学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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後者の方はちょっと違う内容かもですが、それでもよければどうぞ。


追われる少女と悲しき少女

 

 

八幡side

 

 

あの後、冬香さんと別れてスーパーの前までやって来た。前回の話を読んでくれれば分かるぜっ!………メタいな。

 

……おっ!今日は肉が安いな。なくならねぇ内に早く買わねぇとな。

 

 

ーーースーパー内・肉エリアーーー

 

 

八幡「えーと、野菜、調味料、魚、米、パン、最後に肉だな。」

 

 

ん……?おっ!あれって今日のお買い得商品じゃねぇか!俺ついてるな。うし、じゃあ早速………

 

 

「「あっ……」」

 

 

俺と同じくらいのタイミングで逆の方向から、手が伸びてきた。え?嘘?まさかここで、おばちゃんに取られちゃう?

 

 

「「………」」

 

 

隣を見ると、おばちゃんではなく俺と同い年くらいの女の子だった。茶色の瞳に明るい茶髪は腰まで伸ばして2つに分けて結んでいた。黒い服装だが一目で気付いた。

 

コイツはレヴォルフの学生だ。

 

面倒な事になる前に、こっからすぐに出るか。肉は惜しいが他のを買おう。

 

 

???「あの……貴方もこれを?」

 

八幡「ん?あぁ、だがそれはもういい。お前が持ってけ。じゃな。」

 

 

よし!カンペーーー

 

 

???「ま、待ってください!」

 

 

ーーーキじゃなかった。

 

 

???「あの、本当によろしいんですか?貴方もこれを目当てに此処へ来たんじゃないですか?」

 

八幡「いや、別に。店の前にあった看板のチラシを見てお買い得なのを思い出しただけだ。絶対欲しいわけではない。ソイツはお前がとっとけ。」

 

???「なら、お言葉に甘えさせて頂きます。私、レヴォルフ黒学院所属のプリシラ・ウルサイスと申します。貴方はどんなお名前何ですか?」

 

八幡「比企谷八幡、界龍第七学院だ。」

 

プリシラ「比企谷さんって界龍なんですね。凄く意外です。」

 

 

うん、よく言われる。後、君にそれだけは言われたくない。

 

 

八幡「まぁな。つっても1月前に転入したばかりだけどな。」

 

プリシラ「へぇ〜そうなんですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男1「おいっ!居たぞ!」

 

プリシラ「っ!」

 

男2「やっと見つけたぜ!」

 

男3「大人しく来てもらおうか。」

 

 

あん?何だコイツ等?

 

 

男4「あぁ?何だその男は?」

 

男5「いや、男に用は無い。あるのはそこに居る女だけだ。」

 

 

ウルサイスを狙ってるみたいだな。

 

 

八幡「おい。お前を狙ってるみたいだが、何やらかしたんだお前?」

 

プリシラ「……正確には、私ではなく姉だと思います。」

 

八幡「……姉?」

 

プリシラ「はい。姉はお金を稼ぐ為にいつもカジノに行ってるんです。」

 

八幡「要はそのみかじめか……」

 

男1「おいっ!何コソコソしてんだよ!さっさとその女を渡せ!」

 

 

だが、コイツ等もこの人数で追っかけてるってのは、少し気に入らんな。

 

 

八幡「悪いが、今コイツとショッピング中なんだ。他当たってくんねーか?」

 

男1「知るかんなもんっ!テメェは関係ねぇだろうが!」

 

男3「おい、あんまり騒ぐな。」

 

男2「へっ!構わねぇよ。もうとっくに騒ぎになってる。」

 

男2「おい兄ちゃん。悪い事は言わねぇ。大人しくそこの女渡してくれねぇか?俺達ソイツの姉から金を取り立てねぇといけなくてよ。そこを頼むわ。」

 

八幡「直接本人から取り立てりゃいいじゃねえか。何故コイツを狙う?」

 

男2「その女がメチャクチャ強くてな。俺達じゃ手に負えねぇから、こうしてその女を使うわけさ。」

 

男4「分かったらこっちに寄越せ。」

 

男5「そうしたら見逃してやる。」

 

 

男達がそう言うと、ウルサイスは俺の後ろに隠れた。俺を巻き込む気満々ってヤツですかね?いやもういいんだけどさ。それに一々上から目線だな。腹が立つ。

 

 

八幡「断る。さっきも言ったが、俺は今コイツと買い物してるんでな。狙うなら今日じゃなくて別の日にするんだな。」

 

男1「はっ!だったらオメェを此処でボコボコにしてやる!鬱憤晴らしだっ!!」

 

 

遅い。それに単調な動きだ。こんなのわざわざ星辰力を使うまでもないな。

 

はい、捌いてからの鳩尾に正拳突き。

 

 

男1「グフッ……」

 

 

男はそのまま倒れた。まぁ当然か、結構本気でやったから。

 

 

男3「っ!お前等一気にいくぞ!コイツかなり強いぞ!」

 

4人「うおおぉぉぉ!!」

 

 

一気に来るのかよ……メンドくせぇな。仕方ねぇ、チャッチャと終わらせるか。

 

 

八幡「囲い影。」

 

 

よし、動物園の完成だ。

 

 

男5「お、おい!なんだこりゃ!?」

 

男2「くそっ!出れねぇ!?」

 

 

八幡「お前等は一生そこで見世物にされてろ。おい、買いたい物はそれだけか?」

 

プリシラ「え、あ、はい!全部です!」

 

八幡「なら、会計済ませてさっさと出るぞ。うるさくてしょうがねぇ。」

 

男4「待てゴラッ!!」

 

男3「これ何とかしやがれっ!」

 

八幡「チッ、うるせぇな。騒ぐしか能がないのか?……迷牢(めいろう)。」

 

 

薄く黒い雲が現れ、男達の近くに行って止まったと思いきや、やがて雲は大きくなり、影ごと包み込むと影も男達も消えていた。

 

 

八幡「心配すんな。ただ迷路に連れてっただけだ。ゴールすれば此処に戻ってくる。()()()()()()()の話だがな。」

 

プリシラ「そ、そうですか……」

 

 

それから別に会計を済ませてスーパーの出口まで出た。

 

 

プリシラ「先程は本当にありがとうございました!譲って頂いただけでなく、助けてもらうなんて。」

 

八幡「気にすんな、ただのお節介だ。」

 

プリシラ「いえ!そう言いうわけにはいきません!よければお礼がしたいのですが、晩御飯食べていきませんか?」

 

八幡「いや、晩飯はもう食ったんだ。礼なら今度でいい。じゃな、気ぃつけろよ。」

 

プリシラ「え?あ、はい!」

 

 

はぁ……やっと帰れる。その前に少しくつろぐか。疲れたし。

 

ちょうどこの先の花畑にベンチがあった筈だ。そこまで行って一息だな。

 

 

八幡「ふぅ〜。」

 

 

にしても、夜でも良いもんだな、此処は。前までの俺なら、こんなリア充の来る場所には近寄らなかったが、休みの時にはよく来る場所になったな。

 

 

コツ…コツ…

 

 

誰か来る?そりゃそうか。別に俺だけの場所じゃねえしな………ん?左の花が少し枯れてる?さっきまで咲いていたと思ったが……当然かもな、もう冬も近いしな。

 

………いや、気のせいじゃない。広がってる。花がこっちまで枯れてる。

 

 

???「…………」

 

 

何だアイツ?髪白いな。しかもまたレヴォルフかよ……なんか今日は多いな。

 

……まさかコイツか?此処の花を枯らしているのは?

 

 

八幡「……おい、そこのお前。」

 

???「………っ!」

 

 

コイツ髪だけじゃなくて肌も白いじゃねぇか。ちゃんと食ってんのか?いや、そんな事よりもだ。

 

 

八幡「ここの花を枯らしているのはお前か?何故かは知らんが、どうしてこんな事をする?良い気分が台無しだ。」

 

???「………」

 

 

無視かよ。つか何でこっち見たまんまなんだ?俺の顔になんか付いてんのか?

 

 

八幡「おい?聞いてんのか?」

 

???「………何故?」

 

 

………は?

 

 

???「………何故平気なの?」

 

八幡「は?何が?」

 

???「………何故、私の近くに居て何ともないの?」

 

 

コイツ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新種の厨二病か?

 

 

八幡「言ってる意味が分からんが、とにかくやめてくれ。気分も悪くなるし花も泣いちまう。」

 

???「………無理よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………あ?今何つった?

 

 

???「………私の毒がある以上、周りに影響を及ぼすわ。だから貴方のお願いは聞けないわ。」

 

 

………コイツ。

 

 

バチンッ!

 

 

???「………え?」

 

 

俺は無意識に少女の頬を叩いていた。同時に俺は少女に掴みかかっていた。

 

 

八幡「ふざけるなよ?何だよその分かりきった顔と声は?毒?それがどうした?んなもん、出さねぇようにすりゃいいだろ?」

 

???「………それが出来たら苦労はしないわ。出来ないからしょうがないでしょ。」

 

八幡「それで辞めたってとこだろ?そんな目してるけどな、それはただの諦めから来ただけだ。下らねぇ。」

 

???「………好き勝手言わないで。貴方に私の何が分かるの?」

 

八幡「あぁ分からねぇよ!お前こそ俺の何が分かる?テメェの都合で枯らされたコイツ等はどうだ?」

 

 

すると八幡は、さっきの枯れてしまった花を指差した。

 

 

八幡「何もしてねぇコイツ等にとっちゃあ、エラい迷惑な話だ。」

 

???「………なら、貴方なら出来るって言うの?私のこの力を抑える事が出来るとでも言うの?この運命に逆らえるの?」

 

八幡「上等だやってやるよ。運命が何だ?俺がそんな幻想ぶち壊してやるよ。お前がなんて言おうと、俺は引き退がらねぇぞ。」

 

 

………ヤベ、家にあったラノベの台詞パクっちまった。

 

 

???「………やれるものならやってみなさい、けれど絶対に無駄だから。」

 

八幡「お前こそ、首洗って待ってろ。絶対鳴かせてやるからな。」

 

 

俺はそう言い残し花畑から立ち去った。

 

 

???「………出来る筈が無いのに。私の運命はもう決まってるのに………でも。」

 

 

少女はふと、叩かれた方の頬に触れる。やめたと思ったら、今度は掴まれた肩を抑えた。

 

 

???「………不思議な人、それに何故………でも、もう誰にもこの運命は覆せないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この【孤毒の魔女(エレンシュキーガル)】オーフェリア・ランドルーフェンの運命は。」

 

 

 




明日からは、また修行に入ります。
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