シルヴィアside
皆さん、おはようございます!シルヴィア・リューネハイムです♪此の所、極力八幡くんと居ないと寝付けなくなってしまったのが悩みです。どうにかしないとって思ってるんだけど、八幡くんと一緒にいる時間が多いからか、この悩みが解決する気配が一向にありません。どうすればいいかな?
まぁそれは置いといて、今私たちは75階にあるレストランに向かってる最中なんだ。朝のメニューはバイキング形式なんだけど、作られているのは全て豪華で、各国の有名料理とかも並べられてあるんだ。
あんまりないとは思うけど、朝にビーフシチューってなんか豪華に感じるよね。私はそう思うな〜。
あっ、勿論日によって変わってるからね!昨日はビーフシチューだったけど、今日はミネストローネなんだよ!他には日本料理ならご飯と鮭と納豆、アメリカならパンケーキやサンドイッチとベーコン、これ以上紹介してもキリがないからこれくらいにするけど、各国の色んな料理が出されているんだよ!
シルヴィア「お腹減ったね〜。何食べる?」
八幡「俺は……少し沢山食べておくか。なんかそうしたほうがいい気がする。」
シルヴィア「どうして?」
八幡「なんとなく。」
オーフェリア「………なんとなくで決めるのね。」
八幡「直感って大事だぞ。」
その直感はよく分からないけど、間違いではないのかもしれないね。本当に分からないけど。
オーフェリア「………私は何にしようかしら?カレーとミネストローネで迷ってるわ。」
八幡「なら俺がカレーを持ってくるから、オーフェリアはミネストローネ持ってくればいい。そしたら両方楽しめんだろ。」
オーフェリア「………いいの?」
八幡「あぁ。ちなみに聞くが、本格派のカレーか?それとも庶民派のカレーか?」
オーフェリア「………庶民派のカレーよ。インドのは2日目に食べたのだけど、あまり口に合わなかったわ。」
八幡「そうか……じゃあインドカレーにするか。俺まだ食ったことねぇから。」
オーフェリア「………意地悪。」
八幡「冗談に決まってるだろ。」
オーフェリアさんって八幡君の前だと、あんなに表情豊かなんだなぁ。他の人の前だと無表情なのに。
シルヴィア「じゃあ私はスペイン風オムレツにしようかなぁ。2人はどうするの?スープだけじゃお腹いっぱいにはならないでしょ?」
八幡「俺は一応、カレーに白飯とナン、サラダもつけて味変にチーズだな。量多くするから問題ない。」
オーフェリア「………私もミネストローネとBLTサンドイッチにするわ。」
シルヴィア「私はボルシチにスペイン風オムレツかな。じゃあさ、恒例の分け合いっこしない?」
八幡「俺は別にいいぞ。減るもんじゃないしな。」
オーフェリア「………私も構わないわ。」
よしっ!これでまた色んな料理が食べられるね♪
ーーーレストランーーー
八幡「利用者が少ないだけあってガランとしてるな。」
シルヴィア「仕方ないよ。此処を利用できるのは、私たちみたいに今75階から上の階に宿泊している人だけだもん。この時期でいうなら、統合企業財体の幹部や大手の企業会社の社長くらいだよ。」
八幡「なんとなくは分かるんだが、ここ使ってるイメージって星導館かガラードワースしか無いんだよな。後の4学園でここ使ってるようなイメージあるか?」
オーフェリア「………クインヴェールとアルルカントもそれなりにあるのではないかしら?」
八幡「クインヴェールはペトラさんを見る限りそう思えないんだよな。あの人、割と庶民的な暮らし好きそうなタイプだし。アルルカントは……アレだな、ベッドじゃなくて椅子で寝てるイメージしかない。」
………ペトラさんは兎も角、アルルカントのイメージが簡単に想像できちゃうんだよねぇ。
シルヴィア「取り敢えず決めたメニューを盛り付けて席に座ろうよ。席は最初に準備が済んで座った人の席でどうかな?」
八幡「俺はそれでいいぞ。」
オーフェリア「………シルヴィア、それは構わないのだけど、迷子にならない?」
シルヴィア「私を幾つだと思ってるの!?オーフェリアさんと八幡くんと同じ17歳です!」
失礼しちゃうなっ、もうっ!
シルヴィアsideout
八幡side
ーーー1時間後ーーー
朝食も食い終わって部屋に戻ったが、もう少ししたら出発するつもりだ。場所はこの六花の南西にある六学園の1つ、レヴォルフ黒学院だ。
八幡「俺は大丈夫だが……もう少し休憩するか?」
シルヴィア「ううん大丈夫!別にお腹が苦しいってわけじゃないから。」
オーフェリア「………私も大丈夫よ、行きましょう。」
八幡「分かった、じゃあ行くか。」
ーーー六花・
シルヴィア「やっぱりこの辺りは朝と夜とで雰囲気が全く違うね。昼ってこんなにも活気がないんだね。」
オーフェリア「………歓楽街が聞いて呆れるわ。夜は賑やかなのは知ってるけれど、昼にも活気は出してほしいわ。」
八幡「流石に今は早すぎるからな。まだおネムの時間なんだろうよ。俺はどうでもいいが、この歓楽街良くなるんだろうかねぇ?」
シルヴィア「そればっかりは此処の人たち次第だろうね。でも、レヴォルフにもここを根城にしている人がいるって聞いたけど、どうなの?」
オーフェリア「………小さな規模を数えるとキリがないのだけど、大きな規模でなら1人いるわ。レヴォルフの序列2位【
シルヴィア「序列2位かぁ……また厄介なのがいるんだね。でも、オーフェリアさんの事だから何か対策は取ってあるんでしょ?」
オーフェリア「………いえ、彼には協力を持ち掛けているの。彼の束ねる《オモ・ネロ》というマフィアの組織はレヴォルフの中にも構成員がいるの。だから情報収集に使えると思っているの。」
八幡「それを俺たちに言っていいのか?」
オーフェリア「………構わないわ。だって八幡とシルヴィアは信用できるもの。それに彼はディルク・エーベルヴァインが生徒会長をしている時は距離を取っていたみたいだけど、私が新任になった途端に、動くようになったの。それも私に役立ちそうな情報を優先的に渡すようになったわ。」
シルヴィア「良くも悪くも実力主義ってわけかな?【砕星の魔術師】もオーフェリアさんに勝てないって悟ったのかな?」
オーフェリア「………まだ分からないわ。彼が情報をくれているだけであって、本当の目的が分からないもの。だから警戒しながらって感じね。もし彼が私の要請に応えてくれたのなら、改めて彼と話そうと思ってるの。」
八幡「………だが気をつけろよ。幾らお前がレヴォルフの序列1位でも、そいつはどんな能力か分からねぇんだ。最新の注意は払っとけよ。」
オーフェリア「………分かっているわ。それに、そろそろレヴォルフに着くわね。何もない所だけど、退屈凌ぎにはなると思うわ。」
それ、退屈凌ぎって言わなくね?