学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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祝!400話達成であります!!

いや〜書いてきたって感じがしますね〜。100話、200話、300話もこんな感じだったんでしょうね。

これからもよろしくお願いします!!




試合後の時間潰し

 

 

八幡side

 

 

俺たちチーム・帝龍にとって一番長い戦いが終わった。一番長かったにしては、一番最悪な結末になったけどな。多分史上初じゃないか?ガラードワースの生徒が不正行為で失格になったのって。絶対いないだろ、ガラードワースにそんな事するバカ………今回居たけど。

 

けど、今回の星武祭でガラードワースはかなりの痛手を受けただろうな。葉山なんかのせいで学園のモットーが台無しになったんだから、暫くは名誉回復のために動くだろうな。

 

にしても許せない事だ。俺らは勝ったからいいが、チームジャスティスに負けた他のチームは優勝を目指して出場したわけだ。それを不正なんかで………もし、機会が設けられるのなら、負けたチームとも試合をしたい。

 

 

さて、俺の心情はさておきとして、いま俺たちは控室に向かっている。試合も終わって記者会見にと思っていたのだが、あの不正の事もあってか誰もいなかった。まぁ別にいないならいないで良いんだけどよ。

 

だから控室にはすんなりと行けそうだ。

 

 

虎峰「しかし、八幡と彼の間にそんな経緯があったなんて初めて知りました。どうして教えてくれなかったんですか?」

 

八幡「あのよぉ、そんな嫌な思い出を好き好んで話そうって普通思わねぇだろ。シルヴィには教えちまったけどよ。」

 

暁彗「………………私もこの星武祭で始めて聞いた。比企谷八幡よ、中々凄絶な過去を持っているのだな。」

 

八幡「もうどうでもいいけどな。」

 

 

過去をいまだに引き摺ってる奴っているんだろうか?いや、星導館にいるけどさ。それ以外でいるんだろうか?いたらヤバくね?

 

 

セシリー「でもさー、なんか残念だったなー。あの金髪の顔面蹴れなくてさー。」

 

陽乃「ホントだよねー!私もあのムカつく顔に一発蹴り入れたかったよ!」

 

八幡「……俺も奴の髪を刈れなくて残念だ。」

 

虎峰「変な所で残念がらないでくださいよ。みっともないではありませんか。」

 

八幡「はぁ?お前よくそんなこと言えるな?じゃあお前はシルヴィが葉山のものになっても良かったって言いたいのか?」

 

虎峰「前言撤回します。葉山隼人はやはりあれだけでは生温いですね。髪を引き千切ってから、顔面を感覚がなくなるまで殴って蹴りまくりましょう。必要ならば、手足の爪も割っちゃいましょう。もし、許可が下りるのなら、去勢するのも手ですね。」(ハイライトオフ)

 

 

 

 

 

怖っ!!?何こいつ!?何平然とヤバいこと言ってんの!?前半部分は出来るから良いとしても、爪割るのは結構アレだぞ?けど最後に至ってはニューワールドの扉に手掛けてんじゃん!!やったら最後、これまでの自分否定しなくちゃいけなくなるじゃん!絶対嫌だわそんなの!!

 

 

虎峰「八幡はどう思いますか?葉山隼人に去勢という処罰は?これなら問題ないと思いますよ?」(ハイライトオフ)

 

八幡「え?あ、あぁ……そうだな。」

 

 

ヤベェ……今の虎峰とは喋りたくねぇ。

 

 

セシリー「虎峰……流石に怖すぎるってー。」

 

陽乃「壊れるとあぁなるんだね、虎峰くんって。」

 

暁彗「………………」

 

 

なんか話題変えね?俺このままこの空気で控室行くのやなんだけど?

 

 

セシリー「あー八幡?」

 

八幡「ん?なんだ?」

 

セシリー「えーっとさー、葉山の不正が分かった時に八幡と【戦律の魔女】のイチャイチャの事なんだけどさー……ホントごめん!陽姐がやれって言うからー!!」

 

陽乃「まぁ、言い出しっぺは私だしね。あんまりセシリーを怒らないであげて。」

 

八幡「ん?あぁ……アレのことか。別に良いぞ、だって全部あってるし。」

 

セシリー「そ、そうだよね〜……やっぱりご飯抜き……って、許してくれるの!?」

 

八幡「あぁ。付き合ってんなら、他の人でもそれくらいの想像出来んだろ。今ご飯抜きって聞こえたんだが……そのほうが良かったか?」

 

セシリー「いえ、滅相もございません!!」

 

陽乃「出来るならそれは勘弁してほしいな〜。」

 

 

まぁ、そう答えると思ってたわ。

 

 

ーーー控室ーーー

 

 

さて、着いたな。中にいるのはシルヴィとめぐりだけだから心配はないな。んじゃ、開けてもらうか。

 

 

♪〜♪〜っ!

 

 

シルヴィア『……八幡くん。』

 

八幡「よぉ、勝ってきた……って言っていいもんかは分からんが、取り敢えず勝ち取ったぞ。」

 

シルヴィア『……うん、今開けるね。』

 

 

通信を閉じると、すぐに扉が開いた。それと同時にシルヴィが俺に飛び込んで来た。

 

 

シルヴィア「………良かった、無事で。」

 

八幡「………あぁ。」(ギュッ)

 

 

また心配かけさせちまったな………けど、これで夢に一歩前進だな。

 

 

陽乃「あ〜あ〜……私たちの前でラブラブしちゃってさ。」

 

セシリー「だよねー、ホント見せつけてくれるよねー。流石は六花一のバカップルだよねー。」

 

虎峰「……………」(ダァーーー)

 

暁彗「………………ちり紙はいるか?」

 

虎峰「グズッ……いただきます!!」

 

 

虎峰……頼むからその鼻と目と口から出てる赤い液体をこっちに撒き散らすなよ?

 

 

めぐり「皆さん、優勝おめでとうございます〜!!殆ど比企谷くんだったけど、凄かったよ〜!!」

 

 

………この場に癒しをありがとう。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

シルヴィも落ち着いて俺から離れたのだが、次は俺の腕に抱き着いてきた。虎峰も赤い液体は止まったが、今にも呪い殺しそうな目で俺を見ていた。何?絶対シルヴィはやらないからね?

 

 

セシリー「そういえばさー、2位はどうなるんだろうねー?3位すら決まってないんでしょー?チーム・ランスロットかチーム・ルサールカのどっちかだけどさー、実際どっちなんだろうねー?」

 

陽乃「それならもう報告済み見たい。さっきガラードワースのニュース見たけど、責任持って今回の星武祭出場した全ガラードワースチームは失格扱いにするんだって。」

 

めぐり「それって、成績を残したとしても、無効になるってことですか?」

 

陽乃「そうみたい。チーム・ランスロットもベスト4に入ってはいるけど、無しになるみたいだね。だからルサールカが2位になるみたいだね。」

 

八幡「出場回数はどうなるんですか?それだとあまりにも他の選手にとっては酷な話ですよ。」

 

陽乃「ここには書かれてないな〜。というよりも、それは個人情報でもあるから隠しておきたいんじゃないかな?」

 

虎峰「でも、チーム・ランスロットにとっては残酷な話ですね。3連覇どころか、試合が無かったことにされるんですから。」

 

八幡「………そうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

ん?誰だ?

 

 

 

 

 

 

オーフェリア『………八幡、私よ。開けてもらってもいいかしら?』

 

八幡「オーフェリア?あぁ、別にいいぞ。」

 

 

なんでここにオーフェリアが来るんだ?表彰式はまだ先だぞ?

 

 

オーフェリア「………八幡、優勝おめでとう。」

 

八幡「おう、サンキューな。けどよオーフェリア、まだ表彰式の時間じゃねぇのに何でここにいるんだ?」

 

オーフェリア「………貴方の試合は生で見たいから。あなたの試合がある日だけは会場に来るようにしていたの。」

 

八幡「そ、そうか……で?何でここに?」

 

 

ある意味一番の疑問だ。試合が終わったからここに居る意味は表彰くらいだが、それは18時からだ。今は13時だからまだ5時間はある。正直、ここで待つのは無理だ。

 

 

オーフェリア「………貴方と一緒に居たいから。私は別にあなたと一緒なら5時間ここにいても平気よ。一緒にいてはダメかしら?」

 

八幡「……いや、構わない。けど、5時間もここにいるのはやめてくれ。お前は良くても俺が耐えられん。流石に飽きる。」

 

オーフェリア「………何処かへ出かけるの?」

 

八幡「少し腹減ったから何か食いに行こうとは思ってた。だから………」

 

シルヴィア「八幡くん、私も一緒に行く♪」

 

セシリー「勿論私も〜!」

 

陽乃「私も行くからね、八幡くん!」

 

虎峰「シ、シルヴィアさんが行くのなら、僕も行きます!!」

 

めぐり「皆息ピッタリだねー。じゃあ私も便乗しちゃおっかな〜。」

 

暁彗「………………同行しよう。」

 

八幡「………っていうわけで、全員で食べることになっている。」

 

 

皆、行動力凄過ぎない?

 

 

オーフェリア「………分かったわ。じゃあ私も一緒に行くわ。」

 

 

うん、そう言うと思ってたよ。

 

それにこの面子なら、オーフェリアの事を警戒しないだろうしな。

 

 

その後、飯を食いに行ったり、ショッピングをしたりしたのだが、事ある毎にオーフェリアが俺に抱き着いてくるため、シルヴィアも抱き着いてくるという、永遠ループが発生したのは、またべつのはなしである。

 

 

 

 

 


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