学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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終わった星武祭のことを書くのって、不思議な感じですね。




星武祭に向けて

 

オーフェリアside

 

 

………あの3人、八幡が居たから助かったものの、次に八幡を侮辱するような言動をしたら、私の学院の非星脈世代を集めて血まつr………ボコボコにしましょう。八幡をバカにするなんて万死に値するわ。

 

………八幡の良い所は沢山あるわ。優しい、暖かい、世話上手、教え上手、聞き上手、話し上手、気が利く、頭が良い、強くてカッコいい、武術の腕が達人並、武器術も達人並、魔法の使い方が多彩、歌も一流、料理の腕も一流、他にも色々あるのだけど、言ったらキリがなくなってしまうからこれくらいにしておくわ。

 

 

………そんな私たちは、あの3人組の一件が終わってから、再び街歩きを再開した。屋台で売っている食べ物を買って食べたり、気になったお店に寄ってみたりと面白い事が体験出来たわ。

 

………今は夜の7時。夕食を食べ終えて部屋でのんびりする時間ね。私?私は今、シルヴィアと一緒にソファで寝転んでるわ。八幡が来てくれないのは残念なのだけど、それは初日から諦めてるわ。

 

 

シルヴィア「八幡く〜ん……こっちに来て私たちと一緒に寝転がろうよ〜。」

 

オーフェリア「………八幡、こっちにいらっしゃい。」

 

八幡「………お前ら少し不気味だぞ?それにそのソファには近寄らん。そいつは俺の敵だ。」

 

シルヴィア「大丈夫だよ、何もしてこないから。あの時は八幡くんがバランスを崩しただけで、ソファは何もないから!」

 

 

………そうよね、ソファに仕掛けなんてあるはずがないわ。ましてや、ホテル・エルナトの最上級スイートルームの部屋に仕掛けをしようなんて罰当たりにも程があるもの。

 

 

八幡「兎に角、俺はそのソファには寝転がらないし、座らない。少し惜しい気もするが、これは決定事項だ。」

 

シルヴィア「ちぇー八幡くんってば変なところで頑固なんだから。」

 

オーフェリア「………仕方ないわね。」

 

 

………今日のところは見逃してあげるわ。

 

 

シルヴィア「そういえば八幡くん、こんなこと聞くのもアレだけど、《獅鷲星武祭》に向けての調子はどう?」

 

八幡「本当にアレだな………そうだな、界龍は他の学園から見ても明らかに強さに磨きがかかってるから、個人戦では問題ない。チーム戦でどれだけ補い合えるかだな。」

 

オーフェリア「………聞く限りは問題なさそうね。でも今回もガラードワースからチーム・ランスロットが出場するし、クインヴェールからチーム・ルサールカが出てくるわ。対策は?」

 

八幡「それは今考えても仕方のないことだな。確実に強くなっていると思う。だからその時になってからだな。相手の戦術や動き方、3年前とは違ってくるだろうから、その時に考える。」

 

 

………意外に余裕というか、割と考えているのね。

 

 

八幡「一応過去の星武祭の動画も見るが、そこまで参考にはならないと思ってる。1番参考になるのは、当日の戦いだからな。」

 

シルヴィア「……つまり、その日に戦っている動き程、参考になるものはないってことかな?」

 

八幡「大雑把に言うとな。まぁ過去の動きも見ておくことに越したことはないけどな。」

 

オーフェリア「………でも八幡、この大会ではあの男も出てくるわよ。」

 

八幡「あぁ……葉山の事か、まぁあいつのことだから俺狙いだろう。けど、奴の序列なら警戒することもないな。それ以外の選手も全員序列外だったからな。心配ないだろう。」

 

シルヴィア「でも油断しないでね?彼が何かするとは思えないけど、もしもって可能性があるから気を抜かないでね。」

 

八幡「あぁ、分かってる。」

 

オーフェリア「………八幡、貴方は優しいけど、この男にはその優しさを捨てて。」

 

八幡「……あぁ、そうする。学園祭でお前らにやったことを考えたら当然だ。」

 

 

………今から半年も先だけれど、注意するに越したことはないものね。あの男も何をするか分からないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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