学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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昨日の後書きで書き忘れたのですが、八幡と白虎の憑霊の姿はBLEACHの黒崎一護が霊力を取り戻した時の卍解姿の色を反転して鉤爪をつけたような感じです。




大会結果と大公開

 

八幡side

 

 

さて、どうしたもんか………索冥以外は扱えるとしても、ここで思い切り練習するには狭過ぎる。かといって何もせずにいるっていうのも勿体ない気がする。せっかくシルヴィが手配してくれたんだ、有意義に使わないと申し訳ない。

 

 

シルヴィア「そういえば八幡くん、君の憑霊って2体同時には出来ないの?」

 

八幡「同時には出来ないな。半々で力を出し合ったとしたら、その能力は中途半端にしか発揮されないからな。使えなくもないが、2つの能力の力は半減された状態で使う事になるから、あまり良いとは言えないな。因みにこれはもう検証済みだ。」

 

シルヴィア「そうなんだ……因みに姿はどうなるの?やっぱり少しだけ融合した風になるの?」

 

八幡「………一応見た目は変わる。だが、この場ではやらないからな。」

 

シルヴィア「えぇ〜!?ケチィ!!」

 

 

何がケチィ!!だ。お前はさっきからパシャパシャ撮りまくってただろうが。

 

 

八幡「んー……やっぱ祢々がいないといつものようにはならないな。あいつがいた方が憑霊ってやりやすいんだよな。」

 

シルヴィア「祢々って?」

 

八幡「俺の純星煌式武装だ。正式名称は《祢々切丸》だ。細かな代償とかは言えないが、俺の試合を見てくれれば分かる通り、刀身がある刀型の煌式武装だ。何でも刀自体にウルム=マナダイトを使ったら、鉱石が消えて刀身が青白くなって、自我も出来たみたいだ。」

 

 

ホント、あんなパッパラパーな性格した奴が今まで適合者0だったとは考えられないな。

 

 

八幡「しかし、索冥が纏えなかったとはな……当然っちゃあ当然かもな。まだ四神の1体が目覚めてねぇのに、どうやってその長を纏えって話だよな。」

 

シルヴィア「確か、四神って4体いるんだよね?亀に虎に鳥と龍だっけ?」

 

八幡「あぁ、その内まだ龍が目覚めてない。気難しい奴なのかは分からないが、唯一架空の動物だからな。どんな感じなのか分からん。」

 

 

亀、虎、鳥はこの地球上に存在する動物だが、龍は想像上の生き物だ。どんな性格をしているのかも分からない。凶暴なのか温厚なのか、それすらも分からない。まぁ、分かるはずもないんだが。

 

 

八幡「とはいえ、やる事がなくなっちまったな。呪符の整頓なんて明日でも出来るし、祢々の手入れも必要なし。他にする事なんて……ないな。」

 

シルヴィア「じゃあ休憩にしなよ。それにもう復活戦の最終試合が始まってから30分くらい経ってるし、終わってるかどうか、見てみようよ。」

 

八幡「……そうだな。」

 

 

俺はシルヴィの方へと向かって用意してあったドリンクを飲みながら、シルヴィの端末を見た。復活戦はもう終わっていた。

 

 

シルヴィア「あれ、終わってる。じゃあもう決まったみたいだね。あっ、新着来たから出すね。」

 

 

______________________________________________

 

 

〜本戦復活チームのおしらせ〜

 

 

以下のチームを本戦出場へ参加するものとする。また、不正・星武祭期間に不祥事を起こした場合、その権利を剥奪するものとし、その権利を2位のチームへと譲渡するものとする。

 

 

聖ガラードワース学園

 

チーム・ランスロット

 

上記のチームを本戦出場を認めるものとする。

 

尚、以下の内容が敗者復活戦の結果である。

 

 

1位 チーム・ランスロット

 

2位 チームエンフィールド

 

3位 チーム・赫夜

 

 

〜運営委員会より〜

 

 

______________________________________________

 

 

……やったみたいだな、フェアクロフさんたち。

 

 

シルヴィア「前回、前々回の王者のプライドって奴かな。見事に復活してくれたね。」

 

八幡「あぁ、しかも当日に戦う相手を決めるのはあの人自身だからな。フェアクロフさんとしては葉山たちと戦う事を望んでると思う。」

 

シルヴィア「……そうだね。負けた相手にはリベンジしたいって思えるもんね。」

 

 

どのチームと戦うかはまだ分からないが、俺……いや、俺たちも負けるつもりは毛頭ない。

 

 

コトッ

 

 

八幡「ん?」

 

シルヴィア「………」

 

八幡「どうした?急に頭乗っけて。」

 

シルヴィア「今更になって心配になってきたんだ。八幡くんの身に何かあったらどうしようって。」

 

八幡「………」

 

シルヴィア「そりゃ星武祭は安全面は保証できるけど、君に何かあったら私嫌だよ………何だか嫌な予感がするの。」

 

八幡「……大丈夫だ。俺は絶対お前の所に帰ってくる。無傷かどうかは分からないが、帰って来ることは約束する。」

 

シルヴィア「………約束だよ?」

 

八幡「あぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュッ

 

 

2人は互いの唇を合わせた後、5秒くらいしてから離れた。

 

 

八幡「今のは、絶対に帰ってくるって約束で構わないか?」

 

シルヴィア「うん。」

 

 

シルヴィアをこれ以上心配させるわけにはいかないな。もう時間もないし、今日はデートにでも連れてくか。

 

 

八幡「よし。シルヴィ、今日はもう時間ないから街でもぶらついてから家に帰らないか?」

 

シルヴィア「……うん、じゃあそうしよっか。」

 

八幡「じゃ、行くか。」

 

シルヴィア「うん!」

 

 

そして俺は模擬戦場から出ようと扉を開けた。するとそこから………

 

 

「「「うわあぁぁぁ!!!」」」

 

 

クインヴェールの生徒と教師が雪崩のように転がり込んできた。

 

 

八幡「………は?」

 

シルヴィア「え?えぇぇ!!?」

 

 

な、何だ!?何でこんなにクインヴェールの生徒と教師がいるんだ!?俺たちがここにいる事は誰も知らないはずだ!?

 

 

「も、もう限界!比企谷さんとシルヴィアさんの甘々はもう無理だよ〜!!」

 

「さ、流石は六花一のカップル……ガクッ。」

 

「髪上げ、デコとん……もう満足です……」

 

「そして何と言っても、1番なのは……」

 

 

「「「キスッ!!!」」」

 

 

はぁ!?何でこいつら……おい、ちょっと待てよ!

 

 

八幡「シルヴィ、さっきいじってた模擬戦場の設定のところでカメラの方を見てくれ!」

 

シルヴィア「う、うん!」

 

 

シルヴィが急いで部屋設定のところを見に行った。するとシルヴィは、顔を赤くしていた。

 

 

シルヴィア「は、八幡くん……カメラの設定だけ、ONにしたままだった/////」

 

 

NOoooooooo!!!!だからかぁぁぁ!!!

 

憑霊はいいとしても、まさかキスも見られるとは………なんて公開処刑だ。

 

 

シルヴィア「うぅ〜/////」

 

八幡「これは……なんか想像以上にヤバいな///」

 

 

 

 

「比企谷さん!さっきの約束といい、キスといい、凄くカッコ良かったです!」

 

「凄く男らしかったです!物凄くキュンと来ました!是非、もう一度お願いします!」

 

「「「比企谷様〜!!」」」

 

 

………早くここから居なくなりたい。

 

 

シルヴィア「//////////」

 

 

シルヴィも超顔赤いし。

 

 

「ね、ねぇ、会長が凄く顔赤い……可愛過ぎる。」

 

「綺麗系な人だったのに、今凄く可愛い。女なのにドキッと来ちゃってるよ。」

 

「今のシルヴィアさん、普段は見せない乙女って感じが凄く出てるよね〜。」

 

 

シルヴィア「うぅ〜/////」(ギュッ)

 

 

シルヴィが俺の腕に抱き着いてきた。恥ずかしいのは分かるが、今それやったら逆効果だって。

 

 

「「「「「きゃあああああああ!!!!」」」」」

 

 

………もうさっさと出よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく公開された2人のイチャイチャ。
最後の最後でキスシーンを見られてしまった2人。

どんな感じだったんでしょうね?

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