オーフェリアside
………朝食を食べ終えて部屋に戻ってきた私たちは、特に何をするというわけでもなかったから、身体を横にしていた。八幡は1人用のソファで腰掛けているだけだけど。私とシルヴィアは、ソファで寝転がっているわ。やっぱりこのソファは八幡の次に至高ね。
………でも、今日は何をするのかしら?
オーフェリア「………八幡、シルヴィア、今日は何をするのか決めているの?」
八幡「今日はフラワーハウスにでも行こうと思っている。よくよく考えてみれば、シルヴィをそこに連れて行った事が無かったからな。」
シルヴィア「お花を見るのもそうだけど、私も八幡君とオーフェリアさんがやった手作り教室だったかな?それをやってみたいんだ。」
………私も久しぶりに何か作ろうかしら?半年くらいはあのお店に行ってないのよね。
近頃は行こうと思っても、生徒会の仕事が思っていた以上に忙しかったからそんな暇が無かったから。
八幡「どうだオーフェリア?もしオーフェリアが別の場所に行きたいっていうのなら、もう少し考えるが……」
オーフェリア「………いえ、大丈夫よ。その予定で行きましょう。私はあまり街を知らないから2人に任せるわ。」
シルヴィア「そう?もし気になるお店とかあったら、遠慮なく言っていいんだからね?お花屋さん以外にも、洋服屋さんとか、食べ物屋さんとかたくさんあるから。」
………この2人はやっぱり優しいわね。親子は似るっていうけれど、カップルもそうなのかしら?
八幡「まぁ今はまだ早い。どの店もやってないからのんびりしようぜ。紅茶を淹れるが、飲むか?」
シルヴィア「うん、頂こうかな。」
オーフェリア「………頂戴するわ。」
………その時八幡が淹れてくれた紅茶はとても美味しかったわ。レヴォルフでは、ころなかプリシラが淹れてくれるのだけど、それとは比べ物にならないくらい美味しかったわ。
オーフェリアsideout
八幡side
クッキーでも買ってくれば良かったな。紅茶だけじゃ少し味気ないな。帰りにでも買うか。まぁ紅茶を飲むかどうかは分からんけど。
紅茶があるのなら、空中庭園で過ごすのもアリだな。あそこなら紅茶とクッキー類の洋菓子でお茶するにも雰囲気合いそうだからな。
この中じゃ少し場違いな感じがする。
シルヴィア「んん〜八幡君の淹れる紅茶はやっぱり美味しいなぁ。私にも教えてよ!」
八幡「……これは【優騎士】にも言ってる事なんだが、特に何も手なんて加えてないからな?湯の温度とか茶葉の浸し時間とかそれくらいだからな?」
シルヴィア「それでもいいの!今度教えて!」
オーフェリア「………私にも教えてほしいわ。こんなに美味しい紅茶は初めて飲んだもの。」
八幡「オーフェリアもか……断る理由も無いから別に構わないが、本当に何もないからな?」
オーフェリア「………えぇ。お願いするわ、先生。」
八幡「その先生はやめろ。紅茶の淹れ方教えるのに先生も何もねぇだろ。」
オーフェリア「………師匠?」
八幡「師匠もやめろ!」
頼むからもう先生とか師匠とかそういうのはやめてくれ。ただでさえ学院では尊師尊師って恥ずかしい呼び方されてんだから。もう慣れたけどよ。
八幡「………そういや思ったんだがオーフェリア。あれからあの赤毛豚は何もしてこないのか?俺からしてみれば何もなさ過ぎて不気味なんだが……」
オーフェリア「………それなら大丈夫よ。彼なら牢獄に入れてあるから。1番奥の1番頑丈な檻に。」
シルヴィア「前生徒会長にする事がエゲツないね。」
オーフェリア「………いいのよ。レヴォルフでは力が全てだもの。今の彼はお金はあっても権力が無いもの。使えるのはそこらに居るチンピラくらいよ。」
だよなぁ……金で釣れるのなんて、そこらのアホくらいだからな。特にレヴォルフの。まぁ乗った時点で牢獄の中は確定だろうが。
オーフェリア「………だから良いダイエットにはなると思うわ。少しはスリムにならないと行けないから。」
八幡「アイツがスリムになったところで意味ねぇだろ。【悪辣の王】なんて呼ばれてる時点でもう手遅れだよ。」
シルヴィア「そうだね。絶対嫁に来るどころか誰ももらってくれないよ。」
【悪辣の王】哀れなり。心当たりがなくもないが、お前じゃ無理だな。サンドバッグにされておしまいだな。
八幡「今の生徒会はどうなんだ?メンツが分からないんだが……」
オーフェリア「………副会長にプリシラ、会計にころな、庶務兼雑務兼用心棒にイレーネを入れたわ。」
シルヴィア「………【吸血暴姫】が仕事をするとは思えないんだけど?」
オーフェリア「………暴れた生徒を粛清するのに、彼女以上に適任な存在は居ないわ。」
シルヴィア「あぁ……成る程。」
俺も納得出来たわ。
八幡「他には居ないのか?」
オーフェリア「………今はこのメンバーね。スカウトしようと思っているのは、荒屋敷兵吾よ。彼は強いから。」
アイツは女に手を出さないが、男なら容赦無いって事だよな?だとしたら、男の多いレヴォルフからしてみれば脅威だろうな。
シルヴィア「まぁ【無頼漢】次第だけど、受けてくれるといいね。」
オーフェリア「………えぇ、そうね。」
八幡「まぁ1番は問題が起きない事だが、レヴォルフにそれは無理だろうな。」
なんせ問題児が多い学院だからな。