!』

 

チャム『自身も校章を破壊されたけど、この1人目は大きいっスね。チームの士気が大幅に上がると思うっスよ。』

 

 

暁彗「……………ふっ、また同じ過ちを犯したか。私もまだ修行が足りないな。」

 

 

暁彗は持っていた刀を綺凛の元へと持っていった。

 

 

暁彗「……………其方の刀だ。先の一撃、見事だった。」

 

綺凛「は、はいぃ!!」

 

暁彗「……………此処に居ては他の者の邪魔になる。ステージの端に移動せぬか?」

 

綺凛「でで、では仲間の居る所までご一緒しても、よ、よろしいでしょうか?」

 

暁彗「……………構わない。」

 

 

この時、暁彗は思っていた。

 

 

このような女性は少し苦手だと。

 

 

 





綺凛の技により暁彗、敗れました!!綺凛も落ちてしまいましたが、逆にこの1人はプラスになったでしょうね!

ここで皆様にお知らせです。


明日から22日まで、私情により投稿をお休みします。
もしかしたら投稿出来るかもしれませんが、出来ないものと思ってて下さい。

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