学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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前回の後書きに載せ忘れましたが、八幡と索冥の憑霊の姿ですが、簡単にいえばパズドラのオーディンの格好を白にしたようなものです。因みに裏地は黒です。

では、どうぞ。


雷の槍と過去暴露

 

 

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そこからの戦いも一言で表すのなら、圧倒的だった。葉山の動きも圧倒的だったが、八幡の動きはそれをも上回る程の力、速度、技術身のこなしの軽さが組み込まれていた。

 

八幡自身、槍は戦いでは使わない。だが詠春拳で棍術も教わっていた為、槍も難なく扱えていた。構えは流石に下段にするが、それでも充分過ぎる動きだった。

 

刃で攻撃もすれば、持ち手、柄など変幻自在な攻撃を葉山に当てていた。これには葉山も成す術が無かった。

 

 

葉山(くそっ!!どういう事だ!?俺が押されている!?さっきまで俺が有利だったっていうのに!!)

 

 

八幡「………その程度か?さっきの勢いはどうした?もっと本気で来い。」

 

葉山「っ!!!黙れぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

葉山は八幡に向かって攻めて行った。何度も何度も切り掛かったが、八幡はそれをいとも簡単に槍で受けていた。

 

 

葉山「うおぉぉぉぉ!!」

 

八幡「フッ!」

 

葉山「あがっ!!」

 

 

剣を振り上げた葉山だったが、八幡に槍の柄で葉山の脇を一直線に突いた。その後怯んだ葉山にすかさず槍で足払いをして転ばせた。

 

 

葉山「ぐっ……はぁ……はぁ……」

 

八幡「それで右腕は上手く触れないだろう。もっと細かったら、右腕を使えないように出来たんだが、まぁ仕方ねぇか。」

 

葉山「このぉ……!!」

 

八幡「まだやるのか?こんだけ見せつけてもまだやろうってのか?」

 

葉山「やってやるさ!!お前がそんなに強くなったのも、卑怯な手を使ったからに決まっている!!」

 

 

八幡(コイツどこまで認めたくないんだよ……そんなに俺を自分よりも下として見たいのかねぇ?)

 

 

葉山「行くぞ……比企谷ァァァ!!!」

 

八幡「急急如律令。」

 

 

八幡が陰陽中の札を取り出し呪文を唱えると、風の刃が葉山に襲い掛かった。だが葉山もこの程度の攻撃は見えるようで全て剣で防いだ。

 

 

葉山「ふざけるな!!こんな攻撃で俺を倒せると思うな~っ!!」

 

八幡「……東洋の創造・再生・破壊を司る神よ。我が槍に三叉の力を授け給え!!翔利修羅(トリシューラ)!!」

 

 

八幡が槍を横に持ち詠唱を唱えていると、槍の形が変わっていき、詠唱が終わると矛が3つに増えていて、色も黄金に変わっていた。

 

 

八幡「雷鳴と共に散れっ!!」

 

 

八幡は槍を葉山の方へと一直線に投げた。槍はスピードを落とす事無く真っ直ぐと葉山に向かって行った。

 

 

葉山「そんな槍、剣で軌道をズラせばなんて事は無い……っ!!?」

 

 

そう思っていた葉山だったが、槍は次第に風を纏い雷もほど走っていた。表すなら、横向きの小さな竜巻だった。

 

 

葉山「く、くそぉぉぉぉ!!!」

 

 

無謀にもその槍を受け止める選択をしてしまった。

 

 

葉山「ぐぅぅぅぅぅっ!!う、うわあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ステージの真ん中から半分の方は地面が無くなり、岩場と化していた。

 

肝心の葉山は煙も出ていた為か、場所も分からず出てくる気配も無い。その為、試合終了の合図も出来ないでいた。

 

 

梁瀬『な、なんて破壊力でしょう………私かれこれこの実況してきてますけど、こんなのは初めて見ましたね。』

 

柊『わ、私もであります。と、とんでもないですね〜。』

 

 

実況がこんな風に行っている間に、煙が晴れて槍も八幡の手元に戻ってきたところで、八幡は憑霊を解除した。姿は元に戻り、祢々切丸も腰に戻っていた。そして八幡は真っ直ぐ岩場の方へと歩いて行った。先に足場は無かったが、影を使って歩いていた。

 

そして壁に激突している葉山を見つけた。どうやら意識はあるようだが、朦朧としているようだった。

 

 

八幡は祢々切丸を取り出した。そのまま校章を切るのだろう。そして葉山に切りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、校章は切っていなかった。切ったのは制服だった。制服の裏からは首の後ろ、腕の前腕、脚のふくらはぎに紫色に光る機械を装着していた。そしてこの5つの機械は無数のコードで繋がっていた。

 

 

八幡「運営委員!今すぐコイツが装着している機械を調べろ!ノウハウが分からねぇのなら、アルルカントの奴でも構わん!早くしろっ!!」

 

 

観客から見ても明らかにおかしいものだった。それはガラードワースの生徒が1番よく分かっている事だった。あんなものは日常で装着していないからだ。

 

運営委員とアルルカントの煌式武装に詳しい教員が駆けつけ、葉山の装備している物を徹底的に調べていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーピー!

 

 

大会委員「っ!!検査結果出ました!この装置の能力は対人攻撃予測プログラム、万応素吸引による身体強化、そして対人星辰力の吸引です!!これは明らかなレギュレーション違反です!!」

 

 

葉山は3つもの違反を犯していた。

 

1つ目、人の攻撃を予測するプログラムが埋め込まれた機械。

 

2つ目、大気中の万応素を自身の身体に吸収する事によって自身の能力を向上・強化させる機械。

 

3つ目、相手が練り上げた星辰力を自身に吸収させ、己の力とする機械。

 

 

最初のものだけでも違反は明らかだった。

 

 

スパパパパッ!!

 

 

八幡は葉山に装着されていた装置のコードの部分を切り、使えないようにした。

 

 

梁瀬『な、なんという事でしょう!!様々な快進撃を続けていた葉山選手、まさかの違反行為っ!!これは前代未聞の事件が起きました!!』

 

柊『これは許せないでありますね。星武祭は全学園が優勝を競う催し、それをこんな形で優勝しようだなんて……自分は許せないであります。』

 

 

葉山「うぅ……んんぅ……何だこの騒ぎは?」

 

 

葉山も漸く意識を取り戻した。その光景の意味は分かっていなかったが、ブーイングだというのはすぐに理解していた。

 

 

葉山「な、何だこの状況は?」

 

八幡「ブーイングだよ。見て分かんねぇのか?」

 

葉山「っ!?比企谷!!」

 

八幡「それよりもお前、もうネタバレしてるからな。自分の格好と足元、よく見ろ。」

 

葉山「何を言って……っ!!!?」

 

 

葉山は自分の格好に気が付き、足元に散らばっている自身が付けた装備にも気付いた。

 

 

八幡「この3ヶ月の伸びはおかしいと思っていたが、まさかこういう絡繰りだったとはな……」

 

葉山「比企谷ァァァ……お前ぇぇ………」

 

八幡「俺は何もしてないぞ?やったのはお前だけだ。恨むんなら自分のした事を恨むんだな。」

 

 

葉山「このぉ!!」

 

八幡「うるせぇ。」

 

葉山「ぐわっ!」

 

 

いとも簡単に蹴られ、その場に蹲る葉山。誰から見てもその光景は無様なものだった。

 

 

陽乃「これで分かった?アンタがどれだけ愚かな事をしようとしてたのか。」

 

葉山「は、陽乃……さん。」

 

陽乃「いや〜ホントアンタって何も変わってないよねー。総武高での文化祭から修学旅行であれだけやったのに、今回もこんな事するなんてさー。」

 

 

陽乃はわざとらしく演説のように声を響かせていた。葉山は蹲りながらも顔を青くしていた。

 

 

葉山「や、やめろ……言わないでくれ!」

 

 

葉山に構わず、陽乃は文化祭、修学旅行でやった事を全て大公開した。生徒を推薦したにも関わらず、責任を取らなかった事。親友の告白の手伝いをしたにも関わらず、裏では全く逆の事をしていた事。そして極め付けは……六花で八幡、シルヴィアに言った事と、八幡を追放してシルヴィアを自分の恋人にしようとした事だった。

 

 

葉山「や、やめてくれ……」

 

 

これには会場も黙って聞く事なんて出来なかったのか、怒りの声を露わにしていた。

 

 

セシリー「ほんっとうに酷いよねー!!あんなにもラブラブイチャイチャな六花一の夫婦よりも夫婦しているバカップルの仲を引き裂こうとするんだよー!?」

 

セシリー「しかもだよー!毎日起きる時から寝る時までいっつも一緒にいる2人、おはようのキス行ってらっしゃいのキスただいまのキスお休みのキス!!夜は当然抱き合って寝る2人!!そんなラブラブな2人を引き裂こうとするなんてマジであり得ないよー!!」

 

 

セシリー(ヤバいー!!!あたし絶対後で八幡と【戦律の魔女】に殺されるー!!捏造して言ったの絶対に後でガミガミ言われるよー!!)

 

 

※セシリー、全部合ってるから大丈夫。

 

 

エンデル「俺達……そんな奴に協力してたのかよ……信じられねぇ。」

 

エレン「そんな人だとは思わなかった……葉山君、最低だね。」

 

ジョー「そんな事してたのかよ……葉山、無責任な上に他人任せかよ、最低だなお前。」

 

実夏「貴方の本性が知れて良かった。陽乃さんと話して正解だったわ。君は本当に……最低な人だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山「あ………あぁ………」

 

八幡「どうだ?自分のしてきた事がしっぺ返しされた気分は?だが勘違いするなよ?これは俺のやった事じゃない、お前がやってきた事が返ってきただけだ。忘れてるかもしれないが、このまま無事に学園生活送れるなんて思うなよ?星武祭終わった後、ガラードワースの上層部からお前に対しての命令がある筈だ。これだけの違反をしたんだ、生温い罰じゃ済まされないからな。」

 

葉山「ぐうぅぅぅ!比企谷ァァァァ!!!」

 

八幡「そうやって喚いてろ、この試合も終わりだ。後はお前の校章を切れば済む事だ。「その必要は無いよ、比企谷君。」……え?」

 

 

後ろからはガラードワースの生徒会長、アーネスト・フェアクロフとガラードワースの運営母体【EP(エリオット=パウンド)】の幹部であろう人間と、八幡の師である汪小苑、最後に………初代【万有天羅】の姿があった。

 

 

 




決着……なのかな?いや、また試合終了の合図がないからまだですね!

さて、最後どうなるやら……
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