学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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元生徒会長

 

 

八幡side

 

 

ーーーレヴォルフ黒学院・校門前ーーー

 

 

着いたな。此処に来るのは3週間ぶりだが、その時は特に悪い印象は無かったんだよな。まぁ学園祭の真っ最中だったからっていうのもあるかもしれないけどな。

 

最近はレヴォルフの生徒がどうこうって噂も聞かないしな。オーフェリアが素行の悪い生徒を懲らしめてる、とかやってそうだ。

 

 

八幡「しかし、こうやってみると本当に学院なのか疑っちまうな。刑務所なんじゃねぇの?」

 

シルヴィア「もう八幡君ってば〜幾ら何でも失礼だよ。牢屋があるならまだしもさ……あっ、そういえばあるんだっけ?」

 

オーフェリア「………えぇ。素行や表に出さない方がいい生徒は牢獄に閉じ込めてるの。前生徒会長は懲罰教室って呼んでいたわね。」

 

八幡「懲罰教室ねぇ……その1番奥に入れられてんのが前生徒会長なんだろ?どんな気分なんだろうねぇ?」

 

オーフェリア「………あの中に居る限り、外部との連絡方法は一切無いわ。私が枷を解かない限りはそこから出られる手段も無いから。」

 

シルヴィア「本当に牢獄みたいだね。でもさ、なんで『教室』が付くの?それなら『部屋』とか『牢屋』とかの方がまだ納得出来るんだけどなぁ。」

 

オーフェリア「………そこはそういう名前にした人に聞いてちょうだい。それじゃあ行きましょう。レヴォルフは校則というものは無いに等しいからパスポートも作る必要が無いの。だから好きな時に遊びに来てもらって構わないわ。」

 

八幡「いや、レヴォルフに遊びに来るってレベル高過ぎるだろ。そんな奴まず居ねぇって。」

 

シルヴィア「私もそう思う。」

 

 

ーーー懲罰教室ーーー

 

 

………あたり壁だが、一体何処に牢屋があるんだ?何処にも鉄格子みたいなものは見えないが………

 

 

バァァァンッ!!

 

 

っ!?な、何だ!?

 

 

シルヴィア「うわっ!?え?今のって何!?」

 

オーフェリア「………此処に閉じ込められている生徒の仕業よ。でも安心して、彼等は壁を殴る蹴るくらいしか出来ないから。武器も取り上げてるし、さっき言った枷も付けているから。」

 

 

何だろう、あまり安心出来ない。

 

 

オーフェリア「………彼の居る場所は此処の更に奥よ、行きましょう。」

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

オーフェリア「………着いたわ、此処よ。」

 

八幡「見た目は他とあんま変わらねぇのな。壁の中に人が居るって、中々想像出来たものじゃねぇな。」

 

シルヴィア「うん、あまりにも奇想天外過ぎて言葉も出ないよ。」

 

 

俺とシルヴィで話をしていると、横でオーフェリアがロックの解除をしていた。解除すると、前には鉄格子が張られていて、星脈世代でも力を封じられた状態では抜け出すのは無理だろう。

 

そしてその中に奴が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディルク「………今更俺に何の用だ、オーフェリア・ランドルーフェン。」

 

オーフェリア「………用なんて無いわ。ただ、貴方の顔を見たいって人が居たから連れて来ただけよ。」

 

ディルク「その俺の顔が見たいってのは、そこに居るクインヴェールの放浪女と界龍の泥棒男か?俺の顔が見たいなんて暇な連中だぜ。」

 

シルヴィア「あ〜それ酷いっ!放浪女って何さ!いっつも悪い事考えてる君にだけは言われたくないなぁ~赤毛豚さん!」

 

 

それ、昨日オーフェリアが言っていたあだ名だろ?いや、結構当たってるけどよ。

 

 

八幡「おいおい泥棒はねぇだろうかよ。俺は正式な形で願いを言っただけだぞ?『レヴォルフ黒学院のオーフェリア・ランドルーフェンを解放してくれ。』って。俺は解放だけで良かったんだが、所有権とやらがあるのは全然知らなくてな。流れで俺が新しい所有者になっちまったってわけだ。理解してくれたか?」

 

ディルク「はっ!テメェに言われなくてもそれくらい理解出来る。おかげで俺はこの学院で何も出来やしねぇ。何故か分かるか?」

 

八幡「此処に閉じ込められている上に、オーフェリアと同じで買い取ったウルサイス姉妹を使えないから、だろ?」

 

ディルク「………テメェ、誰から聞いた?」

 

八幡「本人達と隣に居るレヴォルフの生徒会長からだ。それ以外に知ってそうな奴なんて俺は知らん。」

 

ディルク「………」

 

八幡「まぁそんな事はいい。まぁ俺が此処に来た理由はお前の顔を見るのもあるが、まだ理由があってな。教える気はねぇけど。」

 

ディルク「だったらさっさと失せやがれ、俺はテメェの顔見ただけでイライラしてくるんだよ。」

 

八幡「俺は特に何かした覚えは無いんだが……オーフェリア、俺ってなんかやったっけ?」

 

オーフェリア「何もやってないわ。そこに居る赤毛豚が勝手に恨みを持っているだけじゃないかしら?」

 

 

それはそれで嫌だなぁ。しかもコイツから恨まれたとなると、ロクな事が起きないかもしれん。

 

 

八幡「んじゃそろそろ行こうか。じゃあな、多分もう会う事は無いと思うけど。」

 

 

そしてオーフェリアは再び壁を作り、ロックを掛けた。さて、次は生徒会室だな。にしても、意外と元気そうだったな。少しは痩せこけているかと思ってたが、体形全然変わってなかった。

 

 

 

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