学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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2人の日常

 

 

シルヴィアside

 

 

八幡『♪〜♪〜♪〜』

 

シルヴィア「♪〜♪〜♪〜」

 

 

ん~やっぱり八幡君が去年の10月に千葉で歌ったこの曲『innocence』って良いなぁ。八幡君の心が本当にそう言っているように聞こえる。八幡君の過去を知っているからこそ、この歌を聞いた時に八幡君の思っている事が強く感じるんだよね。

 

自分の歌でも、見直しとかで見る事や聴く事はよくあるけど、八幡君の歌はそれ以上に色々と教えてくれる。こんな感情の出し方もあるんだなぁとか、歌詞に自分の思いを重ねたりとか、色んなやり方があるんだと分かった。八幡君は自分の事を素人って言うんだけど、歌に関してはプロを名乗っても遜色無いレベルなんだよね~。だって私の音楽担当の先生やペトラさんが認めるくらいなんだもん、絶対にそうだよ!

 

 

え?その話題の八幡君は何処に居るかって?そんなの決まってるよ。

 

 

八幡「………」

 

 

私の横で一緒に曲を聴いてるんだよ♪お風呂沸くまでに少し時間あるから、音楽を見て聴いて待ってようって私が提案したらOKしてくれたんだ!

 

それに八幡君はヘッドホンで聴いてるんだ!私もヘッドホンで聴いてるからなんだか嬉しくなっちゃう!覚えてるかな?去年の千葉に行った時に、東京の渋谷の専門店で買ったあのヘッドホンだよ!

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

はぁ~……良い曲だった。

 

私と八幡君は同時にヘッドホンを外して首に掛けた。

 

 

八幡「俺ってこんな感じで歌ってんのな。しかも飛んだ辺りはマジでビックリするな。影が出なかったらどうかとか全く考えてなかったわ。」

 

シルヴィア「偶に思うんだけどさ、時々変なところで抜けてるよね?八幡君って。」

 

八幡「いや、普通は考えるだろ。」

 

シルヴィア「普通の人なら、観客席の方に飛び込んだりなんてしません!普通はそのままお客さんが避けて自分が怪我するだけなんだからっ!」

 

八幡「………言われてみりゃ、それもそうだな。観客に飛び込むアイドルなんて見た事無いわ。」

 

 

反省したならそれで良しっ!

 

 

シルヴィア「それにしても八幡君もよく考えたよね~。どうして飛ぶっていう発想に辿り着いたの?」

 

八幡「確か最初はなんか面白い事出来ないかな〜って考えてたんだよ。そんで思いついたのがライブ当日の準備作業の時だ。だからぶっつけ本番で観客に向かって飛び込んだな。」

 

シルヴィア「いきなり本番であんな事するなんて……八幡君凄い度胸だね。私だったら無理だよ。だって歌ってる最中にジャンプなんて……」

 

 

普通、思いついてもやるのに戸惑っちゃうと思うんだよね。それが普通じゃないかな?だってもし失敗したらって考えちゃうもん。

 

 

八幡「なんかあの時は……『よし、やるかっ。』みたいな感じになったんだよな。いざやってみたら簡単に出来た。会場も思った以上に盛り上がったしな。」

 

シルヴィア「そりゃそうだよ。あんな風にサービス?してくれたらあぁいう風になるよ。逆にならない方がどうなんだろうね?あんな凄い事やっても『ふーん。』って思う人っているのかな?」

 

八幡「あぁ〜……どうなんだろうな。まぁ中には居るんじゃないか?感情出すのが得意じゃない人とかはそれに当てはまるんじゃないか?」

 

シルヴィア「あぁ、そっか!」

 

 

確かにそういう人ならあまり驚かなさそうだね。ペンライトを振っているのかどうかも疑わしくなるレベルかな?でも、流石にペンライトくらいは振ってるよね?そうじゃないと1人だけ浮いちゃうし。

 

 

八幡「まぁこうして見てると分からんけどな………おっ、ちょうど風呂も沸いたな。」

 

 

後ろの方からピーピーって音が鳴ってたからお風呂が沸いたんだね。

 

 

八幡「んじゃ、今日はどうする?」

 

シルヴィア「………一緒に入っても良いかな?///」

 

八幡「……あぁ、分かった。」

 

 

……一緒にお風呂入るのって、1週間ぶりだけどやっぱり緊張なんて解けないなぁ///でも入っちゃえばすぐに何ともなくなるんだよね~。恥ずかしいのってやっぱり最初だけなんだよ。

 

 

その後私達は一緒にお風呂を入ってから少しのんびり寛いで、就寝に着いた。

 

 

当たり前だけど、寝る時も私達は一緒なのです。

 

 

シルヴィア「お休み八幡君、また明日ね。」

 

八幡「あぁ、また明日な。」

 

シルヴィア「無いとは思うけど、勝手に居なくならないでね?」

 

八幡「……朝食作るのもダメか?」

 

シルヴィア「ダメ!だって八幡君が居なくなってたらすっごく不安なんだもん!」

 

八幡「あまり言いたくないが、お前だんだんダメになってきてないか?」

 

シルヴィア「八幡君の前でくらいはダメでも良いじゃん!」

 

八幡「はいはい分かったよ、朝起きても何処にも行かずに大人しく抱き枕になってるから安心しろ。」

 

シルヴィア「うん、なら安心♪」

 

 

八幡君の言う通り、私もうダメなんだと思う。だって八幡君と一緒に寝ないと安眠出来ないんだもん。あっ、学園の寮に居る時は別だよ?この家に帰った時限定だからね?でも、そうなっちゃってるんだから、本当にダメになってるんだよね~。

 

でも良いよね?彼氏の前でくらいダメダメになってもさっ♪

 

 

 

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