八幡side
水着も買って目的地であるアクアランドに着くと、そこには学生や一般の人が少し並んでいた。恐らくだが、今回のイベント目的だろう。昨日この話を聞いて俺とシルヴィも参加する予定だが、一番の目的は楽しむ事だ。イベントを盛り上げるためではない。
しかし、結構来てるのか?今の列はそんなにないが、これが減ったものだと考えるとかなりの人数になってるんじゃないか?別に混んでるからといって目的地変えるわけじゃねぇけどよ。
シルヴィア「混んでるねぇ〜。やっぱりイベント目的だよね。こういうのはあんまり女性の人やらなさそうな感じだったけど、結構いるんだね。」
オーフェリア「………普通に楽しんできている人もいるかもしれないけど、もしかしたらカップルコースじゃないかしら?隣に男の人もちらほらと見えたから。」
八幡「成る程な、要するにもっとラブラブになりたいってわけか……」
シルヴィア「私たちもそうでしょ?」
八幡「まぁ、彼女の頼みだからな。他のチームが潰させてもらうさ。」
シルヴィア「頼もしいね〜。」
八幡「ただ、体は鍛えていても肺活量を鍛えてはいないからそこだけは心配だ。」
シルヴィア「………ここでそんなこと言わないでよ。せっかくカッコ良かったのに〜。」
だってしょうがねぇだろ。普段は鍛錬とかやってるけど、内部分はあまり鍛えないんだよ!特に俺の使ってる詠春拳は内功とか一切取り除いてるから呼吸法とかは自由なの!ごめんなさいね!
オーフェリア「………でもいいじゃない。目的は楽しむことなのだから。」
シルヴィア「ふふっ、そうだね。」
八幡「プールなんていつ振りだろうな。2人はどうなんだ?」
オーフェリア「………私は初めてよ。リーゼルタニアにはそんな施設なかったから。」
シルヴィア「私もプールには行ったことないかなぁ。基本私は歌のアイドルだから。プールに入るのは今回が初めてかも。」
八幡「そうなのか……ないとは思うが、泳げないなんてないよな?」
オーフェリア「………その辺は大丈夫よ。」
シルヴィア「私もだよ。」
まぁ当然だよな。星脈世代でありながらカナヅチの奴っているのか?あんまり考えられないな。
受付「次の方どうぞ〜!」
八幡「おっ、行くか。」
2人「うん。(………えぇ。)」
受付「……………………」
あぁ、このパターンか。まぁ後ろにいた客も固まってた奴ら多かったからな。けど、もう世間には公開したんだから慣れて欲しいもんだ。
八幡「………すいません、再起動して下さい。」
受付「はっ!!す、すみません!!3人の学生ですね!チケットの確認を致します!」
オーフェリアはさっき券売機で買ったチケットを受付に見せると、すぐに返してもらった。え?俺とシルヴィ?イベントに参加するのにチケットとイベント代払ったら無駄だろうに。
受付「はい、大丈夫ですね。お2人は今回のイベントには参加されるご予定ですか?」
八幡「はい。俺とシルヴィがカップルコースに参加する予定です。」
受付「カップルコースですね。ではこちらの欄に必要事項等を記入した後に代金としてお一人様500円頂きます。」
俺とシルヴィは必要事項に記入して、それぞれ500円ずつ出した。
受付「ありがとうございます。ではこちらカップルコース用のバンドとなっております。時間になりましたら光りますので、光るまでは自由時間となります。それまではごゆっくりお過ごしください。」
八幡「じゃあまた後でな。」
シルヴィア「はーい。また後でね!」
オーフェリア「………」
ーーー男子更衣室ーーー
八幡「さて、さっさと着替えて2人を待つか。女性は準備に手を入れるからな。気長に待つのが一番だ。」
男性客「「「おぉ〜………」」」
八幡「ん?」
なんかいつのまにか注目されてる……俺なんもやってないよな?上を脱いだだけなんだが………
男性客「し、失礼ですが、その身体はどうやって鍛えたんですか?」
八幡「いや、普通に鍛錬ですけど……」
男性客「鍛錬……どんな鍛錬ですか?僕も一応星脈世代なんですけど、貴方のような綺麗な肉体初めて見ました!」
八幡「は、はぁ……」
男性客「是非教えてください!」
八幡「まぁ別に秘密というわけではないので。俺がやっている鍛錬は……」
その後も俺が普段多めにやっている鍛錬法を男性の方に教えた。男性は熱心に聞いていた。ていうか、ボイスレコーダーに記録していた。
男性客「勉強になりました!ありがとうございます!」
八幡「い、いえ……」
予想外な事が起きたが、まぁ別に悪い気分になったわけではない。早く着替えてプールサイドで待つか。
八幡sideout
シルヴィア&オーフェリアside
シルヴィア「やっぱりオーフェリアさんの肌って白いよね〜。雪みたい。」
オーフェリア「………私自身は白過ぎると思うのだけど。」
シルヴィア「ううん、そのくらいの方が羨ましいと思うよ。」
オーフェリア「………でも私はシルヴィアのスタイルの方が羨ましく思うわ。」
シルヴィア「私の?」
オーフェリア「………だって余分なものもついてないし、くびれがあって胸も大きいもの。」
シルヴィア「や、やめてよ///そんな事此処で言わないで!」
オーフェリア「………やっぱり羨ましいわ。触ってわかったのだけど、肌もスベスベ………流石アイドルね。」
シルヴィア「あんまり関係ないと思うけどなぁ。」
この2人のやりとりを周りの女性客も見ていたのだが、シルヴィアとオーフェリアのスタイルを見て軽く自信を失っていたのは気のせいだろう。
シルヴィア「うん!やっぱり似合ってるよその水着!八幡くんも固まるんじゃない?」
オーフェリア「………そういう貴女もよく似合っているわ。やっぱり映える人が着ると違うのね。」
シルヴィア「そんな事ないよ。オーフェリアさんだって綺麗に見えるよ。」
オーフェリア「………ありがとう。」
シルヴィア「どういたしまして!じゃあ行こっ!」
ーーープールサイドーーー
シルヴィア「………」
オーフェリア「………」
2人がプールサイドに着くと、ある場所には多くの人だかりが出来ていた。しかも女性ばかりの。
シルヴィア「………ねぇオーフェリアさん。あの人だかりってもしかしなくても……」
オーフェリア「………えぇ、八幡だと思うわ。」
シルヴィア「もうちょっと近くに行ってみる?」
オーフェリア「………そうね。」
近くに行くと自然と会話も聞こえてくる。
「比企谷さん!!握手してください!!」
「私にもお願いします!!」
「この前の講習会、凄く有意義でした!」
「今日はお一人なんですか?よければ私と……」
「あぁずるい!私も一緒に過ごしたいです!!」
「因みにお身体に触っても?」
聞き捨てならないねぇ……前の方はまだ納得出来るけど、一緒に?身体に触る?そんな事を私が許すとでも?
八幡「すみません、今日は2人程連れがいるんです。迎えに行かなきゃならないので、失礼。」
八幡くんはそう言った途端に私たちの方へと向かって来た。八幡くんの姿は紺色のトランクスタイプ水着にグレーのフード付きパーカーを着ていた。
八幡「……少し気分を悪くしちまったか?」
シルヴィア「………別に。八幡くんが有名人なのはもう知ってる事だから。」
オーフェリア「………そうね。貴方の性格上、人を突っぱねるようなことはしないとは分かっているから。」
八幡「………拗ねてるのか?」
シルヴィア「なっ!?べ、別に拗ねてなんかないよ!」
オーフェリア「………私はちょっとだけ。」
八幡「そっか、それは悪かったな。」
そう言うと八幡くんは、オーフェリアさんの頭を軽く撫でた。
オーフェリア「………ありがとう///」
八幡「おう。それで、シルヴィは?」
シルヴィア「………拗ねてました。だって私の彼氏なのにあんな風にベッタリしてさ……」
八幡「……そうか、まぁそれは俺のミスでもあるな。そんなつもりじゃなかったんだが、人を集め過ぎた。悪かったな。」
シルヴィア「………うん。」
八幡「それと2人の水着、よく似合ってる。なんていうか……綺麗だ。」
オーフェリアの着ている水着はフリル付きの青い水着だった。普段黒の制服を着ているオーフェリアだが、白い肌に青の水着がマッチしていた。
シルヴィアの水着が紫色のパレオだった。シルヴィアのイメージカラーだけあってか、髪の色と同じ事もあり、可愛いというよりも綺麗、美しいという表現が合っている。
シルヴィア「……あ、ありがとう/////」
オーフェリア「………嬉しいわ///」
八幡「……さ、さて、オーフェリアはイベントに参加してないから自由だが、俺とシルヴィは何してようか?プールでゆっくり歩くか?」
シルヴィア「そうだね。ゆっくり歩こっか。オーフェリアさんも歩く?」
オーフェリア「……そうね、私も歩きたいわ。」
イベントの時間が来るまではゆっくりと歩くか泳ぐ事にしたようだ。因みに、周りの人たちは3人の方に釘付けだった。
主な理由はというと………
八幡……鍛え上げられた肉体と背中の雷紋。
シルヴィアとオーフェリア……圧倒的に抜群なスタイル。
という理由だった。
シルヴィアとオーフェリアの水着ですが、
シルヴィアはIS (インフィニット・ストラトス)のセシリア・オルコットが1期で着ていた青い水着を紫に変えただけです。
オーフェリアは最弱無敗の神装機竜のアイリ・アーカディアの白い水着を青に変えたのと、パンツの方をスカート風にした感じです。