学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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※エルナトのディナー

 

八幡side

 

 

……前回のあらすじを少しだけするとだな、俺とシルヴィで街を探索してこの1週間で楽しめそうな所を探してきた。オーフェリアは空中庭園の植物を見に行ってたってところだ。

 

そして帰ってきた頃、俺とシルヴィは既に部屋でゆっくりしていたオーフェリアに行こうと思ってる場所の候補を伝えると………

 

 

オーフェリア『行くわ、絶対に。』

 

 

っと、即答でした。

 

なんかに対して必死みたいな感じが取れたが、その何かが分からない。フラワーハウスなら分かるが、アクアランドに関してはオーフェリアが進んで行こうとはあまり思えないんだが……

 

 

まぁ、こんな事もさっきあったって事だ。

 

 

んで、俺たちが今何をしているかっていうとだ。エルナトの75階にあるレストランへと来ていた。因みにレストランは15、30、45、60、75の5つに統制されていて、ランク別に分かれている。俺たちがいる75階は5つ星のレストランだ。まぁ1番上の階だから当然か。

 

因みにだ、この5つ星レストランは75階以上の階に宿泊している人でないと食事ができないことになっている。それだけに人がそんなにいない状態だった。

 

 

シルヴィア「静かな雰囲気に今流れてるクラシックがよく似合ってるね。流石はエルナトの最高級レストランだけはあるね。」

 

八幡「あぁ。こういうのは初めてだが、あまり悪い気はしないな。落ち着く。」

 

オーフェリア「………そうね、気に入ったわ。」

 

 

いや、気に入ったとしても、今後入れるかどうかも分からない所だからな?

 

 

ボーイ「お待たせ致しました。こちら前菜の『ブルスケッタ』で御座います。焼いたフランスパンの上にをトマトとモッツァレラチーズを乗せて最後にバジルを添えた一品となっております。」

 

 

おっ、この料理……思い出すなぁ。俺がトマトを克服した思い出の品でもある。まぁチーズは載ってなかったけどよ。

 

 

※案内? 後編を参照

 

 

シルヴィア「前菜にしては中々ボリューミーな感じなのが出てきたね。」

 

オーフェリア「………でも美味しそうだわ。私の生まれ故郷にはない料理だけど、見た事はあるわ。」

 

八幡「この料理はイタリアンだからな。リーゼルタニアには無いだろうが国が近い分、見た事はあるのは不思議じゃないと思うぞ。」

 

シルヴィア「確かにリーゼルタニアとイタリアでは作られている料理とか文化とかも全く違うからね。そんなに詳しいわけじゃないけど、食の名物も全く違うしね。」

 

 

確かにな。イタリアはよく分かるが、リーゼルタニアの名物ってなんなのか分からん。まぁ名物ってよりかは、有名人ならいるけどな。

 

 

八幡「まぁ色々あるんだろ。それよりも、早く食べようぜ。」

 

2人「うんっ♪(………えぇ。)」

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

ボーイ「失礼致します。こちら『サルティン・ボッカ』で御座います。牛肉の中でも最高品質・最高級のものを選んでおります。こちら味付け用に塩胡椒、レモンです。次に付け合わせとしてエビとイカのカルパッチョで御座います。海鮮系によく合うトレッシングを使い、様々な具材を楽しめる味となっております。失礼致します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「八幡くんの読み通り、イタリアンみたいだね!」

 

オーフェリア「………そうね。サルティン・ボッカは私でも知ってるわ。イタリアを代表するお肉料理だもの。」

 

八幡「しっかし凄い凝った料理だな。俺こんなに細かく出来ねぇぞ。目を片方瞑って近づけながら、バジルとか置いてそう。」

 

シルヴィア「もしそれが本当なら、面白い光景だよね。1つの葉っぱにすごい集中してるってことになるんだから。」

 

 

それだけに集中してるシェフってどんだけだよ……

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

ボーイ「失礼致します。お食事の方は如何でしたか?」

 

シルヴィア「とても美味しかったです。」

 

オーフェリア「………同じくよ。」

 

八幡「流石、5つ星を名乗る程だけはあるって思いました。」

 

ボーイ「ありがとうございます。では最後にこちら、デザートの『トルタサケー』で御座います。チョコレートをふんだんに使った一品となっております。以上、本日のイタリアンコースでした。失礼致します。」

 

 

シルヴィア「おぉ〜美味しそう♪」

 

オーフェリア「………食べるのがもったいなく感じるわね。」

 

八幡「それ、分かる気がする。なんとなくそういう時ってあるよな。」

 

 

そして俺たちはデザートも食べ終わり、満足してからレストランを出て部屋の方へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もしもこんなやり方だったら?番外編

『私の在り方』







シルヴィア「えっと、前にも言ったと思うんだけどね……」

八幡「……学園に残るって話か?」

シルヴィア「そうそれ。私ね、此処にいようと思うんだ。八幡くんが居るから、私も居たいって思えるんだよ?」

八幡「っ!そ、そうか……」

シルヴィア「それにね、もう1つ決めたんだ。私の在り方を。」


すると、シルヴィアは急に抱き着いてきた。


八幡「………在り方って何だ?シルフィー?」

シルヴィア「私の事はこれから、シルヴィアって呼んで。二人きりの時だけでいいから。」

八幡「………それが本当の?」

シルヴィア「そう、私の名前。お母さんがくれた、本当の名前……この名前は、八幡くんだけにしか教えてないからね?」

八幡「………分かったよ、シルヴィア。」

シルヴィア「………うん。」


番外編という事で付き合ったりはしませんが、どのアニメか分かりましたか?


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