学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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お風呂と作戦

 

 

オーフェリアside

 

 

………八幡の教え方は本当に上手だわ。ナイフの扱いが素人の私でもすぐに使い方が分かったわ。それに、親身になって教えてくれるから、動きづらいモーションも別の方法で合わせるようにしてくれる。

 

………私の場合、煌式武装はナムタルしか使った事がないから分からないのだけど、ナイフは大振りな攻撃をしても直ぐに攻撃に繋げられるから便利ね。これで言うことを聞かないレヴォルフの生徒たちをしつ……間違えたわ、教育出来るわね。

 

 

………それと私たちは今、夕食を食べ終えてから部屋に戻ってのんびりしているわ。ちなみに今日はスペイン料理だったわ。大皿に盛り付けられたパエリアはとても美味しかったわ。後、スープも出てきたのだけど、名前が出てこないわ、ごめんなさい。特徴は赤色だったわ。

 

 

八幡「……のんびりしている所悪いが、明日はどっちに行くんだ?レヴォルフかクインヴェールか、どっちか選んでくれ。」

 

シルヴィア「私もどっちからでもいいよ。私は別に【悪辣の王】の顔が見たいわけでもないからね。レヴォルフからでも大丈夫だよ。」グデー

 

オーフェリア「………私もどちらからでも構わないわ。レヴォルフに来たとしても紹介する所なんて無いに等しいからすぐに帰ってしまうかもしれないけど、それでもいいの?」

 

シルヴィア「私は八幡くんさえいれば問題ないよ。」

 

八幡「言い出しっぺは俺だからな。俺がどうこう言う筋合いはねぇよ。プランとしては【悪辣の王】の顔を拝んだら、レヴォルフの生徒会と交流して退散、っていう風に考えてる。」

 

 

………彼の顔を見るのは決定なのね。私も長い間彼を見ていないから少し気になるわね。

 

 

オーフェリア「………なら明日はレヴォルフになるのかしら?この話の流れでは?」

 

八幡「大丈夫か、オーフェリア?無理なら別に何も言わないが。」

 

オーフェリア「………そんな事ないわ。この六花の皆は知ってることだと思うのだけど、レヴォルフには校則がないから。誰が出入りしようと関係ないもの。」

 

シルヴィア「あぁ〜………確かにレヴォルフに好き好んで行こうって思う人はいないだろうね。」

 

八幡「あぁ、俺も行こうと思ったことはないな。思ったのは学園祭くらいだ。」

 

 

………そのくらいのレベルよね。世間ではレヴォルフは不良学院として見られているから当然ね。

 

 

八幡「んじゃ明日はレヴォルフで決まりだな。よし、じゃあバスタイムにしようぜ。今日は汗掻いたから風呂にするか。先入るか?疲れただろ?」

 

 

………いいえ、そうもいかないわ。だって今日はあの日だもの。

 

 

シルヴィア「ううん、八幡くんの方が疲れてるでしょ?指導に分身、料理も作ってくれたから先に入っていいよ。私たちは後で大丈夫だから。」

 

オーフェリア「………そうね、一番疲れているのは八幡だものね。八幡から入って頂戴。」

 

八幡「………良いのか?一番風呂とか一番搾りが格別とかって言うだろ?一番に入らなくていいのか?」

 

 

………何故お酒の名言が出てくるのかしら?

 

 

シルヴィア「大丈夫だよ。だから八幡くんはゆっくりしてきて。普通でも電気でもジャグジーでも何でもいいから、ね?」

 

八幡「………オーフェリアはどうなんだ?」

 

オーフェリア「………先に入ってきて。私たちは後で大丈夫だから。疲れを癒してきて頂戴、旦那様。」

 

シルヴィア「ちょっ!?もう、旦那様は私の台詞っ!旦那様っ、ゆっくり浸かってきてください。」

 

八幡「お、おう……」

 

 

………シルヴィアの押しに負けたのか分からないけど、八幡はそのままバスルームに行ってしまったわ。

 

 

シルヴィア「……もう、なんのつもり?」

 

オーフェリア「………妻が2人いるってこんな感じなのかしら?」

 

シルヴィア「うん、2人じゃないからそういうこというのやめようね?」

 

オーフェリア「………それよりも、今日ね。」

 

シルヴィア「仕切られているのがなんか少しだけアレだけど………今日だね。」

 

 

オーフェリア「………八幡と、」

 

シルヴィア「………八幡くんと、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「お風呂に入れる日っ!」」

 

 

………この前はシャワーで入れなかったけど、今回はお風呂だから行けるわ。

 

 

シルヴィア「あっ!言い忘れていたけど、流石に水着で入ろうよ。八幡くんの水着も持って行ってさ。3人全員裸はなんか恥ずかしい感じするからさ。」

 

オーフェリア「………そうね、その方がいいわよね。えぇ、そうしましょう。」

 

シルヴィア「う、うん!きっと八幡くんは何も考えずにお風呂に浸かってるだろうから、ゆっくり入ろう!足音立てずに、ねっ!」

 

オーフェリア「………そうね。リラックスしている人を緊張させてはいけないものね。なら、ゆっくり行くのではなくて、着替えを持ってきた体で行くのはどうかしら?その方が自然だと思うわ。」

 

シルヴィア「そ、そうだね!その方が自然だね!じゃあ私たちの着替えも一緒に持って行こうか!流石に3人では着替えられないけど。」

 

オーフェリア「………えぇ、この作戦でいきましょう。うまく行く気がするわ。」

 

シルヴィア「うん!では、お着替えと水着を準備したまえ!オーフェリア隊員!」

 

オーフェリア「………了解、シルヴィア隊長。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「………ぷっ!」

 

オーフェリア「………ふふっ。」

 

 

………その後、私とシルヴィアは2人だけで声を上げて笑ったわ。何年振りかしら、あんな風に笑ったのは。

 

 

シルヴィア「あははははっ!あぁ〜笑った♪可笑しすぎる、今のやり取り!」

 

オーフェリア「………そうね。私もこんな風に笑ったのは久しぶりだわ。」

 

シルヴィア「またやってみよっか?なんか八幡くん抜きでこういう事すると、良い感じに楽しい感じになってくるから。」

 

オーフェリア「………えぇ、賛成よ。シルヴィアとももっと仲良くなりたいわ。」

 

シルヴィア「うん!ならまずは、八幡くんのお風呂に突入だね!」

 

オーフェリア「………えぇ。先頭はお願いするわ、隊長。」

 

シルヴィア「後ろは任せたよ、オーフェリア隊員っ!」

 

 

………何をやっているのかしら。とも思ったけども、このやり取りは八幡と一緒にいる時と同じくらい幸福や楽しい時間を感じるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





今夜、いよいよ作戦決行ですね!明日の投稿をお楽しみに!

そしてオーフェリア!シルヴィアといい関係を築けそうで良かったですね!

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