学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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寝落ちしてしまいました………気付いたらこんな時間に。




入校許可?

 

 

八幡side

 

 

八幡「しかし、いつ連絡したんだ?」

 

シルヴィア「昨日の夜。だって3日間も歩きで学園を回るのは少しキツイと思って。」

 

八幡「俺は大した事ないが、辛いのは確かだな。連日の疲れも足に残ってるから、この移動手段はありがたい。」

 

オーフェリア「………そうね、快適だわ。」

 

シルヴィア「それなら頼んでおいた甲斐があったよ!よかった♪」

 

 

はい、今は朝の10時です。俺たちは朝食を食べた後にクインヴェールに向かうためにホテルを出たのだが、目の前にはリムジンが止まっていた。それだけなら良かったのだが、運転手がいきなり後部座席の扉を開けてきて、俺たちの苗字を言ってきたのだ。当然俺たちは訳が分からなかったが、シルヴィがクインヴェールまで送るように頼んでいたみたいだった。

 

流石はシルヴィだ、機転が良い。

 

 

八幡「俺もこれくらい気を回せていたら良かったのにな………周りが見えていなかった証拠だな。」

 

オーフェリア「………そんな風に自分を卑下しないでちょうだい。それを言うなら私だってこんなこと思いつかなかったのだから。」

 

八幡「じゃあ、シルヴィアが凄いってことだな。俺たちの事を考えてくれたシルヴィにお礼でもしないとな。」

 

シルヴィア「ちょっとやめてよ!私は別にお礼目当てでした事じゃないんだから!

 

八幡「分かってるよ、ちょっとした冗談だから。じゃあシルヴィ、お礼は何がいい?」

 

シルヴィア「ねぇ、ちっとも分かってないよね?」

 

八幡「頭ナデナデか?膝枕か?抱き締めか?お姫様抱っこか?それ以外でもいいぞ。クインヴェールに着いたら即やってやるから。」

 

シルヴィア「八幡くん冗談だよね!?すっごく魅力的な提案だけど、流石に恥ずかし過ぎるよ!!せめて2人きりの時にして!!」

 

オーフェリア「………付き合っているのに、何故そんなに恥ずかしがるの?」

 

シルヴィア「そりゃ恥ずかしいよ!オーフェリアさんだって想像してみなよ!公衆の面前で八幡くんにお姫様抱っこされてたらどう思う?」

 

 

(オーフェリア・妄想中)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーフェリア「………とても恥ずかしいわね///やってもらいたいけれど、確かにこれは2人きりの時にして欲しいわね。」

 

シルヴィア「そうでしょ!だから八幡くん!そのお礼は私の部屋でしてね♪」

 

八幡「いや、冗談なんだけ「え?何言ってるの?」……いや、だから冗談「ん〜?」………シルヴィの部屋に着いたらやらせて頂きます。」

 

 

本当に冗談のつもりだったのに………マジでやるのか。いや、別にいいんだけどね。

 

 

ーーークインヴェール女学園ーーー

 

 

運転手「到着致しました、皆様。リューネハイム様、本当にお帰りは来なくてもよろしいのですか?」

 

シルヴィア「はい、大丈夫です。ありがとうございました。」

 

運転手「かしこまりました。」

 

 

俺たちが全員降りると、運転手はドアを閉めて運転席へと戻り、そのまま中央区へと戻って行った。

 

 

八幡「……今更だけどよ、本当に俺がこの学園入ってもいいのかね?男だよ?校則破りだよ?」

 

シルヴィア「もう……八幡くん、ここまで来たなら腹を括ってよ。いつもの八幡くんなら堂々としてるでしょう?そんな八幡くんになってよ。」

 

八幡「あのさ、逆のこと考えてみ?男しかいない学園に女のお前が行くってなったら行きたいって思えるのか?絶対嫌だろ。」

 

シルヴィア「確かに嫌だけど、男の子の場合は別でしょ?八幡くん頭の整理できてないから分かってないと思うけど、女の子しかいないって事はハーレムってことなんだよ?」

 

八幡「いや、興味ないから。俺もうシルヴィっていう彼女いるから他の女なんて興味ない。」

 

シルヴィア「っ!………そ、そっか/////」

 

 

何故このタイミングで顔を赤らめるんだよ。

 

 

オーフェリア「………2人共、そろそろ行きましょう。シルヴィアも、八幡が入ってもいいかどうか、此処の偉い人に聞いたほうがいいわ。」

 

シルヴィア「そ、そうだね!じゃあ行こっか!」

 

 

ーーークインヴェール・校門前ーーー

 

 

シルヴィア「じゃあ八幡くんも入っていいかどうか聞いてくるから、ちょっと待ってて!」

 

 

そう言ってシルヴィは門の前にいる女性警備員に話しかけた。普通なら門前払いを食らってそうな俺だが、シルヴィがいるのが効いてるんだろうな。

 

 

オーフェリア「………クインヴェールはやっぱり明るいのね。学校が綺麗だわ。」

 

八幡「色とりどりで鮮やかだよな。界龍は中華一色だし、レヴォルフは……言い方悪いが、刑務所みたいな見た目だからな。」

 

オーフェリア「………言い得て妙ね。なんだか納得できるイメージだわ。」

 

 

だってそんなイメージしかないだろ、レヴォルフの見た目って。他に何がある?

 

 

シルヴィア「おまたせ〜。八幡くんの許可降りたよ〜。」

 

オーフェリア「………随分早かったわね。」

 

シルヴィア「うん、ペトラさんと話してから。『遊びに来たんだけど、許可してもらえないかな?』ってお願いしたら、簡単にOKもらえたよ。」

 

八幡「……ちょっと簡単すぎるのが気になるが、まぁいいだろう。」

 

シルヴィア「そうそう!気にしない気にしない!ほら、早く行こうよっ!クインヴェール女学園はすぐ目の前なんだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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