学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

436 / 609
指導終了!

 

 

シルヴィアside

 

 

ふぅ……八幡君の指導を直に受けてみると、強くなっているのは本当なんだなぁって実感が湧いてくるよ。多分だけど、私の体術の欠点らしい箇所を矯正してくれてる。さっきよりも素早く動けてるような感じがあるし、何よりも歩法や身体の使い方でここまで違ってくるなんて………

 

体術を怠っていたわけではないけど、何箇所も指摘を受けると自信無くなっちゃうなぁ。でも八幡君曰く『注意や指摘があるって事は、それだけ改良・改善の余地があるという事だ。』っていう事みたい。確かにそういう考えは無かったなぁ。うん、そういう風に覚えておこう!

 

 

八幡「………大体良くなってきたな。どうだ?最初の頃に比べると動きやすくなっているとは思うんだが……違和感とかある部分はあるか?」

 

シルヴィア「ううん、全く無いよ。それどころか、さっきよりも動きやすいよ。まるで水を得た魚みたいだよ。」

 

八幡「そうか……なら良かった。」

 

 

これはお世辞じゃない。本当にそれくらい自分でも良くなっていると思ってる。尊師って呼ばれてる所以がよく分かるよ。

 

 

シルヴィア「そういえば、オーフェリアさんの方はどうかな?確かナイフの使い方だったよね?」

 

八幡「あぁ。俺の分身が教えてるが、どこまで吸収出来ているかだな。体術や武器術……っていうよりも、こういう実践的なものは見て学ぶってよりも、動いて学ぶ方が断然覚えは早いからな。」

 

シルヴィア「でも八幡君が教えてるんだから、絶対に良くなってると思うけどなぁ。」

 

八幡「幾ら一流の動きを見て理解が出来ていたとしても、動きが出来ていなけりゃ三流以下の動きになるだけだ。最初は基礎から始めて導入をしてから、応用を組み込んで実践に移る。これを全てこなして初めて完成といえる。俺だから良くなるとは限らねぇよ。」

 

 

……久しぶりに八幡君の奥深い話を聞いた気がする。確かに最初から本流の動きをしても、それはただの見様見真似だから意味なんて無いよね。

 

 

八幡「もう日も落ちるから、そろそろ帰らないとな。シルヴィはまだやりたいか?」

 

シルヴィア「ううん、暗くなると危ないからそろそろホテルに戻らないとね。私はここまででいいよ。」

 

八幡「分かった。お~い、そろそろ帰るぞ~。」

 

 

シルヴィアsideout

 

オーフェリアsideout

 

 

八幡「ん?どうやらかなりやり込んでいたみたいだな。オーフェリア、一応俺の中では10のうち4くらいは教えてみたが、最初と比べてどうだ?」

 

オーフェリア「………ナイフって思った以上に素早い動きが必要なのね。」

 

八幡「まぁ軽いからな。その分使う奴もスピードに特化した奴が使う傾向が多い。必ずしもそういう組み合わせって事にはならないけどな。」

 

 

………難しいのね。でもナイフの使い方や動き方はなんとなく分かったわ。使う機会がなければそれに越した事は無いのだけど、使い方を覚えておいて損は無いものね。

 

 

オーフェリア「………八幡もナイフを使うの?」

 

八幡「一通りの武器術は嗜んでるが、ナイフ……短剣は使わないな。リーチが無い上にほぼ相手に近付かなきゃ当たらないしな。苦手ってわけではないが、好んで使いはしないな。」

 

オーフェリア「………八幡は刀以外に何を使うの?」

 

八幡「そうだな……俺なら棍を使う。分かりやすく言うなら長い棒だ。後は二刀流とかだな。試合では出した事ねぇけど。今のスタイルが崩れないような武器を使ってる。」

 

 

………今のスタイルを崩さないように……成る程、なんとなく分かる気がするわ。

 

 

オーフェリア「………参考になったわ、答えてくれてありがとう。」

 

八幡「おう、んじゃ俺は消えるからオリジナルとシルヴィの所に行って来い。もう帰るんだと思うぞ。」

 

オーフェリア「………えぇ、分かったわ。」

 

 

………そして八幡の分身は黒い靄になって消えていったわ。早く八幡の所に行きましょう。

 

 

オーフェリアsideout

 

八幡side

 

 

オーフェリア「………お待たせしてごめんなさい。」

 

八幡「いや、俺達も今終わったから問題ねぇよ。それよりも、どうだ?少しは身に付いたか?」

 

オーフェリア「………八幡が教えてくれたのだから、身に付けないわけにはいかないわ。」

 

八幡「……必死にやったわけじゃないよな?」

 

シルヴィア「一生懸命に、そして真剣にやってたと思うよ。だって私もおんなじ気持ちだったしね。だって八幡君が教えてくれるんだから!」

 

 

俺だからいつもより真剣にやってたと?それだと普段はあまり真剣にやってないって事になるぞ?

 

 

シルヴィア「まぁそんな事はいいからさ!八幡君、もうそろそろ日が落ちそうだから帰ろうよ。」

 

八幡「おぉ、そうだったな。んじゃ行くか。」

 

シルヴィア「うんっ♪」ダキッ!

 

オーフェリア「………えぇ。」ギュッ

 

八幡「………あの、お2人さん?帰るのに腕に抱き着くのと、手を握る必要性は無いと思うんですよ。そこのところどうお考えですか?」

 

シルヴィア「彼女だから問題ありませんっ♪」

 

オーフェリア「………八幡の手は暖かいから。」

 

八幡「……はいはい、分かりましたよ。」

 

 

しょうがねぇな、自由にさせてやるか。

 

 

ーーー界龍・校門ーーー

 

 

門番1「っ!尊師っ!お出掛けですか?」

 

八幡「お出かけっつうよりも、今は外出中みたいなもんだからな。今居る家に帰るだけだ。」

 

門番1「そうですか。では次にお会いできるのは……3日後という事になりますかね?」

 

八幡「ん〜……まぁそうだろうな。俺も星武祭に向けて鍛錬しねぇとだからな。この旅行が終わったら帰ってくるわ。」

 

門番2「界龍の皆は大喜びするでしょう!尊師、残りの旅行を楽しんできてください!奥方様とランドルーフェン殿も。」

 

シルヴィア「もうそれは諦めたよ……」

 

オーフェリア「………ありがとう。」

 

八幡「んじゃ、行ってくるわ。」

 

 

門番1、2「お気を付けてっ!!」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。