学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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拭えない恥ずかしさ

 

 

八幡side

 

 

はぁ……はぁ……な、何とかここまで来たな。しかし、こんなに思いっきり走ったのはいつぶりだ?我武者羅に走ったからめちゃくちゃ疲れた……

 

にしても、まさか監視カメラの設定だけがONになっていたとはな……俺の鍛錬も筒抜けだったってわけだ。まぁ知られたのがあれだけで良かった、他にもまだ見せてないのはあるからな。憑霊だけに絞っておいたのは不幸中の幸いだったな。

 

さて、走ってきたは良いが、今の場所は………商業エリアのちょうど入口くらいか……まぁ、クインヴェールからは少し離れられたからいいか。

 

 

八幡「はぁ…はぁ…ふぅ………んじゃシルヴィ、これからどうする?」

 

シルヴィア「………/////」

 

 

未だに顔を赤くしたままだった。いや、その気持ちは俺も分かる。だってあんな風に公開されたんだ、恥ずかしくならないわけが無いよなぁ。だって俺の憑霊どころか、俺達がくっついてるところとかキスしてるところとかを普通に見られてるって事だからな……穴があったら普通に入りたいレベルだ。

 

 

 

八幡「……今日はもう帰るか?今の状態で外はキツいだろう?」

 

シルヴィア「………/////」コクッ

 

八幡「分かった、じゃあ今日はもう帰るか。走って疲れたし、とりあえず歩きながら帰るか。」

 

 

確かにこの状態で出かけてもな……そう考えたら家で気楽な時間を過ごした方が楽だよな。実際俺も出かけるよりかは家に帰りたい気分だったし。それに出かけたら出かけたで、シルヴィのファンに会って囲まれそうだしな。今日はもう外出するのは止めた方が賢明だな。

 

 

ーーーシルヴィアの家ーーー

 

 

シルヴィの状態だが、家に着いたは良いのだが、中に入ってもさっきとあまり変わっていなかった。まだ恥ずかしさの方が勝っているのだろう。

 

………さっきのクインヴェールでの出来事が余程衝撃的だったんだろうな。まぁとりあえず今は元に戻るまでこのままだな。

 

 

八幡「気持ちは分かるが、もうそろそろ戻っても大丈夫だと思うぞ。この家には俺とお前しか居ないし、カメラも無いから。覗いてる奴は居ないから大丈夫だ。」

 

シルヴィア「うぅ~………八幡くぅ〜ん、凄く恥ずかしかったよ〜////」

 

八幡「おぉ……よしよし……」

 

 

シルヴィが俺の方に頭を寄せてきた。無理もない、殆どの生徒に見られたんだろうからな。シルヴィは一応、人前で手を繋ぐとか腕に抱き着くとか普通のカップルがやりそうな事は出来るようになったのだが、家でやってるようなキスとか肩に頭を乗せるとかはやらないから、そういうのを見られたら恥ずかしくなっちまうみたいだ。

 

 

シルヴィア「ごめんね八幡君。可能性はきっと無いと思うけど、もしさっきの動画がアップされてたら、その子の事はきちんと厳しく言っておくから。」

 

八幡「あぁ、分かった。もし今とか明日の試合が始まる前にアップしていたらな。まぁアップする奴は居ないとは思うけどな。だってクインヴェールに男が入り込んでるって教えるようなものだからな。きっと今頃ペトラさんが対処してくれてると思うぞ、その辺りの事はちゃんとしてくれそうな人だしな。」

 

シルヴィア「うん、そうしてくれると凄く助かる。」

 

 

シルヴィもようやく落ち着きを取り戻し、普段通りになって来た。この方が俺としては嬉しい。さっきみたいに羞恥心で頭がいっぱいだったら、シルヴィって言葉が出なくなって身振りでしか答えてくれなくなるからな。

 

 

八幡「にしても流石は女子校だな。俺達が模擬戦場に入ってから、あんなに集まるとは思ってもみなかった。」

 

シルヴィア「君はもう有名人なんだから、人が集まるのは当然だよ。八幡君はもう少し自分の事を評価した方がいいよ?」

 

八幡「……まだ足りないのか?」

 

シルヴィア「寧ろまだまだ足りないくらいだよ!もっと評価を上げてっ!」

 

 

これでもしてるつもりなんだが……まだ低いんだろうか?むぅ……俺としては普通の評価だと思ったんだが………っていうか世間の俺の評価ってどんな感じなんだ?

 

 

八幡「そういやキスの事なんだが、あれって写真とか撮られてるって可能性あるか?」

 

シルヴィア「……無いとは言えないかな。だって普通に考えたらすっごく美味しいネタだからね。まぁ私と八幡君が付き合ってるっていうのは世間では知られてるけど、どんな風に過ごしてるかは発表してないからね。取られてる可能性は高いとみた方が良いかも。あの子達も年頃の女の子だから、話題性があるのはきっと好きだと思うし。」

 

 

それもそうだな。それでキスの事を発表なんてしてみろ、一気に一面記事だな。そりゃ周知する事は出来るだろうが、俺はわざわざ自分達のプライベートを晒したいとは思わない。だって俺達に何のメリットも無いじゃん、やるだけ無駄だと思ってる。

 

 

シルヴィア「……ごめん八幡君。キスしてた時の事、思い出しちゃった/////」

 

八幡「そ、そうか……」

 

 

シルヴィ、もう少し耐性付けようぜ?それのせいでこれまで何度も凄い事になってるんだからよ。

 

 

 

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