学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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偶然の出会い

 

 

八幡side

 

 

シルヴィア「はぁ〜……気持ちいいね〜♪」

 

オーフェリア「………お風呂とはこんなに違うのね。不思議な感じだわ。」

 

八幡「お風呂とプールを比べる奴を俺は初めて見た気がする。」

 

 

プールに来て騒ぎも少しだけあったがそれも収まり、早速プールに入ってみた。うん、やっぱあったけぇな。小学の頃のプールはただの水と言って良いほどの冷たさだったからな。まぁ、学校の設備にあっためる機械とかつけるわけにもいかねぇからな。年中プール入るわけじゃねぇし。

 

 

八幡「プールサイドに入って思った事だが、かなり広いんだな。正直迷わないか心配になる。」

 

シルヴィア「そうだね。迷ったときのために集合場所とか決めておく?私と八幡くんは途中でイベントに参加するし。」

 

八幡「そうだな。んじゃあ何処にすっかな……」

 

オーフェリア「………手軽にショップ前はどうかしら?彼処ならイベント場所からも近いし、合流しやすいと思うわ。」

 

シルヴィア「いいね!じゃあそこにしよっか!」

 

オーフェリア「………席の方はとっておくわ。混み合うのは予想出来るから。」

 

八幡「あぁ、頼む。オーフェリアならすぐに分かるしな。心配いらないな。」

 

 

これで迷う心配もなくなったな………多分。

 

 

「………のぉ〜………けて……いぃぃ……」

 

 

オーフェリア「………誰か叫ばなかったかしら?」

 

シルヴィア「え?何も聞こえなかったよ?」

 

八幡「………客多いし、気のせいじゃないか?」

 

 

「……す、す…ませ……」

 

 

八幡「いや、確かに今聞こえたな。」

 

シルヴィア「私も!でもこの声って後ろから?」

 

 

俺たちは一斉に後ろへ振り返ると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺凛「すすす、すみません〜!!避けてくださぁぁい!!」

 

 

………ビート板を持ちながら泳いでいる星導館の刀藤綺凛がいた。ていうか、なんで俺たちの方に来てるんだ?足止めろよ。

 

 

綺凛「よ、避けてくださぁぁぁい!!」

 

 

避けてって……まさか止まり方知らないとかか?はぁ、仕方ねえか。

 

 

八幡「そのままビード板持ってろよ〜。少し離れててくれ。」

 

シルヴィア「うん、分かった。」

 

オーフェリア「………分かったわ。」

 

 

止まり方なんてただ足を止めりゃいい話だろうに。なんだって動かしたままなんだ?

 

 

そして八幡は綺凛の持っているビート板を掴み、その場で1回転して停止させた。

 

 

綺凛「あ、ありがとうございます……」

 

八幡「気にするな。まさか【疾風迅雷】が泳げないなんて思わなかった。」

 

綺凛「ふぇ……ひ、比企谷さん!?」

 

八幡「よう、奇遇だな。お前1人か?」

 

綺凛「い、いえ、その今回は皆さんと一緒に来ました……です。」

 

 

………皆さん?

 

 

紗夜「綺凛、大丈夫か?」

 

綾斗「止まらずに行くからビックリしちゃったよ……あれ、比企谷さん!?それにリューネハイムさんも!それに……もしかして……」

 

ユリス「オ、オーフェリア!!どうして此処に!?」

 

クローディア「あらあら、どうやらお邪魔だったみたいですね。」

 

 

………成る程。刀藤の言う皆さんっていうのは、チーム・エンフィールドの事か。

 

 

シルヴィア「おぉ〜今噂のチーム・エンフィールドが勢揃いしてるねぇ〜!もしかして親睦を深めるためにかな?」

 

クローディア「えぇ、それで合っていますよ。今年の《獅鷲星武祭》に向けてチームの関係を深めておこうと思いましたので。」

 

八幡「それでコレかよ……刀藤から目を離すなよ。」

 

紗夜「すまない。まさか止まり方も知らないとは思わなかった。」

 

綺凛「あ、あうぅ……」

 

 

それ以上言ってやるな。涙目だぞ。

 

 

クローディア「それにしても、そちらも随分と変わった組み合わせですね。」

 

シルヴィア「そうでしょう?今3人でエルナトに宿泊中でね、ホテルにばっかりいてもつまらないから、こうして遊びにきたんだ。」

 

ユリス「エルナトに宿泊とはどういう事だ?泊まる意味が分からんのだが……」

 

八幡「あぁ、それはな………」

 

 

俺とシルヴィで学園祭での事を話した。まさか自分たちの学園が一枚噛んでいるとは思わないだろうな。まぁエンフィールドは知ってるだろうが。

 

 

ユリス「ま、まさかそれ程の射撃能力と強運の持ち主だったとは……」

 

クローディア「当てる人なんてまずいないと思っていたのですが、愛の力で当てたという奴でしょうか?」

 

シルヴィア「そうだよ♪私と八幡くんの想いが繋がったって事だよ♪」

 

ユリス「まぁそこまでは理解できる。問題はオーフェリアだ。」

 

 

………まぁ、ですよね。

 

 

オーフェリア「………私が頼んだのよ。一緒に連れて行って欲しいって。」

 

綾斗「あの……それで2人が了承してくれるとは思えないんですけど……」

 

シルヴィア「オーフェリアさんってば、子犬みたいな目で見てくるからさ、断るに断れなくなっちゃって……」

 

八幡「まぁそういうわけだ。【華焔の魔女】安心しろ、俺はオーフェリアに一切手は出してないから。」

 

ユリス「何故私にそれを言うのだ。」

 

八幡「なんとなくだ。」

 

 

まぁ、これくらい説明すれば納得するだろう。

 

 

紗夜「………1つ聞いても良いだろうか?比企谷八幡。」

 

八幡「ん?何だ?」

 

綾斗「ちょっと紗夜、相手は一応1つ上だから敬語を使わないと……」

 

八幡「いや、別にいいぞ。そういうのは自分の学園だけに縛っておけ。俺は他学園の年下からタメで呼ばれても別に気にしない。礼儀知らずはブチのめすが。で、何だ?」

 

 

最初から上から目線で話す奴には、質問されても返す義理なんてないからな。

 

 

紗夜「比企谷八幡は3人で宿泊していると聞いた。では、2人はいつイチャイチャする?」

 

 

………は?

 

 

ユリス「ななな、なんだその質問は!?」

 

紗夜「気になったから聞いてみた。」

 

綺凛「気になったから聞いていい事ではないですよ!」

 

綾斗「そうだよ紗夜!」

 

紗夜「そうか、それはすまなかった………それで、いつイチャイチャするのか聞いてもいいか?」

 

 

「「「聞かなくていい!!」」」

 

 

こいつら仲良いな……まるでコントじゃねぇか。エンフィールドはニコニコしながら静視しているだけだが。

 

 

シルヴィア「う〜んイチャイチャと言われてもなぁ……どう思う?」

 

八幡「俺たちの中でどれがイチャイチャなのか分からんから、どう答えて良いか分からないな。すまないが、ノーコメントで頼む。」

 

綾斗「比企谷さんも答えちゃうんですね。答えではありませんけど。」

 

オーフェリア「………っ!八幡、バンドが光ってるわ。始まるみたいよ。」

 

八幡「ん?おっ、本当だ。じゃあオーフェリア、席の確保頼むな。」

 

シルヴィア「1人にしちゃうけど、ゴメンね。」

 

オーフェリア「………えぇ、行ってらっしゃい。」

 

 

さて、早く会場に行くか!

 

 

八幡sideout

 

オーフェリアside

 

 

………2人共行ったわね。私もショップ前の席を取っておかないと。

 

 

ユリス「オーフェリア、あの2人は今回のイベントに参加しているのか?」

 

オーフェリア「………えぇ。カップルコースに出ているわ。それがどうかしたの?」

 

ユリス「いや、どうというわけではないが……一緒にいてもいいだろうか?お前と過ごす時間はやはり楽しくてな。」

 

オーフェリア「………私は構わないけど、他の皆の意見を聞いたらどうかしら?」

 

綾斗「俺は大丈夫だよ。」

 

綺凛「わ、私もです!」

 

紗夜「問題ない。」

 

クローディア「私も問題ありませんよ。」

 

 

………大丈夫みたいね。

 

 

オーフェリア「………分かったわ。じゃあ席を取りに行きましょう。混むからなるべく早く行きましょう。」

 

ユリス「あぁ、分かっている!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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