学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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ゲームセンターで遊ぼう!

 

ーーーーーー

 

 

シルヴィア「あぁ〜美味しかった〜!八幡くんが勧めるだけあるね。メニューやトッピングの種類が豊富だし、味の濃さも選べるんだね。変装してたまに来ようかなぁ。」

 

八幡「変装しても意味ないと思うぞ。会見の時にネタバレしちまってるだろ?」

 

シルヴィア「別の顔でやれば大丈夫だよ〜。何も変装があれだけってわけじゃないからね。何気なく考えれば思いつくよ。八幡くんの変装もそうでしょ?」

 

八幡「いや、確かにそうだけどよ………」

 

オーフェリア「………何がそんなに心配だというの?シルヴィアは序列1位なのよ。大抵の人にはやられないわ。」

 

八幡「そこは心配していない。」

 

オーフェリア「………じゃあ何が心配だというの?シルヴィアを1人にしておけないとか?」

 

八幡「……俺以外の男にシルヴィの身体に触れられるかもしれないから。」

 

2人「「…………」」

 

 

八幡の意外過ぎる理由に2人は言葉を失い、固まってしまった。それもそうである。普段八幡はこんな風に誰かを独占しようとする発言はしないからだ。

 

 

オーフェリア「………要は自分以外の男の人にシルヴィアを触ってほしくないってことかしら?」

 

八幡「………そういう事だ。」

 

シルヴィア「大丈夫だよ八幡くん。私は八幡くん以外の男の人には靡かないから。触らせるのも八幡くんだけだよ〜。」

 

八幡「むぅ……ならいいんだが……」

 

 

まだ心配な様子を隠せていない八幡であった。

 

 

シルヴィア「ほーら!今はお出掛け中なんだから暗い話はなし!今を楽しまなくちゃ!」(テ グイグイ)

 

オーフェリア「………そうね。八幡、今は楽しみましょう。」(テ クイクイ)

 

八幡「お、おう……そうだな。」

 

 

ーーーーーー

 

八幡side

 

 

考え過ぎていたようだな。確かにそうだよな、今からそんなこと考えてもどうにもならん。未来の事でまだ未確定な事を考えるのはよそう。

 

《獅鷲星武祭》くらいの事ならともかく、シルヴィがいつ行こうとしているのかも分からないラーメン屋の事を今考えても仕方ないな。

 

うし、次だ次!次に行く場所は何処だ?

 

 

シルヴィア「あっ、八幡くん!ここに寄らない?1年振りにさ!」

 

八幡「ん?……あぁ、ゲームセンターか。確かに去年の《鳳凰星武祭》の休み以来来てなかったな。よし、入るか。オーフェリアもいいか?」

 

オーフェリア「………構わないわ。ゲームセンターがどんな所なのか、少し興味もあるわ。」

 

 

どうやらOKみたいだ。よし、1年ぶりのゲームセンターだ。機械の配置とか変わってるんだろうな。

 

 

俺たち3人はゲームセンターの中に入った。中はやはりゲームセンター特有の騒がしさがあった。

 

 

オーフェリア「………此処がゲームセンター。外からはあまり音が聞こえていなかったけど、中に入るとこうも騒がしいのね。」

 

シルヴィア「それがゲームセンターとも言えるからね。でも楽しいよ。オーフェリアさんは何かないの?お花以外に興味があるもの。例えば……ぬいぐるみとか!」

 

オーフェリア「………あまり無いわね。」

 

八幡「まぁオーフェリアの好きなものといえば、俺なら花と外食くらいしか思いつかないな。」

 

シルヴィア「外食が好きなの?」

 

八幡「ステーキ屋でステーキを初めて食べた時、俺よりは一回り小さいステーキだが、5分で平らげた。しかも小さい口でモキュモキュしながら高速で食べてた。」

 

シルヴィア「……なんか私もそれ見てみたいな。」

 

オーフェリア「………あんなに美味しいもの、初めて食べたんだもの。仕方ないじゃない///」

 

 

いや、にしては早すぎると思う。あの肉の回収スピードは異常やで?

 

 

シルヴィア「じゃあ次はステーキかな?」

 

オーフェリア「………………悪くないわ。」

 

八幡「否定しないのな。」

 

オーフェリア「………っ!ねぇ八幡、この大きな白と黒の四角いのは何かしら?」

 

八幡「ん?あぁ、モノクロキューブだな。普通の大きさの倍以上はあるが、ぬいぐるみ式にしたからだろうな………欲しいのか?」

 

オーフェリア「………やってみるわ。」

 

八幡「頑張れよ、それ確率機だからかなり難しいけど。」

 

 

チャリンッ

 

テレテレッテレーン

 

 

オーフェリア「………このレバーを動かせばいいのかしら?」

 

シルヴィア「うん。欲しい景品に合わせるんだけど、制限時間があるから気を付けてね。位置が決まったらボタンを押してね。」

 

オーフェリア「………分かったわ。」

 

 

………真剣なのか?いつも表情を変えないから分からないが、いつもより真剣味が増しているような……

 

 

オーフェリア「………決まったわ。これでボタンを押せばいいのよね?」

 

八幡「あぁ。それとボタンは2回押せてな、1回は掴む機械を降ろす時、2回目は掴む機械を止めて景品を掴む時だ。それはオーフェリアに任せる。」

 

オーフェリア「………分かったわ。」

 

 

ポチッ

 

ピロピロピロピロピロ……

 

ポチッ

 

ピュルルルゥーン

 

 

ここまではOKだな。後はこのアームが持ちこたえるかどうかだな。

 

 

ピロピロピロピロピロピロピロピロ

 

ピュルルルゥーン

 

 

ボトッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え………1発?

 

 

オーフェリア「………獲ったわ。」

 

シルヴィア「う、嘘………1回で取れちゃった。オ、オーフェリアさんってUFOキャッチャー初めてだよね?」

 

オーフェリア「………えぇ。」

 

八幡「……ま、まぁいい確率が出たんだろう。普通なら落ちちまうからな。」

 

オーフェリア「………確率機っていうのはそういうものなの?」

 

八幡「あぁ。何回かやって取る人もいれば、1発で取れる人もいる。それは様々だが、初めてやって1発は聞いた事ねぇな。」

 

オーフェリア「………他のも試してみたいわね。何かあるかしら?」

 

 

その後オーフェリアは様々な景品(といってもいいのがなかったみたいだからお菓子類だが)を全て1〜3回で取ってしまった。おかげで俺の片腕は景品の山です。

 

 

シルヴィア「ほ、本当に凄いね、オーフェリアさん。とても初めてとは思えない腕前だよ。私なら絶対もっと使ってるよ……」

 

オーフェリア「………楽しい場所なのね、ゲームセンターっていうのは………あれは何かしら?」

 

 

オーフェリアの目を追うと、プリクラの機械があった。さて、シルヴィはどうする?

 

 

シルヴィア「あれはプリクラっていってね、簡単にいうと写真を撮る機械だよ。こんな感じの写真を撮ることができるんだよ。」

 

オーフェリア「………」

 

 

シルヴィはオーフェリアに俺たちがこの前撮った写真を見せた。

 

 

オーフェリア「………何だか面白そうね。」

 

シルヴィア「面白いよ〜。やってみる?」

 

オーフェリア「………えぇ、3人で撮りたいのだけど、いいかしら?」

 

 

自ら言ってくるとはな……これは流石に断れないな。

 

 

八幡「俺はいいぞ。シルヴィは?」

 

シルヴィア「勿論OKだよ!3人で撮ろっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

(ハイチドウスル?)

 

(モチロン、ハチマンクンガマンナカネ!)

 

(………イギナシヨ。)

 

 

 

 

 

やっぱ俺が真ん中か……別に嫌じゃねぇけどよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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