学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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昨日はすみませんでした。
仕事の都合上、昨日はどうしても無理だったので。


奮い立つ騎士達

 

 

八幡side

 

 

解散したはいいが、星武祭終了の合図がまだ鳴らない。本来ならもうなってもおかしくない時間帯だが、幾ら何でも5時になってまで星武祭が長引くのはおかしい。何かあったのか?

 

シリウスは問題なく終わったが、他の会場が終了の合図を出さない限りは1日の星武祭は終わらない。なのにまだなってないって事は終わってねぇって事だ。

 

中継の方を見ようにも試合はもう終わってる。記者会見とも考えたが、こんなに長引くとは思えない。△△社がいれば話は別だが。ニュースも俺達とクインヴェールのチームが本戦出場決定した事しか報じてないって事はカノープスドームのガラードワース同士の試合で何かあったんだろう。

 

 

pipi.pipi.

 

 

八幡「ん?」

 

 

何だ?メール?……っ!フェアクロフさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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To.比企谷君

 

From.アーネスト

 

 

ニュースではまだ報道されてないけど、僕達はチーム・ジャスティスに敗北してしまった。君が折角提供してれた情報を無駄にしてしまって申し訳ない。君さえ良ければ今から直接会って話がしたい。

 

カノープスドームのチーム・ランスロットの控え室で待ってるよ。

 

 

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………嘘だろ?チーム・ランスロットが負けた?

 

 

俺は信じられない思いを抱きながら、カノープスドームへと全速力で向かった。

 

 

ーーーカノープスドーム・選手控え室前ーーー

 

 

………来たは良いが、どうやって接すりゃあいいんだよ。俺は本戦出場決定であっちは2位のこれから1枠を掛けて戦うチーム。言葉が思い付かん。

 

考えても仕方ねぇ、取り敢えずチーム・ランスロットと会うしかない。それからだ。

 

 

俺はインターホンを鳴らし、返答を待った。返答は帰ってこなかったが、扉が開いた。そこには明らかに暗い雰囲気に包まれたチーム・ランスロットが居た。

 

 

アーネスト「……やぁ比企谷君、待っていたよ。」

 

八幡「………俺、此処に居ない方が良いんじゃないんですかね?」

 

アーネスト「いや、居てくれないと少し困ってしまうよ。正直、今のままでは、次の復活戦で1勝も勝てなくなるかもしれないからね。」

 

 

………確かに、今のランスロットを見ただけでも分かる。コンディションが悪いなんてものじゃない。言葉では表せない程に最悪だ。

 

 

レティシア「………【夢幻月影】、本戦出場おめでとうございます。」

 

ケヴィン「お前を待ってる間、そっちの戦いを見せてもらってたけど、あんなに強ぇんだな。勝てる気がしねぇよ。」

 

ライオネル「………見事な戦いだった。」

 

パーシヴァル「……お疲れ様でした。」

 

 

こういうところは騎士といったところだな。

 

 

八幡「それで、どうして俺を此処に?さっき言った理由だけなわけありませんよね?」

 

 

フェアクロフさんが俺をただ単に呼ぶ為だけにあんなメールを送ってくる筈が無い。きっと何かあるんだと思う。

 

重苦しい空気の中、口を開いたのはパーシヴァルだった。

 

 

パーシヴァル「………私達はまだ負けたと思っているわけではありませんが、比企谷さんが私達に情報を提供してくれたように、私達も実際に戦って得た情報を貴方にお渡ししたいと思いましたので。」

 

八幡「………それについては大いに助かるだが、いいのか?敵に塩を送るような事をして。」

 

アーネスト「あぁ、構わないよ。これは我がチームの総意でもあるからね。君さえ構わないのであれば、聞いて欲しい。」

 

 

……フェアクロフさんの目がいつになく真剣だ。戦いの時もこういう目なのだろう。

 

 

八幡「……分かりました。その話、聞きます。」

 

 

俺はチーム・ランスロットのメンバーが今日の試合であった葉山の動きについての説明を聞いていた。聞けば聞く程謎は深まる一方だっだ。

 

 

⒈時間停止能力では無い。

⒉ドーピングを使った形跡は無い。(検査済)

⒊煌式武装にも目立った効果無し。

⒋制服にも仕込みは無し。

 

 

これなら普通に強くなったとみれる。だからこそ謎だった。これだけの短期間でこんなに強くなれるとは思えない。俺が言えた口じゃないが。

 

 

だが、気になる点もあった。

 

1.着地の重心がブレている。(確認済)

2.動きが機械的。

3.動きが単調で分かりやすい。

4.動きが速く、鋭く重い攻撃。

5.動きを読んでいるかのような反射神経の良さ。

 

 

チーム・ランスロットが得た情報は1人1人が思っていた事だっだが、どれも葉山の動きに当てはまるものだった。

 

 

アーネスト「どうかな?僕達も彼の動きを見れるだけ見てから戦いに出たんだ。けど、それ以上に彼は複雑なようだ。」

 

八幡「途切れ途切れな情報ですが、ありがたいです。でも、まだ決定打に欠けますね。」

 

アーネスト「つまり?」

 

八幡「他にもまだ何かある……って事です。」

 

アーネスト「映像からでは何か分からないのかい?君の眼はかなり良いと聞いていたんだけど?」

 

八幡「この『眼』は映像では効果を発揮しません。生で見ないと意味が無いんですよ。だから、奴の正体を看破出来るとしたら………」

 

レティシア「本戦で最初に当たるか、決勝に当たるかのどちらかですわね。」

 

八幡「一応俺達は葉山が何かをしている前提で話を進めているが、奴が何もしていないって可能性もある。それも理解しているか?」

 

ライオネル「………序列上位の我々の攻撃を捌ける程の腕前ならば納得は出来るが……」

 

八幡「結局のところ、葉山と実際に戦ってみないと分からないって事だ。」

 

ケヴィン「つー事は、葉山ともう一回戦えば良いんだよな?今度こそやってやろうじゃねぇか。」

 

ライオネル「珍しく気が合ったな、私も同意見だ。」

 

パーシヴァル「………私も容赦はせずに彼に銃を向けます。」

 

レティシア「……アーネスト。」

 

アーネスト「ふむ……ならば僕もこうして落ち込んでなんていられないね。明日と明後日の試合に向けて早速打ち合わせにしよう。比企谷君、今回はありがとう。おかげでチームは明日までに立ち直れそうだよ。」

 

八幡「それなら良かったです。」

 

 

チーム・ランスロットも大丈夫そうだ。2位のチーム・エンフィールドとチーム・赫夜とは厳しい戦いになりそうだが、今の調子なら突破するだろう。

 

 

 

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