学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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タイトルパクリやん!自分でも軽くそう思いました。


ハチライブ!

 

 

八幡side

 

 

キャーキャー!!

 

 

………俺、この中で歌うの?さっきまでやるって言ったけど、もうやめたいんだけど。いやだって、俺は自分が如何に声を出せているのか知りたいのであって、別にクインヴェールの女子生徒に歌を披露するわけじゃない。それなのにこの会場の盛り上がりは何なんだよ………もうすでにライブじゃねぇか。

 

まぁ少しはやりやすくなったけどよ……

 

 

八幡「あー……皆、盛り上がってるか?」

 

 

「「「キャーーーー!!!」」」

 

 

八幡「盛り上がってんなぁ………特に知らせていたわけでもないんだが、きてくれてありがとな。この機械の事をシルヴィに聞いて、やってみようって思って入力したら、インターバルだけじゃなく生徒まで入ってきちゃってよ………君たちの生徒会長と俺の彼女って割と抜けているっていうか、ポンコツなのな。」

 

 

WWWWっ!!

 

 

八幡「……まぁ冗談はさておき、俺が設定したのは去年の10月に千葉の幕張メッセで開催したライブで歌った曲《innocence》を9000人の人数でどれだけ声量が出ているのか、歌ってみたいと思う。下手くそでも文句言うなよ?」

 

 

さて、そろそろ歌い出しだな。おっ、BGM流れてきた。

 

 

八幡sideout

 

オーフェリアside

 

 

………凄い歌声。私はモニター越しでしか八幡の歌を聞いたことがなかったけれど、実物を聞くとこんなにも違うのね。

 

 

オーフェリア「………テレビで観るのと生で観るのとではこんなにも違うのね。凄く迫力があるわ。」

 

シルヴィア「あぁ〜そういえばオーフェリアさんは八幡くんのライブを生で見たことがないんだっけ?」

 

オーフェリア「………えぇ。だからちょっとだけ鳥肌が立ってるわ。」

 

 

………普段の八幡とも少し違って見えるわ。堂々としている感じがするわ。例えるなら星武祭かしらね。1人だけ放っているオーラが違うというか、圧倒的な何かを出している。

 

 

シルヴィア「でもさ、八幡くんって本当に良い声出すよね〜。《世界の歌姫》なんて呼ばれてる私だけど、初めて彼の歌を聞いた時は魅入っちゃったから。」

 

オーフェリア「………貴女でもあるのね。誰かの何かに惹かれる経験が。」

 

シルヴィア「そりゃあるよ。でも、歌に関してだと八幡くんだけかな。男の子なのにあんな高低音をちゃんと使い分ける人ってそうそういないから。」

 

オーフェリア「………思ったのだけれど、八幡に出来ないことってあるのかしら?私が思いつく限りでは無いのだけれど。」

 

シルヴィア「うーん……私も分からないなぁ。八幡くんって何が出来ないんだろう?普段から家庭的な所が凄くあるから出来ないことのイメージがつかないなぁ。」

 

 

………八幡、貴方の弱点は何?

 

 

シルヴィア「あっ!そろそろ終わりみたい!曲の時間も後30秒だから流しを入れて後15秒は歌うね。」

 

 

八幡『この先にある未来 超えて行くから〜♪』

 

 

………その後はBGMが続いていただけだったから、終わったというのはすぐに分かったわ。後は八幡の結果ね。どれだけ出せていたのかしら?

 

 

オーフェリアsideout

 

八幡side

 

 

歌い終わってBGMが流れ終わると、クインヴェールの生徒たちから歓声が上がった。男が居ないからキャーキャーばかりだが、久しく忘れていたな。ライブのこの感覚、結構スッキリするんだよな。

 

 

八幡「……皆、聞いてくれてありがとうな。今集計してるから興味のある奴は残っていっても構わないし、やることのある奴は退室してもらって構わない。」

 

八幡「………集計結果が出た。比企谷八幡、歌は《innocence》入力人数9000人。そして結果が……総合声量、8500人。残りの500人には歌が聞こえていない状態ってことか………」

 

 

……少し足りなかったみたいだな。もしこれが10000人とかだったら、もっと声を出す必要があるな。今度カラオケにでも行くか。

 

 

パチパチパチパチッ!!

 

 

八幡「あぁ……聴いてくれてありがとな。今日俺が来たのはクインヴェールの学園観光が目的だ。男子禁制だから無理と思っている人もいるだろうが、ここの理事長のペトラ・キヴィレフトさんから許可は貰っている。だから、何か用がある人は気兼ねなく話しかけてくれると嬉しい。この時くらいしか、クインヴェールの生徒と話せる機会なんてないと思うからな。最後に改めて、聴いてくれてありがとな。」

 

 

パチパチパチパチッ!!

 

 

八幡「ふぅ……悪いな、待たせちまって。」

 

シルヴィア「ううん、やってみればって言ったのは私だからね。でもやっぱり良い歌声だったよ。ねぇ八幡くん、ウチに来ない?」

 

八幡「だから入らねぇよ。入ったとしてもすぐに引退するに決まってる。」

 

シルヴィア「釣れないなぁもう。」

 

オーフェリア「………お疲れ様、八幡。」

 

八幡「ん、あぁ、ありがとう。」

 

 

オーフェリアがドリンクとタオルを持ってきてくれた。そこまで汗はかいてないからタオルは必要ないんだがな……っていうか、何で椅子にまで座らせる?

 

 

八幡「………オーフェリア、何がしたいんだ?」

 

オーフェリア「………肩もみよ。」

 

 

………え?なぜに肩もみ?

 

 

オーフェリア「………疲れた時にはこうするのが良いって文献に書かれていたから。」

 

八幡「あ、あぁ……そうか。」

 

 

オーフェリアの行動原理ってたまに分からないんだよなぁ。肩もみはありがたいけどよ。

 

 

ーーー5分後ーーー

 

 

オーフェリア「………どうかしら、八幡?」

 

八幡「あぁ、楽になった。ありがとな、オーフェリア。」

 

オーフェリア「………気にしないでちょうだい、私がやりたくてやっただけだから。」

 

シルヴィア「八幡くんなんか軍人さんみたいだっだよ。」

 

八幡「何故に軍人?」

 

シルヴィア「なんか座ってる時も姿勢良かったから、なんとなくかな。」

 

 

姿勢良いだけで軍人に見えるなら、ガラードワースのほとんどは軍人だと思うぞ。後界龍も。

 

 

八幡「とりあえず学園回らないか?と言ってみたが、少し腹減っちまった。」

 

シルヴィア「ふふふ♪歌った後ってお腹減るもんね。じゃあ食堂に行って何か食べようか。ちょっと早いお昼ご飯にしよっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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